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自分が自分でなくなる
2019/04/30 02:17
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投稿者:黒豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
心身ともに動植物に変化してしまう「変身病」。
自らも変身病患者である主人公は、学生時代の先輩と共に変身病専門の探偵社で働いている。
患者達は変身するにつれて思い出もどんどん消えていき、最後はヒトでなくなってしまう。
ホロリとする話もあれば、すごく寂しい気分になる話もあるし、怖い話もある。1巻の中に本当に色々な話が詰まっている。
ものすごく充実した作品。
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メンタルもフィジカルもある生物に経時的に変化してしまうという病がある現代のお話。変身譚というジャンル愛好派なのを差し引いてもとても面白い。マンガとしての作画や探偵バディモノとしての構成も魅力的。
2巻目はいくらでも待ちますので体調復帰されましたら是非おねがいします…
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人間が動物に植物に異化していく病気が存在している世界で、どう生きていくのか。ファンタジックな設定だけどシンプルな絵柄と淡々としたストーリーで妙におかしみがある。主人公はパンダ化しつつありこのあとどうなるのか、気になって 仕方がない。
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不治の病、動植物に変化していく変身病。
1話の大好き。鳥になった彼女が本当に綺麗。
逆に「肉が違う 骨が違う 血ィが違う 心が違う」
おじさんの表情にゾクっとした場面も…
好きだー
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身体が徐々に動植物に変化し、やがて人格が失われてしまう
不治の病「変身病」が存在する世界。
変身病に蝕まれつつ探偵として生きる半田は、
その職業故に多くの変身病患者に触れ、
その中で心を揺るがせていく…。
自分が喪われる怖さ、消えていく怖さ、
人格を失っていく人間のグロさと恐ろしさ。
主観的にも客観的にもキツい部分を見せながらも、
その中に「人として生き抜く」美しさと哀しさを
垣間見させる物語です。パンダに変化し続ける半田くんと、
彼を取り巻く人々のこの先が幸せでありますように…。
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設定上どうしてもさみしさを帯びた話ばかりなんだけど、ぼちぼちさみしいシナリオも読んでいくべきかもな、と個人的に思いながら読んでいた。(ここ数年悲しい話を避けていたので) 淡白な絵柄と重くない心理描写がそう思わせてくれる。 第一話、ヒトが渡り鳥になる話といえば、津島佑子が短編「鳥の涙」で題材にしたアイヌの民話を思い出す。本作に漂うさみしさがそれに近いと感じたのもあるかも。 ただシカの回のような話もあるので、民話的/神話的というよりは、もっとひろく社会的な語り口で展開していくのかなと思う。
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動物になってしまうという奇病。人間だった記憶もなくなるのは怖いね。
パンダになりつつある青年の探偵もの。しんみり系。
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面白かった!
変身病を患い、いつパンダになるかわからない状態の主人公が、探偵として他の変身病患者さんと関わっていくお話。
完全に変身してしまった時の瞬間が、悲しくもあり美しいとも思った。
あとは鹿のお話。
変身しても中身は人間なのか、という感想。
ねこは人見知り、犬は人懐っこいって言われているけど
そんなのも偏見でいろんなタイプがいるのかなーと飛躍して考えた。
続きはいつになるのか分からんが楽しみだ!
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人の体が、徐々に動植物に変化していく不治の病『変身病』。
自ら変身病におかされながら、探偵業に携わる半田と、先輩・竹林。
徐々に人でなくなっていく恐怖と孤独。
そして、残る者たちの勇気と希望。
ユニークなストーリーと、不思議なタッチの絵ですね、好きです。
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少しずつ動物や植物になってしまう病気の設定から一歩進んで人間としての心をなくしてしまうせんとさま(鹿)の話が良かったな〜
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徐々に動物になっていく病気がある世界の物語。
病気は完全に架空。でもよくある葛藤の話。
自分が、子供が、家族が、恋人が、友人が、そうなったときの普遍の感情。
リアルだけど美しい物語だから、美しくない現実とつい比べてしまう。
セメンヤを浮かべてしまってつらい。
2018年出版だから時代を映したネタが古いのと、50代のキャラが70〜80代に見えるのが気になる。
絵自体は描き込みが多いのに見やすくて漫画として読みやすい。