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これから私が、心理の何を学ぶかについて考える上で、とても大切な本となった。
私が人とうまくいかないのは?人の目を見れない、頭が真っ白になるのはなぜ?などなど
ぜーんぶ私の身体が安全と感じていなかったから。
しかも、意識ではなく無意識の感覚神経レベルで。
これが明確にわかっただけでもよかったし、これから私の身体の反応を肯定的に感じることができる。
私の中でもう一つ大切な知識。自閉症的反応という考えを知った。たしかに「目を合わせない」ってほんとに該当する。
私は私の回復と成長のプロセスで、今までは回復に重点を置いてきた。
これからは成長に重点をシフトしたい。
対人関係について、「自律神経」、「社会交流システム」、「安全」をキーワードに学びと練習で私を成長させたい。
もっと身体の声を聴き、今では適応的でない身体の反応を少しずつ適応的なものにする。
ポージェス博士の愛のある言葉に励まされました。
ポリヴェーガル理論についてさらに理解を深めたい。
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ポリヴェーガル理論ー多重迷走神経理論ーを提唱者であるポージェス博士が幾人との対談を通じて解説している。
心と身体、脳と内臓を繋ぐ迷走神経がトラウマに大きく関わっている。トラウマのセラピーでは、クライアントが「安全である」と身体が理解できるようになることが重要だと語る。
トラウマ治療に関わらず、「身体志向の心理療法家」を目指す人には価値ある一冊だと思う。
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ストレス学説の中で理論的位置づけが難しかった、フリーズするというということが、ポリヴェーガル理論で明確になった。また、サピエンス全史で明らかにされた、認知革命と、人が社会的つながりの中で生きていこうとしていることがよくわかる。
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トラウマとは、「安全ではない状況に適応した、自律神経の誤作動」であるというポリヴェーガル理論を対話形式を交えて明らかにする。誤作動には、戦ったり逃げたりするための反応だけでなく、死んだふりをするための反応もある。
個人的に重要だったのは、音楽を聞かせることで自閉症や聴覚過敏を緩和するリスニングセラピーについての記載があった点。
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交感神経と副交感神経という単語は聞いたことがある方は多いと思いますが、この本は副交感神経の下位システムとして迷走神経がある、としたうえで、迷走神経と人間の心理的/社会的行動を結びつけている本になります。
本のタイトルは「複数の(ポリ)迷走神経経路(ヴェーガル)」から来ています。迷走神経の働きにより、人が恐怖を感じた時に体が動かなくなる、などが引き起こされるとされています。
トラウマや自閉症などについて、迷走神経が影響していることが説明されており、乗り越え方についても一石を投じています。問題が起きた時に上手く行動できなくなることも多いですが、迷走回路による生物として自然な行動かもしれません。
仕事などでも上手く動けない場合に、本人の努力不足などに焦点が当たることも多いです。しかし、本当は迷走神経による体の正しい反応で動けなくなるかもしれません。本書は迷走神経の観点から「安全」であることの重要性も説いています。本書を読むことで、これまで経験則に理解していた心理的行動が神経系の話と結びつき、新しい知識とともに強い納得感を得られました。
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紹介
常識を覆す画期的理論、初の邦訳。哺乳類における副交感神経の二つの神経枝とトラウマやPTSD、発達障害などの発現メカニズムの関連を解明し、治療への新しいアプローチを拓く。「安全である」と感じることが社会行動、生理学的状態に及ぼす重要性とは。(版元ドットコムより)
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393365540.html
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非常に面白かった。
特に、身体感覚から脳の機能を考えるところになるほどと思った。
トラウマなどで人との交流が持てなくなってしまっていることも、自分の体が最適に対応した結果と考えるとクライアントの精神状態が改善するのも納得した。
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内容はとても知りたい事だったので読んで良かったが、読み易くはない。
年1度位の頻度で起こる謎の不調が迷走神経反射という現象なのだと30代になって知り、40代になってポリヴェーガル理論というものを知った。
安全かどうかは私の意識の中ではかなり重要だったが、考えれば考えるほど現実は安全ではない様に思われた。
しかしこの本では、意識で“安全”かどうかを判断する事ではなく、無意識が“安全と感じられる”かどうかについて着目している。