投稿元:
レビューを見る
本書は企業の経営にSDGsをどのように活かしていくべきかについて書かれた本である。全体的に抽象的な話が多いものの、SDGsや、その背景にあるCSVの考え方、そして企業が今後どのようにSDGsと関わって行くべきか、その指針について学ぶことができる。
個人的には大変興味深い内容であった。また、市場のアクターである各企業がSDGsを意識して「うまく」行動していけば、CSVは拡大し、社会厚生に寄与するものとなるので、今後の社会を考えていく上で非常に重要な観点となると思う。
投稿元:
レビューを見る
日本では企業のSDGsへの取り組みがCSRとして捉えられている段階だが、欧州では様々なアクターが協力をして、SDGsを経営戦略として取り組み経済を回しているということを初めて知った。
ミレニアル世代が従来のようなモノの消費の仕方をしなくなることは前々から言われているが、本書の質の良い経済成長という考え(≒degrowth)がこれから発展していってほしい。
投稿元:
レビューを見る
一緒に仕事をしている人が貸してくれた。
わかりやすくてよかった。
なぜ一企業としてSDGsを進めなくてはいけないのか、上司にプレゼンする上でプラクティカルに役に立つ。
最近はSDGs流行りなので情報はいくらでもネットにあるけれど、企業として、戦略として、といった視点できちんと理解したいならやはり本が勝るかな。
会社で担当になっている人は目を通すといいかもしれない。
私みたいに。
投稿元:
レビューを見る
SDGs/ESGに向き合わなくてはいけない温度が高まってきた。
しかし自社になぜ、なにを啓蒙をしなくてはいけないのか?
啓蒙フェーズから具体化フェーズへの移行はどうあるべきなのか、どのように進めるべきなのか?
が曖昧な人たちに対し、ある程度の輪郭線を示してくれる良書です。
投稿元:
レビューを見る
SDGsの解説本ではなく、企業がどうしていくべきなのか、何をすべきなのかを明確にします。
経営目標、経営戦略、事業戦略のあり方、事業創造のあり方を検証し、2030年に向けてイノベーションを果たし、どう生き抜くべきかを問いかけます。
「持続可能な開発」とは、1987年に国連「環境と開発に関する世界委員会(通称『ブルントラント委員会』)」が提起した概念で、「将来の世代が自らのニーズを充足する能力を損なうことなく今日の世代のニーズを満たすような開発」と定義されている。わかりやすく言うと、アメリカ先住民の格言にある「地球は先祖からの相続品ではなく、子どもたちからの借りものである」という考えに近い。つまり、将来世代が必要とする環境資源を現在世代が食い潰す形で進行する今の経済発展のあり方は、持続可能ではないという考えだ。 ー 54ページ
投稿元:
レビューを見る
SDGsは、Sustainable Development Goals の略で、日本語では、持続可能な開発目標と訳されるのが一般的だ。
2015年9月に国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」というものが採択され、そこに記載された2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際的な目標。17のゴール、169のターゲットから構成されている。2015年という年は、2050年までにカーボンニュートラルを目指すという、パリ協定が採択された年でもある。このままでは、持続可能な開発は不可能であり、世界中のステイクホルダーが協力して、解決に向かって努力しなければならないということが、ほぼ皆に同意を得た年だった。
私はビジネスマンであるが、ビジネスマンにとって、SDGsに関心を持つべき理由は、持続可能な世界を実現するための社会課題の解決に貢献しない企業は、早晩、淘汰される、少なくとも繁栄・成長が難しくなるであろうからである。社会課題と関係のない事業しか行なっていない企業には、人材が集まりにくくなっているし、企業ブランド力も弱くなるし、ファンドが資金投資を行わなくなりつつある。
本書は、SDGsについての基本的な情報を整理したものというよりは、一歩進んで、それを企業の戦略にどのように取り込んでいくべきか、を論じたもの。やや抽象度が高く読みにくいが、内容は考えさせられることが多かった。
投稿元:
レビューを見る
SDGs解説書として非常に解り易かった。国連でSGDsが採択されるまでの経緯・意図そして17の目標と169のターゲット(巻末)の解説が解り易い。
一方で具体的指標であるIndicatesが232あり且つ重複(!)しており、本書後半のSDGs実現に向けた手法は抽象的でフワフワしたものになっている。SDGsは昨今のトレンドであり人類としても取り組むべき課題であるが、SDGs自体が総花的過ぎて実現性に疑問符が残ってしまった。
SDGs関連の本の中では良著だと思うが、結局は本書を読んでモニターグループまでご相談くださいという新たなコンサルの飯の種感は否めない。
実は成功しているSDGsは「ひとりがそんなことをしても、、」という行動の積み重ねだったりする。リサイクルしたりフェアトレードの商品を買ったり。大局と理論、理念よりむしろそういう小さな意識改革と行動変革について紹介・啓蒙したほうがSDGsは実現できるのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
経営のトレンドを把握するために購入。事業の持続可能性と自社の長期的成長の土台としてSDGsを位置付ける考え方は大事だと思った。
投稿元:
レビューを見る
循環型(サーキュラー)のため、多少のコスト増はやむを得ない。
ただし、競争優位が築ければ、その分売上額は増えるので、利益額も増える。
上手くいけば利益率も改善するかも。
競争優位の確立。ルールやプラットフォームの確立。つまり、資本主義の延長であり、利権の温床にならないか?
→なる。青臭さと腹黒さ→「青黒さ」と呼ばれるスタンスで入る。
ジレンマ。誰かがやり出さなければならないが、世界がついて来なくてはならない。
日本に昔からある「三方よし」と比較すると、SDGsは概念が広い。
「顧客」に「消費者」だけでなく「取引先」を含んだり、時間軸の概念が加わり「現在」だけでなく「未来」を含めた戦略や理念が求められる。
→3Cの範囲も広がる。Public SectorとSocial Sectorも関係者(ステークホルダー)として位置づける必要がある。
投稿元:
レビューを見る
社内研修のための課題図書として読みました。最初は正直面白くなかったですが、後半はビジネスにつながる内容で参考になります。