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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫好きにはたまらない最強タッグ
猫好きな人の作った猫作品は細かな所に猫あるあるがちりばめられてて本当に
読んだ後の満足感が良いなあと思います
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投稿者:マルタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
町田康さんの文にヒグチユウコ さんのイラスト。
どちらも好きなのですごく嬉しい。
猫にまつわる短編集ですが、猫への愛が感じられます。
良いコラボでした。
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
作者は猫好きの町田康さん、挿絵はヒグチユウコさん。
物語の雰囲気と挿絵がぴったり合っていてよかったです。
紙の本
町田康の童話?のようなものでしょうか
2018/10/18 21:35
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
町田康の童話?のようなものでしょうか。5つの話が収められている。表題作の「猫のエルは」は良かった。とても短いものですが。その他のものはまあまあでしょうか。ヒグチユウコのイラストはかわいい中にも少し不気味さがあり、すごく印象的な絵だ。
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ヒグチユウコさんの挿絵目当てのジャケ買い本でしたw
町田さんの本は初めてだったのですが、語り口調が明治的な感じで、それだけでも難しいし、知らない単語がたくさん出てくるので、いちいち調べながら読んでたらめっちゃ時間が掛かってしまった(笑)
猫のしぐさなど、分かるーっっ‼︎て思う描写が多くて、猫愛を感じました♡
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町田康氏の独特の文章にヒグチユウコさんの絵が上手くマッチ。軽く読めた。体力が落ちてるときに読むのにいいかも。
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ちょっとシュールでクスッと笑える猫の世界を描いた短編集。
『諧和会議』が面白かった。
理性と悟性によって成立する諧和社会が実現したのに猫君のみが諧和を乱し自由狼藉に生きている。
何とかしなくては…と動物や虫達生き物が集まって議論する。
何故猫君は好き放題をやらかすのか…だってそれは猫だから!仕方ない。
それは言わぬが花でしょう。
表題作はエルへの愛情が伝わる詩でとても好き。
「私の家には猫はいない/猫はいないがエルがいる/エルは猫である/猫ではあるがそれ以前にエルである」
それは猫好きの人なら納得の愛情表現。
エルをただぼんやり見ている俺は「見ているだけで儲け」
その気持ち分かる分かる、と頷く私もやっぱり猫好き。
ヒグチユウコさんの挿し絵がとても素敵で、絵本でも読んでみたい作品だった。
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猫のソラは、我が家、正確には又隣の実家にもらわれてきたのが今夏8月1日だったから、家族になって三か月半になる。臆病で懐くのに約一月を要したんだけれど、今では母にべったり。俺は朝にちょこっと会うほどだから、まだ心の距離がある。でも、抱かれると居心地悪そうながらもじっとしていてくれる。愛玩精神が薄っぺらいことを見透かされているには違いない。著者のごとく、猫を擬人化して、あるいは立場を入れ替えてこの世界を眺めれば、もっとソラのことを分かってやれるんだろう。猫可愛がりはせんけどね。ま、とりあえずこのままいこう。
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輪廻転生、SF、を織り込んで落語のように展開する町田康の言葉はリズム感がすこぶる心地よく読み手をニヤリとさせる。上手いなぁ影響受けるなぁ剽窃する技量は無いよなぁ、よし精進しましょ
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優しい気持ちで読了しました。
猫にまつわる5つの短編を収めた作品集。
無類の猫好きで知られる著者だからこそ書けたのでしょう。
猫に対する無私の愛情が作中に漂っています。
特に、「とりあえずこのままでいこう」が好き。
死んだ犬が、猫に生まれ変わって、元の飼い主の元に戻る物語。
というと、感動的な話だと思うでしょう?
