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資本主義の歴史 起源・拡大・現在 みんなのレビュー
- ユルゲン・コッカ (著), 山井 敏章 (訳)
- 税込価格:2,420円(22pt)
- 出版社:人文書院
- 発売日:2018/12/05
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紙の本
世界史的視点と資本主義の本質が見事に融合された貴重な書です!
2018/12/06 09:28
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、歴史学の大家による非常に明晰な分析を通して資本主義の発展とその本質を語った貴重な書です。アダム・スミス、マルクス、ウェーバー、シュンペーター、ポメランツに至るまでの経済思想とその変遷が見事に描かれ、資本主義の源流から現代の金融資本主義までの変遷が理論的に理解できる内容となっています。経済学に興味をおもちの方々には絶好の一冊と言えるでしょう。
紙の本
最新の研究成果も盛り込まれている
2019/11/26 14:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ZATO - この投稿者のレビュー一覧を見る
「資本主義の歴史」といったテーマは一般受けはしませんが、少なくとも経済学に関わる人は読んだ方が良い一冊と思います。
筆者はドイツ人なので、筆者自身が断っているように、どうしても欧州の記述が中心となってます。しかし、広くグローバルな視点かつ、「資本主義」を広義で捉え、ローマ帝国や漢の時代から現代の国際金融危機までを広範かつ簡潔に記述しています。その際、諸人による最新の研究成果もふんだんに盛り込まれています。
現代資本主義の課題、経済社会の将来等に関心があるならば、そうした考察をする基礎となるべき情報が的確にまとめられています。私自身はそういうことを抜きにしても、経済社会史としてとても面白かったです。
ただ、ドイツ語独特の文章バターンを日本語訳してるので、ドイツ語翻訳書籍を読んだことがない人には、文章表現に慣れるのにやや苦労するかもしれません…。
紙の本
資本主義の歴史の入門と商人
2021/01/06 22:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
資本主義の起源を巡っては様々な説が乱立している。ある学派は、ユンカーや裕福農民だと主張し、別の学者はブルジョワの出現だと言う。他にも、イギリスの封建制の崩壊と毛織物業の発展を起源だとする説がある。しかし、コッカはどの主張に与することはない。コッカは、商業ネットワークや(海洋貿易)商人に資本主義の萌芽を求める。ウェーバー以来の難問に立ち向かった名小著。
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