紙の本
SDGsと企業との関連について丁寧に解説した書です!
2018/12/04 09:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、2015年9月に国連で採択され、今、世界中から注目を集めている「持続可能な開発目標(SDGs)」と民間企業の役割、関係性について丁寧に解説した書です。この開発目標は、世界各国の政府における努力目標を示したものであり、2030年までに達成したいとされています。しかしながら、今、世界の一般企業においてもそれが注目されているのです。それはなぜでしょうか。その一つにSDGsにコミットすることで企業価値が上がるということがあります。また、新しい事業展開の可能性が考えられるということもあるようです。こうしたSDGsと企業との関係を分かり易く解説したのが同書です。企業関係者の方々にはぜひとも読んでいただきたい一冊です。
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2019年現在、一種のバズワードになっている「SDGs(持続可能な開発目標)」の入門書。SDGsについて、多角的に解説されている。
SDGsの理解に役立つ内容とは思うが、「基礎」と銘打っている割には、やや各論的な様相の強い中身となっているのではないかと感じた。また、全体的に企業視点から見たSDGsという傾向が強く、もっと行政視点や市民活動視点から見たSDGsという観点も取り上げてほしかった。
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CSV(Creating Shared Value)...「共有価値の創造」、従来のCSRを進化させ、企業と社会の両方に価値を生み出す企業活動を促進する次世代経営戦略
SDGs...CSVという経営課題とは違い、持続可能な社会の実現という社会課題である。持続可能な開発のための2030アジェンダの中核をなし、「誰一人取り残さない社会」を目標としている。
また、MDGsと違い、途上国の開発問題だけではなく、先進国にも共通の課題を設定した。
→グローバル化による成長の恩恵から取り残された地域や貧困・格差を解決することなしに、持続可能な成長は不可能とする理念。
ゴール:地球規模での目標
ターゲット:地球規模での目標を踏まえつつ、各国政府がより具体的に定める目標
経済的にも人的にもグローバル企業のリソースが力を増してきたため、これまでは政府の役割とされてきた持続可能な社会の形成を、民間セクターの力を借りて推進していこうという取組。
ESG投資→金融投資の中で、環境、社会、ガバナンスに関する情報を考慮した投資のこと。お金を流す側の行動が変わることで、お金を受け取る側の行動が持続可能な方向へ一層促されることを期待できる。
グリーンボンド→使途を環境改善効果のある事業に限定して発行する債券
企業においてSDGsを本業化させるメリット
・SDGsの課題は、対応が遅れれば大きなコストになり、先んじて取り組めば市場優位を得られる
・環境によりよい商品や人々の健康によい商品を開発し、潜在需要を喚起させることができる
・サプライチェーン上で行われた人権侵害等の問題のある行動を見直すことで、経営リスクに対応できる。
・SDGsに協力的な企業を優位にする市場環境の整備
※あくまで、自社の収益をあげつつ行うもの。環境優先して倒産したら元も子もない。
SDGsとは、短期的な周影木に目が向きがちな企業に、長期的な視野での付加価値を新たに考え直す機会を与えるツールである。
ISO26000によるCSR体系を見直し、その後CSR内でどれがSDGsの項目に当てはまるかを分析し、このうち弱い部分をESG投資にアプローチしていく、という戦略が有効
SDGsを企業に導入するうえで使われる、SDGsコンパスの手順
1.SDGsを理解する
2.事業とSDGsとの関連性を洗い出し、優先課題を決定する
3.目標(KPI)を設定する
4.経営に組み込む
5.報告とコミュニケーションを行う
企業にとって重要な3要素
①協働のプラットフォームとして持続可能性の共通言語SDGsを使う
②SDGsにより新たな共有価値の創造とリスク管理を強化する
③SDGsの世界への強い発信性を活かし、ESG情報開示を行うことで、持続可能な企業価値の向上と投資を呼び込む力をつける
持続可能な消費と生産(SCP)...サービスと製品のライフサイクルにわたり、環境に及ぼすネガティブな影響を最小化しつつ、将来世代のニーズを損なうことなく、現世代の生活の質の向上を目指すサービスと製品の利用
SDGsの目標の多くは、実現可能かどうかではなく、あるべき理想の姿として設定されている。
また、現世的な利益追求型の目標が多く、精神的な豊���さに直接関連する項目は少ない。
