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似た小説と合わせて読んで楽しい。
2019/11/23 13:21
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投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
千年の時を生きるミュータントの中年…とはいっても430歳くらいなのでもう何年といっていいのかわからないけれど、とにかく430歳のおっさんが長命に苦しみ、ウジウジ悩み、闇の組織に追われたり所属したりと、ともすると哲学的になりすぎそうなテーマをうまくエンタメにまとめた物語。「ハリー・オーガスト、15回目の人生」と同じような感覚で読むことができるので好きだった人はこれもおすすめ。逆にまだ読んでなくてトムハザード好きだよって人にはハリーオーガストもおすすめである。
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マット・ヘイグの最新作。
この手の設定で『未来には希望がある』という根本的なところがブレていないのはなかなか珍しいんじゃないだろうか。『今日から地球人』も探してみようかと思ったら品切れなのね……残念。
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登場人物が豪華豪華。キャプテンクックにシェイクスピア、フィッツジェラルド夫妻…と、キラ星の如く。
でも正直なところ途中で私は少々たるみました。
最後の数ページはとてもよかった。
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遅老症という病気を抱えてるトム。同様に遅老症である娘を何百年も探している。
不死ではないが不老のように見え長生きする、人に知られないようにしながら。
過去と現在を交互に章立てていてサスペンスのように読める。ただストーリーとしてはありがちな気がする。
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遅老症。トム・ハザードは不死ではないが、老いが非常にゆっくりと進む。生まれて10歳くらいまでは普通と変わらないが、そこからは時が止まったかのように老いにブレーキがかかる。彼は16世紀に生まれ400年以上生きているにも関わらず、外見は40代くらいにしかなっていない。髪にもわずかに数本の白髪がある程度。
しかし、何年経っても歳をとらないという事に気付いた周囲からは、異様な目で見られ、迫害を受けることもあった。
そのため、彼は遅老症の人たちだけで秘密裏に作られた組織に属し、その組織の力を借りて、世界各地を転々ととし、他人から注目を浴びないように暮らしていた。
しかし、彼は現代のロンドン、自分が16世紀に愛した女性ローズと暮らした街に帰ってきた。彼女と自分の間に生まれ、同じ遅老症の一人娘を探し出すために…
現代と、過去が入り組みながら物語は進む。
現在は過去の歴史の繰り返しとなり、過去に学ばない、見たいものしか見ない人は愚行を繰り返す。
未来は予見できず、過去が繰り返されるのではないかと怖れる臆病な心がもたらす不幸。
時代が頻繁に飛ぶ構成に最初は戸惑うかもしれないが、読み進むと小気味良いリズムになる作品。
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最初、時代が飛びまくって「で、生まれてから何年経った?」とか色々大変だったけど、日本語訳も読みやすくて面白かった。
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映画化と知り、久しぶりの洋書チャレンジ。
現在と過去が細切れに交互に進む。
意外と読みやすかった。
遅老症。
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人よりもゆっくりと年をとる主人公を現在と過去のカットバックを繰り返して描く。生きるとはどういうことかの答えを主人公は最後に見つけ出す。
すでにカンバーバッチ主演で映画化決まっているそうだが、楽しみなような怖いような。
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「トムハザードの止まらない時間」http://hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014039/ 読んだ。おもしろかった。SFというよりファンタジー色が強い。437歳の男、娘が行方不明、日常で素性を明かせない、所属する秘密結社と対立。。というスリル要素満載。ベネディクトカンバーバッチで映画化されるんだね♡それは観たい(おわり
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トム・ハザードは1581年生まれで400年以上生きている「遅老症」。現代とトムが生きた時代を行き来しながら物語は進みます。老化が遅いなんて夢のようですが、400年生きても40歳くらいにしか見えない彼の痛切な孤独や、過去のたくさんの記憶に悩まされる様子は、辛くていたたまれず悠久の命の意味を問われます。彼はどうやって希望を見つけるのか?人は何のために生きるのか?”かげろう”である私たちも同じなのはないかと考えさせられます。シェークスピアが出てきたり太平洋航海にでたり、歴史の体現者としても読者を引き込んでページをめくる手が止められません。翻訳ものにある読みにくさもなくとてもよかったです。
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遅老症の男の孤独…
映画化が決まっているという事で、クリストファー・リーブ主演の『ある日どこかで』的な画を想像しちゃった
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ゆっくり年を取る男性のお話。
主人公であるトム・ハザード自身の語りによって、現代と記憶を繰り返しながら進んでいく形。
読みやすいけど、理解は難しい。
長すぎる人生に疲れきっているし、愛する人との別れから何百年たっても悲しみのうちにある。
孤独である。
そんな独り語りを聞いているような暗闇から、ラストは希望の光が見えて良かった。
エイブラハムは癒し。
マリオンが思ったよりパンクな感じで、最終的に私の中では怪物事変の綾ちゃんみたいなイメージでした。
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「2019版SFが読みたい!」に紹介があり、面白そうだったので読んでみた。面白かった。遅老症の主人公は、16世紀生まれで、400歳を超える。見かけは、40歳ぐらいにしか見えない。400年前に愛したローズを忘れられず、ずっと孤独に過ごして来た。シェイクスピア、クック船長、フィッツジェラルドなど歴史上の人物とも接してきた。400年ぶりに帰ってきたロンドンで、歴史教師としてカミーユという女性に出会う。ここから止まっていた時間が動き出したのではないか。遅老症というあり得ないSF的な設定を描きながら、人間にとっての時、人生、そして愛について考えさせるのである。そう言えば、バンパイヤも同様に長命だったけ。彼らは、どう生きていくのだろう。さて、実際にこんな症状があったら、なってみたい?周りの人々が年老いていく中で、自分だけが若いままなんて、とんでもないことだ。
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シェイクスピアがさりげない支援をしてくれた。
マリオンのモンテーニュが好き。登場シーンはあまりない。だが、出てくる場面は印象深いシーンばかり。
魔女狩りはひどい。
ヘンドリックのあれは妄想なのか本当なのか。
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時間がテーマではあるがタイムトラベラーやタイムマシンではなく長寿不死のパターン。ヴァンパイアものに近い設定かも。主人公の過酷な人生もさらりとした語り口でやさしいお話しでした。終盤の数ページはちょっと取って付けた感があったが実在の人物との邂逅など面白く読んだ(フォレストガンプっぽい?)。映画化が決まってるそうでそれも楽しみな作品だった。