たしかに感動的ですが、世に言う「お涙頂戴」ではないんだな。
どちらかと言うと笑えます。
特に、犬が猫になることによって得る新鮮な発見の数々。
跳躍やエサの食べ方、何より飼い主との関係。
たとえば、マーキングしたり、呼ばれても行かなかったり、飼い主の運んでいる重い荷物の上に飛び乗ったりすると、どういうことになるか。
「以前(犬の頃、引用者註、以下同)であればそんなことをしたら家の人は、それはやってはいけないこと、と私に教え込もうとしたし、実際に教え込んだ。けれども(猫になった)いまは悲しい顔で懇願するばかりで禁止しようとはしない。」
ははあ、たしかにそうだわと膝を打ちました。
表題作「猫のエルは」は、詩のような掌編。
一度は死線をさまよった子猫のエルが、奇跡的に息を吹き返します。
「猫のエルは生きてるだけで儲け そしてそれを仕事を怠けてぼんやり見ている人間である俺は 見ているだけで儲け 見ているだけで儲け」
これを読んだ読者のぼくも儲けです。
ところで、拙宅にも猫がいます。
プライドが高く、マイペース。
でも、かわいいんだな。
猫と一緒で良かったなと、この作品集を読んであらためて思いました。
ヒグチユウコさんの絵も素敵で。
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ヒグチユウコさんの絵に惹かれて。読み始めて、お話に入っていけずに読むのをやめようかと思い、あ!町田康だった!と。思い出したら何故かするっとお話に入れました。表題作と「とりあえずこのままいこう」は猫に限らず生き物を飼ったことのある方なら、たまらないと思います。私は猫を飼っていないから猫ちゃんとの生活を知っている人とは受け取り方が違うと思うけど、ちゃんと町田さんらしい本で、猫が猫であることを愛情いっぱいに伝えてくれていました。私は意外と「猫とねずみのともぐらし」が好き。イラストは期待通り素晴らしかったです。
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ヒグチヨウコさんの絵がとてもとても可愛い
お話はなかなかグロッキーだなと思ったり
町田康さんの本はこれが初です
他のも読んでみたい
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町田康って、猫の本も犬の本も書いてるけど、どっちが売れてるんだろう。なんとなく猫のような気がする。犬を飼ってる人は散歩させてる間に犬友達ができて、その人たちと犬の話を思う存分でき、共感できるから、犬の本を読みたいと飢えたような気持ちにならないんじゃないかと。猫はいくらうちのコが面白くても可愛くても実際に見せ合うのは難しいし、もっと猫のことで共感したいという欲望を直接満足させることができないため、猫の本を読むのではないかと。
で、これも、さすが町田康、言語感覚、話芸が最高。
最初の「諧和会議」は多和田葉子の「動物たちのバベル」に設定は似ている。人間が滅亡した後の動物たちの会話が続く。多和田作品は人間をテーマにしていたが、こちらは猫。動物の名前にも笑わせられる。マイケル・マイマイツブリは耐えたけど、鼬野衣太郎(潮来笠だよ、若い人はわかるまい)には笑った。あと、毛虫のチャド久我ね。
動物たちの問題は、猫は言葉が分かっているのかということ。猫と暮らしてると、猫って、すごく分かっていると思える時と、全く分かっていないと思う時と、分かっていないふりをしているんじゃないかと思う時とあるが、まさにそういうことをああでもないこうでもないと動物たちが語るのが滅法面白い。猫が「自由狼藉に」生きてるとか、本当にそうだと思う。それから、猫の目つきについて。
「睨み返すその眼差しに表情はないのだけれども、なにか、なんていうのだろう、こちらに内省っていうのかな、そういうのを促すような感じが凄いあって、なにも言ってないのに勝手にこっちが批判されているように感じてしまう、そういうのってなんていうのだろう、蔑みと憐れみが混ざったような感じが凄いあって、それってもうそこまでいくと慈悲なんじゃないの、と思って、つい縋ったら谷底に蹴落とされる、みたいな、そんな眼差しで、もう、なんか自分自身の駄目なところとか、反省すべきところを全部、指摘されるみたいな気になってくるから、すみません、その目で見るのやめてもらっていいですか」(p27) すごく、わかる。時々そういう目でこっちを見てる。
「猫とネズミのともぐらし」はグリム童話でも大好きな話なのだが、これは始めのところ以外は完全町田康オリジナル。「ココア」「猫のエルは」は、実際町田康が飼っていたあるいは飼っている猫の名前だと知っているので感慨深い。「ココア」には猫の優しさが書かれているし(猫たちの会話が楽しい)、「エル」は、瀕死の状態だった子猫が、今元気で生きている喜び、ありがたいという思いがストレートに描かれていて泣ける。
「とりあえずこのままでいこう」は、死んだ犬が猫に生まれ変わる話。死んだ犬に生まれ変わりの説明をした老人に、あなたは私の担当なのかと犬が訊くと、老人は違うと言い、「もっと自動化された、統一的な意志やロジックを超えた自律的な力がコンニャクのように震えている」から、担当というものはない、と答える。コンニャクって‥‥。
町田康の作品は翻訳できそうにないから好きだ。
「諧和会議」と「ココア」が好きだ。すごく楽しめた。猫欲がちょっと落ち着いた。
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我が家にも猫がいる。
自分の気が向いたときにだけ媚びを売り、気が向かないときに触られるのを嫌い、その時の気分ではない餌には見向きもしない。
この本にも似たような猫が登場する。
他の動物と交わろうとしない、我が道を行く猫。
死んだ犬が生まれ変わって飼い主の元に戻ったが、猫の姿であったために、犬の性質を少しずつ忘れていき猫化していく元犬の猫。
「猫あるある」がそこかしこにちりばめられている。
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さくさく読めます。
ヒグチユウコさんの絵がお話と合ってますね。
町田康さんのギャグも、皮肉さも出てます。
一つ言えるのは、にゃんこに支配される世界は怖すぎるし、ちゃんと猫も犬も可愛がろうと思いました。