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アライグマのようなレッサーパンダのようなアナグマのような動物
小さな町で小さなホテルを営んでる
この小さな町のことならなんでも知っているが
遠くの町のことは知らない だから
夢の中で旅をする
いつか本当に小さな町を出て 遠くから来てくれたお客さんたちに会いに行けたらいいな
何か少し切ない気もするけど希望があるので
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現実がモノクロームで、ゆめの世界が色づいている。
いつか、実際に旅に出て欲しいな。
でも、いつも居心地のいいホテルにいて、みんなを迎える立場なのもそれはそれで良いかも。
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読み終えて、♫知〜らないま〜ちを歩いてみ〜た〜い ど〜こか遠くへ〜行〜き〜た〜い 『遠くへ行きたい』という歌が浮かびました!
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「しずかに めを とじるとき とおくへ いきたいきもちが こみあげてくる」の一文にグッと惹きつけられた。
みやこしさんの味わい深いモノクロと最小限の色彩の世界。ちいさなまちでホテルを営む〈ぼく〉は夢の中で遠く遠くに旅をする。まだ見ぬ遠い国への憧れ、旅先で待つ出会い、大切に心にしまわれる旅の思い出…どちらかと言えば、大人の心に沁み渡る絵と文章。
後半は、これから成長して大人になり広い世界に出ていくであろう息子の姿に重ねて読んでいた。
小さな子どもにウケる内容ではないけれど、同じ作者の『よるのかえりみち』に親しんでいる3歳3ヶ月の息子は最後までじっと絵を見つめ、この絵本の世界に浸っているようだった。
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ちょっと寂しいけれど、旅に出たいというわくわくを味わえる本。旅に出たい、その気持ちにはどこか寂しさが混ざっている。
変わらない日常と、一度しかない旅での出会い。日常では旅を思い、旅に出ればきっと日常を思う。
少し絵のタッチが暗めで、でもホテルをやっている主人公の少年?の旅への憧憬はまっすくで、それがよかった。
ホテルで見つけた絵本だったのもあるけど、ゲストハウスとかに置いてあったり、ホテルの関係者の人が読んだりするのにおすすめ。
旅への気持ちを掻き立ててくれる、ちょっと切ない気分になれる絵本。
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旅をしている間中
思いもよらないことが毎日おこる
忘れられない瞬間を
僕は心の中に、大切にしまう
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ホテルで働いていろんなお客さんと会っている。
今度は、自分がどこかへ旅したい。
世界中のお客さんに会いに行きたいと…。
絵に哀愁があっていつまでも眺めていたい。
うさぎさんの文字のない絵もとても素敵。
いろんな想像がわきおこる。
どこかへでかけたくなる。
自分のために何度も読みたくなる絵本。
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世界中からお客さんがやってくる、ぼくのホテル。
お客さんから知らない国の話しを聞いて、ぼくがこの街の話をする。
夜、ぼくは自分が旅に出る夢を見る。
モノクロのほんわかとした日常と、うっすらと色づく夢の中。
優しい絵なのに、ちょっと切なくなる不思議な絵本。
ぼくのお客さんを見る視線が語るのかも。
読後にどこかに旅に出たくなる。
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「知らない国の話を聞く、そしてぼくの町について話す」
一瞬の出会いが思い出となるのが旅のいい所ですよね。
いつかこのホテルマンが世界中を旅できますように。
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とある小さな町で、ホテルを営む「ぼく」。お客さんから世界のいろんなところの話を聞き、自分もいつか旅に出ることを夢見る。素敵な心の旅ですね。モノトーンの絵が、静かで落ち着いたホテル、控えめな「ぼく」の気持ちにぴったりです。
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私にとって、旅というのは、人生に特別な価値をもたらしてくれる、とても大切なものだけれども、その反面、年を重ねる毎に行きづらく感じてくるのは何故だろう?