→SDGsの先にある幸福の実現を求めて、あるべき目標を追求するための行動を今から始めることが重要
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SDGsの教科書。昨今、社会課題の解決をビジネスの中心に掲げる企業がポツポツと現れている。
そもそも論として、企業とはどうあるべきかという存在意義を確認するために読んだ。
→社会課題の解決こそが企業の至上命題だ、という答えを期待して読んだものの、あまり触れられていなかった。
・SDGsの背景
2015年の国連持続可能な開発サミットにて採択。社会課題の解決を目指す方針。
・SDGsは17のゴール、169のターゲット及び指標で構成される。環境、経済、社会の諸課題を包括的に取り扱う。
・ユニリーバの取り組み
サステナビリティ企業ランキングで突出、高い評価を得ている。社会貢献、環境負荷削減を実現しつつ、収益を上げている。2020年に向けての3つの約束、ユニリーバサステナビル・リビング・プランを提示、実践している。
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実用書と言うよりは論文集に近い形で構成されています。
そのため、「この本独特の面白さ」と言う面は少ないですが、ファットな目線でSDGsの知識を得ることができます。
私が本書の中で気に入っているのは、2章から3章において述べられている企業とSDGsの関係についてです。私が本書を読むきっかけとなったのは、仕事をしていると営業の方がSDGsバッジをしていることがあり、関心を抱いた事もあり、勉強できる点が多かったです。また、例がいくつか挙げられていますが、その例がよく知る企業だったので、より浸しみを持って読み進めることができました。
本書は入門書としては少々ハードルは高い印象でしたが、難易度の割に学べる点が多くコストパフォーマンスが良い一冊でした。
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SDGsの有識者6名による共著。
SDGsを開発ではなく発展とすれば、持続的な発展目標、ピンとくる。江戸の三方よしの考え。
企業はMDGsから幅の広いSDGsを戦略に取り入れるべし、、と。
企業がやるのに役立つSDGsコンパスは
1.理解する
2.優先課題を決める
3.目標を決める
4.経営に統合
5.報告・コミュニケーションをする
とのこと。
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SDGsが何か、学ぶ上では良い資料になる。しかし、中身は想定以上に薄い。日本におけるSDGsの推進策や、当時のSDGsに関する受賞「社」を見るとガッカリさせられる。日本政府がいかに受動的で、そもそもSDGsの能動的な主旨を理解していないかが伺い知れる。民間がいかに欧米諸国の先進的な前例から学んで自社としてのSDGsへの取り組みを考えることができるか。日本の未来はそれにかかっていると感じた。SDGs担当部署の配置をすれば良いという古い考えは捨て、全社的に取り組むべきこと。まずは膿をしっかり出し切ることから臨むべきだ。身の引き締まる思いがする。日本のSDGsにおいて大きく先進諸国より水をあけられていることを認識し、危機感を持つ本だ。(そう書いてあるわけではない)
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SDGsについて何も知らないので読んでみた。共著なので流れが掴みにくく、自分と合わない著者もいた。しかし要点をつなげれば大まかなことは分かったので、次の本に進もうと思う。
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若干論文チックな書き振りで抽象的な内容だと感じた。もう少し企業や地方公共団体の具体例があると良いなと感じた。
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複数の著者が色々な観点でSDGsについてまとめてくれていますが、全体を通して何を訴えたいのかが今ひとつピンと来ませんでした。
ただ、所々には気づきや学びはあったかなと思います。
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SDGSを本業化する。
ユニリーバは、サステナビリティを中核にするブランドが成長、コカ・コーラは、健康増進の商品を販売。
Society5.0=サイバー空間とフィジカル空間を融合させる。狩猟社会(1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、情報社会(4.0)に続く社会。
