紙の本
ホンジュラスの怖い現実
2023/05/01 13:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
スペイン語のマラブンタという「群れ」を意味する言葉が由来だというマラスというギャング、麻薬密売、武器密売、売春、強盗、まさに凶悪犯罪の総合商社、世界一殺人事件が多いといわれるホンジュラスでは、そのマラスの主要メンバーが若者で占められているという
投稿元:
レビューを見る
同著者の「麻薬戦争」とセットで買った。
大好きな「空白の5マイル」が受賞した開高健ノンフィクション賞を受賞した作品なので期待していたが、「麻薬戦争」と同じで、ホンジュラスの半グレ組織マラスの概略を説明しつつも、メインはそのマラスに所属している少年の状況、更正した元マラスメンバーの現在の状況、支援する非営利団体などを詳細に紹介している。
「麻薬戦争」を先に読んでいたので、こちらもかなりリベラル色を前面に出した本なんだろうな…と思いつつも買ったので一応読んだが、やっぱり、受け付けなくて途中で断念。
単純に中米の治安状況やマラスに関心があって、その実態を客観的に知りたいという人にはおすすめできない。
投稿元:
レビューを見る
現実を知るのに良い本。
若いうちからいろんなことを心配して育つ中米の人々のたくましさは、こういうところから来るのかもな、、と。
解決策が見いだせない閉塞感もあるが、ひとりひとりの当事者は、今を生きている。そこに明るい兆しを見出してほしい。それは、教育なのか?コミュニティの力なのか。
投稿元:
レビューを見る
書かれている内容はともかくとして、文章自体は読みやすく2日ほどで最後まで読みきることができた。
昨日たまたま、アメリカ合衆国に南米、中米からの移民がメキシコを経由して渡る途中に、40度を超えるトレーラーの中で死んでいたというニュースを見たところで。コロナ禍での世界的な不況、戦争による物価高に加え、観光客の激減によってなりふり構わず独裁化していく国々。この本で書かれている内容からさらに、現状は悪化しているんだろうなと思った。
日本も然り。
ただ、国の状況を考えると仕方がないとは思うが、現役でマラスに属して危ない橋を渡ってるギャング達には直接はほぼ取材できずに終わっていて、もう少し突っ込んだ内容が欲しかったなと。