何か旅先にいる私自身が、とても好きだなと思う瞬間のひとつに、旅先に来ると何故か心穏やかで優しい気持ちになることがあり、普段の日常生活では、つい渋い表情になるようなことも、旅先では全くそう感じない、おそらく、この日常に於いて中々叶わないであろう、もう一人の私自身に出会える非日常感の新鮮さというか。これがたまらなくて、やはり旅は良いなと思う。
また、自然環境や寺社仏閣など訪れる場所に於いて、何故そうした気持ちになるのかは分かるような気がして、それは私の場合、そこで得られる言葉や形に出来ないものを体験させて頂くことへの感謝の気持ちなのだと思い、やはり、こうした気持ちを抱かせてくれる旅の魅力であるし、更に旅先で気軽に声をかけて下さる方々や、お食事処の方々の温かいお言葉にも、特別な思いを抱かせる。
しかし、そんな楽しさとは裏腹に、ふとした時、もの凄く泣きたくなる瞬間が訪れたりすることもあるのが、私には年を重ねる毎に、とても耐え難くなり、おそらくその理由は、これだけ素晴らしい体験をさせてもらった場所から去り難い気持ち以上に、普段、あれだけ見慣れたはずの故郷への恋しさが込み上げてくることなのではないかと思い、旅を通して改めて実感させられたのは、実は普段住み慣れている故郷の素晴らしさを、客観的に見直す機会なのではないかとも、思えてくるのであった。
とは書きつつも、故郷に帰ってきて数日経つだけで、「ああ、良かった。また行きたいな!」と思うのだから、我ながら都合の良い葛藤ではあるのだが、その旅先で辛く感じるそれというのは、やはり、それぞれが共に素晴らしく、かけがえのないものであるからこそ、それだけ本能的にセンチメンタルな気分になったり、胸がはち切れそうなくらい自己のあるべき場所に苦しむ、私の存在価値の卑小さを、突然意識させられるのであろう。
そして、私がこれだけ長々と書いてきた旅の素晴らしさを、無駄のない完璧な構成で思い出させてくれたのが、この絵本です。
「みやこしあきこ」さんの、その精密で美しいリトグラフは本書で極まった感を受け、それは、旅の始まりと終わりに加えて、旅は生きている限り永遠に続くことも表している、見返しの黄昏時の空の絵や、後ろ姿に漂う、なんとも言えない哀愁に思わず胸を鷲づかみにされる、夕暮れと夜のあわいに飛行機に乗り込む裏表紙の絵にも、よく表れています。
また、本編に於いても、その絵の美しさは筆舌に尽くしがたいほど本能に響くものがあり、それはやはり、楽しさだけではない、私も共感できるようなセンチメンタルにさせる思いを感じさせるものを、その光や影や風の表現によって、まさにかけがえのない、その瞬間瞬間を切り取った、そうした気持ちを呼び起こさせる絵は、写真よりも綺麗だと思わせる圧倒的な美による切なさの極みであることに加えて、主人公の思いの強さを表したようなモノクロとカラーの使い分けも感動的です。
更には、ここではないどこかへ行きたい気持ちを宿らせた、背表紙の鳥の絵や、主人公が経営する「Solitude Hotel」の「Solitude」に『孤独』の意味があることや、主人公の未来を祝福しているような最後の絵と、全ての絵にはちゃんとした意味があって、それぞれが集約することで、前述した旅の楽しい部分と切ない郷愁的な部分の混ざり合う素晴らしさを感じさせてくれたのは、旅好きである、みやこしさんだからこそ、表現出来たのだろうと思わせる感動があり、これだけ一つのテーマを、一切の無駄のない絵と文章で美しく纏め上げた絵本も、なかなか無いのではと思わせる完璧さです。
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ホテルを営む「ぼく」。小さいけれど居心地のいい自慢のホテルだ、と自分でも言っているけれど、ただ自分で言っているだけではないことは、かつてのお客さんたちが別の旅先や故郷から送ってくれるというお手紙の多さ、親密さからもわかる。素敵なホテルで、素敵な主人なのだろう。
旅行者にとっては、宿も旅の一部だ。一生に一度きりの出会いとなるとしても、そのとき良い時間を過ごせたことは大切な思い出になる。再訪したりお手紙を送ったりする場合には、いつもそこにいてくれることがありがたい。お客さんであった旅行者にとって、「ぼく」はそこでそうして暮らしていてくれて良かった、と思える存在だ。
ホテルの主人である「ぼく」にとっても、お客さんたちは、生業を成り立たせ生活の糧をもたらすだけではなく、いろんなくにの話を聞かせてくれて、「いつかそこへ行ってみたいなあ」と思いを馳せる、夢の糧とでもいうようなものも与えてくれる存在だ。お互いがお互いを、そこにいてくれて、来てくれてありがとうと思うことができる。
世界ってそういうものだといいなあ、と思った。「ぼく」がこのあと世界一周の旅に出るため思い切ってホテルを休むか畳むかすることになるとしても、あるいは、結局一度も旅にでることなく生涯をとじたとしても、どちらでもみんな大丈夫、何が大丈夫なのかよくわからないけど大丈夫、なんとなくそういう気持ちにさせてくれる絵本だった。
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ここは、毎日世界からお客さんがやってくる、ぼくのホテル。仕事を終えてベッドに入り目を閉じると、遠くへ行きたい気持がこみ上げてくる。そして夢のなかで旅をする〜
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たださんのレビューに惹かれ図書館で取り寄せました。ありがとうございます!
ホテル勤めの主人公。おきゃくさんの旅を見送る側だが、いつかはおおきなかばんを持って旅にでることを夢見ている。
今まで泊まったいろんな街に住む「おきゃくさん」からのお手紙が並ぶページが一番好き。裏表紙の雲海らしきぼんやりとした明け方の様子も素敵。背景と輪郭の色合いがグラデーション効いていて、夢の中で追想しているような雰囲気。「わすれられない しゅんかん」を探しに旅に出たくなる。旅に出る前の不安と期待と、旅先でのふと感じる寂しさも表現しているよう。仕事の後にほっと一息つきたいときに読むと癒されそう。
著書のみやこしあきこさん、2007年より1年間ベルリン滞在、旅が好きで、インド、ヨーロッパ、モロッコ、小笠原諸島など、世界のいろいろな場所を訪れているとのこと。
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白黒のホテルのたたずまいが雰囲気があってとても素敵。旅を夢見るところも。
ホテルの客となるうさぎが主人公の、付録の小冊子もよかった。