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気になってたこと
2019/01/21 23:18
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニック - この投稿者のレビュー一覧を見る
PETボトルキャップのワクチン支援事業の件が気になってたが、世界中の子供の8割がワクチンを受けれてる事実が知れたことだけでもモヤモヤ感が解消できてよかったw
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頭でっかちの壁とも言える内容。物事をマクロに見ているつもりが、いかにバイアスに支配されているかを自覚させられる。社会、政治、未来etc...を語る前に、まず読むべし。
あとがきを読んだところ、本書が完成する前に著者は亡くなられていて、息子夫婦が受け継いで世に出せたというエピソードに奮えました。素晴らしき書を届けてくれたこと、厚く感謝申し上げます。
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<目次>
イントロダクション
第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
第2章 ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み
第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み
第4章 恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み
第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
第6章 パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
第9章 犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
第10章 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
第11章 ファクトフルネスを実践しよう
おわりに
2019.02.11 本屋さんで目次を確認。
2019.02.14 本書で批判している思い込み10か条について、そういう思い込みをしている人はよく見かけるし、時に「それはあなたの思い込みでは?」と指摘することもあるが、私自身はほとんどこうした思い込みに陥っていない。たぶんそれは、多様な読書のおかげで、この社会は、世界は、それほど単純ではないと理解しているから。ゆえに読む必要はないと判断。きっと誰かが読書会で紹介してくれるでしょう。
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20190210読了。
人の物事の捉え方にバイアスがあり、事実を歪んで認識していることについて語った本。
世界のリーダー層ですらも世界の状況について正しく理解していない。ファクトをベースに語ろうという話。
現実的にはファクトをベースにとらえるのはとても時間がかかるし、メディアやSNSなどで抽象化、選択された情報をもって判断することが多い。また時間の制約上どうしてもそうなってしまう。
課題感としてはわかったけれども、じゃあどうしていくべきかというと難しい。
今後は情報の透明化が進むとよりデータにアクセスしやすいような世の中になっていったりするんだろうか。。。(今はオープンになっていてもアクセスする手間すら惜しんでいる)
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あらすじを読んだ時点では認知バイアスに関する本に思えていたが、実際にはそれだけに留まらず、客観的なデータが簡単に収集できる時代、また様々な事実が数年単位で「時代遅れ」に成り得る時代においての知識アップデートが必要であることを説く本でもあった。本書の重要性は、むしろその点にあるのではないか。世界はいつまでも変わらないわけではない。5年前に知った話は、その時点においてすでに「その5年前」の話であり、今からしてみれば10年前の時代遅れな知識かもしれないわけだ。
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データ・ドリブンな意思決定するためには統計があることが必須。
昨今の公的統計に対する手薄さを嘆きながら。公的統計部門へ予算と人員配置がされますように。
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話題の書。世界に関する我々の悲観的な/古い認識を正す。リドレー「繁栄」を思い起こさせる。冒頭のクイズには目からウロコ。人類のリテラシーの方向性を示してくれるという意味で希望を、そのために数々の「本能」を手放さないといけないという意味で絶望を与えてくれる本。
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世界の「今」について多くの人が誤った見方をしていることに警鐘を鳴らす一冊。冒頭のクイズで自分もそうであることに気付かされた(結果はチンパンジーよりはややマシレベル)。実際は世界は思っていたより良くなっているようだった。
