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今年読んだ中で一番良かった。
「戦争のせいで苦しい思いをした一般人」の話は何度か聞いたことがあったけど、それとは視点が別物です。
少年時代の著者は軍国主義を疑わず、立派に仕事をした優秀な職業軍人。この人にとっては戦争が青春だったのだと感じます。生々しくも冷静な記憶は本物の軍人さんならではだと思います。
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面白い
兵卒としての率直な視点がリアリティを生み出している
更に高い志しによる広い視野からの詳細な記録でもあり、戦争の悲惨さを伝えている
おすすめの1冊です
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昭和16年に創設された「海軍特別年少兵」とは、14歳以上16歳未満を採用とする艦艇の乗組員や陸戦部隊等における将来の中堅幹部を養成するための制度。著者は、その第一期生として、15歳の時に広島県の大竹海兵団に入団し、厳しい訓練をうけます。故郷の期待を背負って入団しましたが、脱走を考えたことも…。無事訓練を終え、彼が実践配置されたのは、のちに幸運艦と呼ばれた駆逐艦「雪風」でした。本書で、著者が生き残った理由として、出征する際の母からの言葉に背いてはならないという一心で、彼は日々を生き抜いたと述べています。