紙の本
現代のファイナンス理論を魅力的に学べる書です!
2018/12/18 11:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ハーバード・ビジネス・スクールの卒業生に贈られた名講義を一冊の本に纏めたものです。現代のファイナンス理論を名教授陣が数式やグラフを使わずに、説明し語ってくれます。その語りは、もう勉強というよりも、魅力的な芸術のようなもので、読んでいても、一気に内容にのめり込んでしまいます。ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい名著です。
紙の本
人文科学を取り入れて
2019/05/09 10:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
保険、リスク分散、レバレッジ、倒産といったファイナンスの基本概念を、様々なフィクション、ノンフィクションの中に位置付ける。ファイナンス思考が企業や関連するアクターの視点が強かったのに対し、こちらは社会の中でのファイナンスという要素が強い。人文科学と自然科学の融合という後書きに示された問題意識にも偽りなしという印象を受けた
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保険などのファイナンスを理解し、ファイナンスの悪いイメージを改善してくれる本。
保険も人々の欲望と共に進化して来た。人々がリスクを分散すること、つまりこの一体感こそ保険の本質。
しかし少々専門用語や、難しい部分があるので、何回か読み直す必要はありかもしれません
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ハーバードMBAの卒業生に行われたファイナンスの「最終講義」をまとめた本。分散化や価値評価・レバレッジといったファイナンスのエッセンスをビジネスだけでなく、人生にどう当てはめていくのかがコンセプトなのです。なので、小難しいファイナンスの本ではなく、リベラルアーツ色の濃い本です。※読むには最低限のファイナンスの知識は必要です。
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確率、リスク管理、価値評価、エージェンシー問題、企業合併、レバレッジ、失敗の責任と倒産の8つのファイナンスのテーマを古典文学の物語を引用して説明している本。
ファイナンスを全く知らない人にとっての初めての読み物としてはありかもしれない。
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β値
分散
レバレッジ
オプション
リスクテイクの結果の破産
失敗からの学びの仕組み
多様な意見
対する意見の失敗からの学び
葛藤こそが人生の醍醐味
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中小企業診断士の勉強をする中で、ファイナンスに興味を持ったので購入。
ファイナンスの理論を、一見関係なさそうな人文科学と結びつけるという手法は斬新だと思った。
ただ、訳のせいなのか、すんなりと頭に入ってこない箇所も少なからずあった。
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ファイナンスの本かと思えば!
生き方の指南でした。5,6時間あれば読了できます。
数字や金融が苦手な方でも、ぜひご一読を!
ファイナンスは無機質なものというイメージかもしれませんが、「価値」は人間の判断や感情が数値化されたもの。つまり人間あってのファイナンス。
面白い視点です。
「いろいろな経験を積むことで、選択肢が増える」という生き方指南を、「オプションの価値が生じる」ことだと。
人間関係の濃さを、ファイナンスの「ベータ」で表現するあたりも面白い。
「自分の時間と労力をどのように配分して、満足を得るか」→まさにファイナンスの視点です。
「与えられた才能を100%発揮しなければならない責任」「生まれ持った才能以上のものを世に返す」
なるほど、金融工学がこのように「人」に紐づけられるとは。確かに、人生はたくさんのリスクが待ち受けています。リスク管理のためにも、一般の方がファイナンスを学ぶのは有効ですね。
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高ベータ資産ほど低価値であり、人間関係にいても当てはまる(損得勘定で付き合っている人間関係は、窮地に陥った時の人的なリスクヘッジにはあまり使えない)という記述は胸に留めておきたい。
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簡単な語り口だが、非常に難解。
もう一度読むべきと思料する。
ただ、これまで漠然と感じているファイナンスに対する虚業としての感想に対して、賛否両面から答えてくれている事は確かであり、その狭間で仕事を進める身には勉強になる。
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保険とは人間の経験のパターンをとらえ、リスクを分散化することで世界の混沌を理解し管理しようとする仕組み
秩序を求めるのは人間の基本的な欲求
詩と保険請求の処理は混沌のなかに秩序を見いだす行為という店で同じ
不確実な未来の選択に自分の時間と力とリソースをどう配分するかーファイナンスの核
感想ーオプションだらけで決めないことの損失を解く一方、経験の分散化の価値も説明している。
ファイナンス的に言えば人間関係も分散化すべき。不完全相関資産
タラントの例えー預託者の期待リターンを超えなければならない。しかも、継続して。
レバレッジ
義務や責任を負うと影響力を増す
後悔ー深い関わりを避けること。教育を受ける機会、子どもとのかかわり、愛する人とのつながりを逃したとき。
相反する義務の間で悩むのは人生が充実している証拠。人生観が深まるほど義務が複雑化する。
大人になるということは、無意識のエージェントにならないということ。自分の人生を自分で決めるプリンシパルになるということ。
途中まで面白かったけど、途中で、息切れしちゃった。ファイナンスと人生を結びつけた講義。
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『明日の生きる教養が身につくハーバードのファイナンス授業』
【なぜファイナンスを学ぶのか?】
ファイナンスとは、企業や投資家が未来の価値を増やすために行う活動です。リスクをヘッジし、ポートフォリオを設計し、レバレッジを使うなど、様々な手法があります。しかし、ファイナンスは人生とも密接に関わっています。人生も未来の価値を増やすために、リスクを減らし、能力を分散し、役割を果たすなど、ファイナンス的な考え方が役立つ場合があります。
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【ハーバードのファイナンス授業とは?】
本書は、ハーバード大学でファイナンスを講義している先生の書き下ろしです。卒業生の最後の授業で語った内容をベースに展開しています。ファイナンスの基本的な概念や知識だけでなく、人生とファイナンスを関連付けて考える機会を与えてくれます。
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【人生をファイナンス的にとらえるとどうなるか?】
本書では、人生をファイナンス的にとらえると、以下のような視点が得られると紹介しています。
①時間分散の視点:
短期集中ではなく長期的に取り組むことで、リスクを減らし、軌道修正の機会を得ることができます。
②取り組むテーマの視点:
単一ではなく複数に分散化させることで、できない範囲のリスクを軽減することができます。
③取り組むテーマのトレンドの視点:
経済と連動するテーマと経済と連動しづらいテーマに分散化させることで、市場の変動に対応することができます。
④レバレッジの視点:
レバレッジは借金です。人生では役割や義務と考えます。周囲の期待値を超える役割や義務を自らに課すことです。その結果、行動や考え方に緊張感が生まれ、効果や効用が高まる場合もあります。
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【まとめ】
ファイナンスと人生は、未来の価値を増やすという共通の目的を持っています。
本書は、ファイナンスを学ぶことが、人生においてどのように役立つかを示してくれます。ファイナンスと人生を別物と考えている人も、本書を読むことで、新しい視点や考え方を得ることができるのではないでしょうか?
明日を生きる教養とは何か?の視点が学べる本書、気になる方はぜひ手にとってみてください。