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常設展示室 みんなのレビュー

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みんなのレビュー163件

みんなの評価3.9

評価内訳

163 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

名画とともに小説を味わう

2019/01/16 15:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「アート小説」というジャンルがあるかどうかはよくわからないが、少なくとも原田マハさんが作品として完成させてきたいくつかのものは「アート小説」と呼ばれるし、原田さん自身が今や「アート小説」の旗手とも称される。
 そして、この本もそんな「アート小説」に入る短編集だ。

 登場する絵画は、「盲人の食事」(ピカソ)、「デルフトの眺望」(フェルメール)、「大公の聖母」(ラファエロ)、「ばら」(ゴッホ)、「豪奢」(マティス)、そして「道」(東山魁夷)だ。
 これらの絵画が登場する作品は、いくつかの作品に登場人物が重なることがあるが、連作というよりも、この6つの短編小説はそれぞれ単独で鑑賞することができる。
 気になる絵画や画家がいれば、そこから読むのもいいだろう。

 私のオススメは、短編集最後に収められた「道」だ。
 主人公の翠は美術界のニューヒロインとして成功を収めているが、幼い頃貧しさゆえに養子に出された過去がある。
 彼女の淡い記憶に路上で絵を描いてくれた兄の姿があるが、今ではその行方すらわからない。ただ一度、彼女が学生の頃留学先から日本に帰国した時、路上で絵を売る青年に出合ったことがある。
 青年が幼い頃別れた兄であることに翠は気づかない。
 気まぐれで誘った美術館の常設展示室で二人が観たのが、東山魁夷の「道」だった。
 青年は絵に向き合ったまま、その絵が「多くのものを捨てた」絵だと言う。
 そして、歳月が流れ、翠が審査委員になっている作品展に、ある絵が応募される。
 もしかして、あの時の青年が描いたものでは、翠はようやくそれが誰だか気が付く。
 しかし…。
 涙がとまらなくなる、感動の一篇である。

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紙の本

美味しいお菓子!

2020/02/05 10:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひな - この投稿者のレビュー一覧を見る

原田マハさんの短編って、初めて読んだ気がします。箱からチョコレートを取り出して食べるみたいな感じがし、すごく美味しい作品でした。

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紙の本

6つの名画の短編集

2019/12/14 08:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る

様々な形でアートに関わる女性たちを、
6つの名画に絡めて描いた短編集です。

妙齢の自立した女性の
前向きな姿が
魅力的だったのに加えて、
絵の解説ではないのに、
語られる物語の中で
絵の味わい方も知ることできたのが
印象的でした。

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紙の本

La vie en rose

2019/05/05 22:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る

それぞれ名画への思いが込められた、原田マハさんらしい六つの作品による短編集。特に「薔薇色の人生」と「道」が印象に残りました。
オススメの一冊です。

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紙の本

これぞ原田マハ!

2019/02/25 23:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

これぞ読みたかった原田マハ作品!たかが絵されど絵、絵ひとつで人はきっかけ、気づき、変化をくれるんだろうなあ。他の短編の存在が霞んでしまうほど、『道』がめちゃめちゃ良かったです(^^)涙腺崩壊でした。連作された2編も秀逸でしたが、『道』がやっぱり断然いいですね(^-^)

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紙の本

誰よりも美の造詣が深く、わかりやすくアートを語り、いつまでもどこまでも少女のようなときめきを忘れない著者が、「常設展示室」をテーマに短編集を編んだ。

2022/07/28 09:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

「あの美術館の今度の展示、良いらしいね」

先輩の一言がきっかけで、十数年ぶりに美術館を訪ねた。

母校のすぐそばに建つその建物はリニューアルされていた。

混雑する企画展を堪能した後、ふと「常設展示室」の入り口が眼に入った。


空いていた。
時間はたっぷりあった。
ゆっくり作品に向き合った。

学生時代に見たあの作品。
古今東西から集められた美の数々。

じっくりと時間が流れていた。

それから、美術館巡りが趣味に加わった。

そして、原田マハの小説に出会った。

誰よりも美の造詣が深く、わかりやすくアートを語り、いつまでもどこまでも少女のようなときめきを忘れない著者が、「常設展示室」をテーマに短編集を編んだ。


○群青

幼い頃からの夢を叶え、ニューヨークのメトロポリタン美術館で働く美青。
理想と現実のなかでもがきなら過ごすなかで起きた、突然の変化。

(登場する作品 パブロ・ピカソ<盲人の食事> ニューヨーク メトロポリタン美術館)


○デルフトの眺望

七月生(なづき)は、現代アートを扱う大手ギャラリーの営業部長。

海外出張も多く、父の介護は弟のナナオに任せっきりになってしまっている。

父が最後を迎えた施設<あじさいの家>の部屋の窓を眺めるところから、物語は始まる。

(ヨハネス・フェルメール<真珠の耳飾りの少女><デルフトの眺望> オランダ デン・ハーグ マウリッツハイス美術館)


○マドンナ

一人暮らしの母が、だんだん衰えを隠せなくなっている。
心配ながらも、ついつい優しく出来ない。

 前作に登場する七月生のもとで働くあおいの悩みはつきない。

アートに全く興味などなかった母が、勤務先の病院の机の壁に飾ってあった一枚の絵。

知らない絵だけれども、目に留まった。なんだか吸い込まれそうな気がしたから、雑誌から切り抜いて張ったのだと。

(ラファエロ・サンツィオ<大公の聖母> イタリア フィレンツェ ウフィツィ美術館)


○薔薇色の人生

パスポート窓口で働く多恵子は、ある初老の男性に声をかけられる。

壁に貼ってあった色紙がきっかけだった。

彼のことを意識するようになってしまった多恵子は、離婚を経験した後、ここで働いていた。

(フィンセント・ファン・ゴッホ<ばら> 東京 国立西洋美術館)


○豪奢

憧れのギャラリーで働いていた先は、顧客の実業家・谷地との出会いで人生が大きく変わってしまった。

仕事を辞め、谷地との関係のみが続く日々。

金銭的には申し分なく豊かになったのだが、彼の美術品に対する姿勢に疑問を抱くようになる。

(アンリ・マティス<豪奢> フランス パリ ポンピドー・センター)


「また泣いてしまった」とのフレーズで始まる、上白石萌音の「解説」が秀逸。

「この本は美術館への招待状だ」との帯を書いた彼女の読後感に、大きく共感。


アートは、特別なものではない。

時代を超えて、そこで静かに待っていてくれる友人なのだ。

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紙の本

名画を通して見つめる人生

2019/02/23 19:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

美術館や画廊で働く女性達が名画を通じて人生を見つめなおし、新たな一歩を踏み出す短編が6本入ってます。
躓いたり、諦めかけたりしながらも力強く生きる姿に元気を貰えます。

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2019/09/15 06:37

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2019/04/27 10:56

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2019/01/14 16:20

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2018/12/18 17:03

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2018/12/04 19:22

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2018/12/07 01:06

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2019/03/20 21:46

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2018/12/08 15:52

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