セイコーエプソンのペーパーラボ(社内で紙を作る)。
ジャパンSDGSアワードで、表彰している。
国連は、2030年に達成目標を置いている。
物質的ではない要素はSDGSの視野に入っていない。エンターテイメント、スポーツ、芸術、笑い、知的好奇心の充足、など。
世界の人口は2050年には、90億人を超える。アフリカと中東が増加。増加は幾何級数的から直線的になっている。
企業が取り組む理由
消極的な理由は、社会的なペナルティーを被るリスクを避ける、積極的な理由はSDGSが自社のビジネス機会のアイデア材料になる。SDGS的ビジネスに乗り遅れないように。
ただし、寄付や慈善事業は、儲けから出せるが、sdgsは、本業を通じた社会貢献のため、ただ貢献すればいいわけではなく、ビジネスとして成功する必要がある。
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「基礎」と書いてあるけれども、私のようにSDGsのことも企業のことも何もわからない人からしたらかなり難解な本だと思う。横文字・略語・用語のオンパレードで、それぞれの語がどういう意味なのかを思い返しながら読むだけでも大変だった。
ただ、SDGsとはなんぞやという大枠は理解できたので、この本を購入した目的は達成できた。付録にゴールとターゲットのまとめがあるのも良い。
SDGsの視野にはスポーツ・美・芸術・エンタメなどが入っていないという指摘(p.157)は的確だと思ったし、それは最近アートの書しか読んでいなかった私にとってこの本が超難解だった理由にもなりうると思った。
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☆環境宣言?→具体的に何すれば良いのか?→SDGs?具体的でなければ行動できない
2015年9月国連サミット 2030アジェンダ 副題(Transforing our world)
No one left Behind
地球の限界 Planetary boundaries
Goals 重要項目ごとの達成先を示した地球規模レベルの目標 17
Target 各国政府が定める
日本の取り組み 2016年5月 推進本部会議…☆選挙で票にならない?
GPIFも投資先として環境に配慮した投資先に配慮
企業経営→環境,人権☆利益のみ・環境へトレードオフの会社はNG
コカ・コーラ 2030年までにペットボトル,缶を100%リサイクル,植物由来のペットボトル,消費者の健康のためパッケージにカロリー表示☆存在自体が不健康な会社・この取り組みが高評価であれば大企業の金儲けのためのSDGs
企業内部に根づかせるために Philosophy Leadership Strategy Structure System People
5つのP…☆日本企業に定着しない英語かぶれ・ゴロでも覚えずらい 業界全体で安い理由が環境にトレードオフの会社は公表すべき・弱い人へのしわ寄せがいかない働き方改革
Society1.0狩猟社会 2農耕社会 3工業社会 4情報社会 5
エプソン ペーパーラボ(紙をリサイクルする機械・給排水工事不要・情報漏洩対策)☆価格は2,000万円 小中学校コピー用紙の一括購入3・4年分か?/秋田県コストは10倍だが意識啓発のため・テープ糊修正テープで不具合起こりそう!
P59Developmentを開発と訳 発展途上国を想起→発展と訳す方が先進国に適用されやすい→持続可能性の世界の共通言語を使いこなす必要がある
☆投資の金が制度設計したヨーロッパへ・性能とコストで中国,日本企業に負けた→環境対策がモノの付加価値になってしまう
2017年12月26日ジャパンSDGsアワード 第1回表彰
サラヤ,住友化学(海外で衛生向上策,マラリヤ),吉本興行(タレントがSDGsをPR),伊藤園
東京オリンピックの機会に情報発信☆コロナで無意味だった・1964年オリンピックとは時代が違う・今Society4.0情報化社会だから情報発信は気軽にできるハズ
労働・人権を考慮した調達促進 2015年英国現代奴隷法 2017年フランス人権情報公開法☆戦前の植民地主義の反動?
日本の調達で総合評価方式の加点項目として,障害者雇用,女性活躍,次世代育成…手間がかかるだけ・余裕がある大企業に有利
オリンピック スポーツ,文化に加え環境が第3の柱へ(ロンドン大会から☆真夏の開催を行わないだけでマシになる)
野放しの宇宙開発,地雷などの戦争残存物,LGBT,人口動態には触れられていない…価値観によって意見が分かれるデリケートな問題は避けた
水の目標の指針「石鹸と水による手洗いの割合」→石鹸企業の戦略
☆略語ABC…定着せず みんなに健康を… 当たり前すぎる
☆ゴール1~ゴール17まで 英語の勉強を兼ねてエバノへまとめる事