そして誤った見方をしてしまう背景には10の本能があるといろいろな事例を交えて(医師である著者の経験含む)紹介し、事実に基づいて世界を正しく理解することを教えてくれる。ここで知ったこともまた時が経てば変わっているだろうし、知識は常にアップデートしていかなくてはいけない。今後も繰り返し手に取って意識付けていきたい。
翻訳ものではあるけど、訳がとても読みやすいのも良かった。
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ウイット溢れる著者による、愛しさと真実と心強さに溢れた一冊。
世界のリアルを出来るだけありのままに受け取るための具体的な思考の補助線と、心の在り方が手に入る。
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『FACTFULNESS』一気読み。早くも今年のベスト本かもしれない。曇りなくありのままに世界を見つめる技法が具体的にまとまってる。著者が人生の使命を魂とともに一冊にしたのが伝わる。ある意味で『ホモ・デウス』の副読本としても。だから読書はやめられない。
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医師として貧困地域の医療や大学での研究に携わるとともに、 WHOやユニセフのアドバイザーとしても活躍してきた著者が、多くの人が実は誤解している世界の様々な真実と、その背景にある人々の思い込み(本能)を明らかにし、「ファクトに基づく世界の見方」を身に着けるための手法を解説した指南書。
人間には狩猟採集社会時代に培った情報の取捨選択のための「本能」がある。それは物事を効率的に判断し、すぐに行動するためのパターン化や単純化であったり、身に迫った危険を避けるためにネガティブなものに注目したり恐怖や焦りを感じたりするもので、人類の生き残りには不可欠であったが、現代においてはそれが「ドラマチックすぎる世界の見方」につながり、実はそれほど重要ではない問題が必要以上に注目される一方、本来評価されるべき小さな進歩の積み重ねや、本当に避けるべき中長期的な危険が放置される要因になっている。
そのような本能を克服するための手法として紹介される「ファクトフルネス」の基になっているのは、著者自身の豊富な経験からの学びであり、中には著者が35年もの間誰にも言えなかった、多くの人の生命にかかる大きな失敗の告白もある。しかし全編にわたって著者の語り口は軽妙かつユーモラスであり、多数の統計データを駆使しつつも最後まで一気に読ませる面白さがある。世界を正しく見るためにまずは自分を変えよう、そのために好奇心と謙虚さを持ち続けよう。本書出版直前に他界した著者渾身のメッセージが心に響く名著。
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我々が知らず知らずにうちに社会に対して思い込んでいる各種の錯覚。それは、「世界ではますます貧富の格差が拡大している」だったり、「テロや自然災害による死者は増加の一途を辿っている」と様々な様相を取る。
本書は徹底した統計データに基づくファクトと、その洗練されたビジュアライゼーションによって、こうした思い込みが錯誤であることを示す。我々はとかく現代社会を悲観的に捉えがちであるが、実は世界は確実に良いものになってきている。世界が良くなってきているという事実認識と、それでもまだ改善のアクションを行うべきであるという未来へのコミットは分割して考えられるべきである。
本書を面白いと思った人には、ぜひビル・ゲイツらも絶賛したスティーブン・ピンカーの『暴力の人類史』をお勧めしたい。本書の3倍ほどのボリュームがあるが、
・現代が暴力の世紀であるというのは間違っており、確実に人類は暴力の減少を実現している
・先史時代からを含めた歴史の振り返りから、暴力の減少をもたらした要員は何なのか
という点が、見事なまでに展開されている名作である。
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我々が物事を見るときに陥りがちな誤った10の本能と、それを乗り越えていかに世界の正しい姿を捉えるかという本。曰く、我々は「ドラマチックすぎる世界の見方に囚われている」。
...なんだけど、同時に、「世界は確実に良くなっている!」というメッセージが、全編を通して底流に流れている。
著者の「知識不足との戦い」にかけるパッションと、世界を良くしたいという想いの強さ、前向きな世界の捉え方が心に響く、良い本だった。
「おわりに」にはホロリときてしまった。ぜひ、全編を読んでから「おわりに」に進んで欲しい。
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世界を正しく見る習慣、とあるが
自分やその周りを見るにも役立つ、と気づかされた。
読んで終わり、ではもったいない!
実践していこう!(焦らずに)
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世の中についての誤った認識がなぜ生じるのか、原因を分析した本です。関係が線形だと思いがち、バイアスがかかってしまう等、気をつけなければいけないポイントが事例と共に上げられているのがとても良いです。
公衆衛生の専門家ではあるのですが、認知心理学の専門家でないのでそこは注意する必要があるかもしれません(却ってわかりやすいというのはあるかもしれませんが)