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紙の本
宝の山の登り方
2018/10/09 23:54
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
差し押さえを免れた田舎の別荘に住み、両親とは別居して、転校した中学校に通う村上セトは、半自給自足の暮らしを気高い精神を保持しながら満喫する。
同級生の浦島六郎から瀬戸内の食材の知識を得つつ、父親からの少ない仕送りをなるべく節約して、魚を獲ったり、貝を採ったりして、彼女は空腹を満たす。
六郎は星海町でのセトの最初の友達であり、食材の下処理や調理もこなす、多少、下心のある思春期の少年だ。
第二巻では、六郎の幼馴染の珠子の出番が増え、三人で食料を調達し、村上家で食卓を囲む場面が見られ、星海町を一人で散策するセトと地元の人々との交流等が描かれる。
絶海の孤島でのサバイバル生活ではないので、セトからは悲壮感が感じられず、万が一の時にも頼れる存在に見守られて生活しているので、その暮らしはスローフードを実践しているかのようである。
ただし、セトは食欲が旺盛なので、過去の豪華な食事を想い出して、星海町で入手可能な食材とのギャップに苦しむ事があるのは不憫だ。
転校生を暖かく迎え入れたクラスメイトとの六郎や珠子の思い出話やセトの別荘での記憶も作中で語られており、登場人物についての情報は単行本二冊分だけでも結構、読者に蓄積される。
前巻と同様に、幕間のおまけのカットや巻末の四コマ漫画、単行本の本体の仕掛け等、本編を補完する様々な要素があるのは嬉しいものである。
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