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BLACK TIGER 2 (ヤングジャンプコミックスGJ) みんなのレビュー
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紙の本
第二次南北戦争前夜
2019/01/21 12:57
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北米が英、仏の植民地であった頃から現代に至るまで、米国での銃火器の使用による犠牲者の数は計り知れないであろう。
このような感傷的な気分は、フロンティアスピリットに水を差すものであり、楽天的なアメリカ人には似つかわしくないものだが、日本人が本作を読むと、死者の悲しみが、そこはかとなく、感じ取れるのだ。
もちろん本作は、ある任務を帯びたガンマンが奮戦する娯楽作品なので、凶弾に倒れる者や理不尽な暴力を被る者が作中に多数、存在しても、主人公の女性が何度も凶器によって傷付けられても、銃規制に賛同する事を読者に強いる話ではなく、読者は陽気な気分のまま、本を閉じられる。
第二巻では、南北戦争後の混乱が収束せず、各地に潜伏する旧南軍の残党が特殊な兵器を製造し、運用して、住民を悩ませるとともに、実在した人物も現れて、話のスケールが大きくなる。
科学技術の発展が著しい十九世紀中頃においても、存在し得ない空想的な兵器や機械が作中で描かれるのは第一巻と同じである。続出する強敵と同様に、次々と開発される兵器を攻略するには、ブラックティガーでも骨が折れる。
西部開拓史に見られる、白人による暴挙や、徒党を組んだならず者による略奪行為等の、社会的な制裁が必要な事案に対しては、ブラックティガーは必ず鉄槌を下し、治安は回復する。
西部劇に欠かす事の出来ない拳銃等の小道具、馬や牛等の家畜、先住民、発達する交通手段等は、毎回、過不足なく描かれており、それぞれが本作の見所であるのは確かな事だが、その中でも、ブラックティガーの愛馬が活躍する場面は見逃さないでほしい。第一巻でも見られた、主人の危機を察知し、それを回避する愛馬の能力は、相棒の日本人の男よりも頼り甲斐のあるものだ。
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