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LGBTが主人公の物語は初かもしれない。彼らの苦境を題材にしたものが多いせいか,彼らの青春,恋愛が新鮮に映った。今までの原田作品とは一風変わった感じはするが,これはこれで面白かった。
あらすじ(背表紙より)
政治家を父に持つアーティストの卵・遠明寺美智之輔は、恋愛対象が同性の乙女な男子。同級生の高瀬君への恋心を秘めたまま、日本の美大を卒業後、単身、パリへ留学した。ある日、美智之輔は印象的な風貌の羽生光晴という女性と知り合う。偶然にも彼女は、美智之輔が愛読する超人気小説の作者で、訳あってリトグラフ工房に匿われていた。過去に、ピカソなどの有名芸術家たちが作品を生み出してきたプレス機が並ぶその工房で、リトグラフに魅了された美智之輔は、光晴の生活をサポートしつつ、リトグラフ制作をすることになるが―。
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未智之輔が可愛すぎるのと、楽しいのと、続きが気になってしょうがないので、一気に読んでしまった。
仕事とかで気持ちが疲れてしまったり、人と比べてしんどくなったりしてるときに読んだ。未智之輔のキャラクターに元気をもらえた!人じゃなくて自分のことを考えよう、楽しく暮らそう!って気持ちになった。
よくよく考えると、未智之輔の境遇ってなかなかヘビー。
セクシャリティのことを他の人にも隠さないといけないとか、望まぬおみあいとか…。
普通だったら気持ちが疲れたり、余裕が無くなったりしても仕方ないと思う。それなのに、楽しみを見つけながら暮らして、真面目に仕事を取り組む未智之輔が本当に魅力的だった。
一緒にハラハラしたり、切ない思いをしたりした。
切ない思いの乗り越え方が1番印象に残って良かったなあ。光晴さんとの絆を感じる。。
そして妄想のところを読むのがとても楽しかった、あーおしゃれしたいなあと思った。
未智之輔も光晴も、人と比べていないところがすごいなあと思った。
自分はすぐに人と比べてしまうから、2人がとても羨ましかった。
未智之輔を見ていて、目の前のことに真摯に取り組むことや楽しく生きることって大事だなって思った。
光晴との出会いも、もし未智之輔がフランス語を一生懸命勉強していなかったら、あのきっかけを活かすことはできなかったと思う。楽しい、真っ直ぐな性格が周りの人に信頼されて、応援されたりチャンスを与えてもらえたりしたんだろうな。
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東京ステーションギャラリーで行われた展覧会とのコラボというか連動企画だったんですね。
鑑賞したかった。
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自分らしく生きることの難しさと、難しいけれど自分の人生は自分で決めていくべきなんだということを考えさせられた。とても、小説的で、こんなこと、現実にないだろうという物語なんだけど、すごくひとりひとりを応援したくたり、自分の道を進んでいく人たちからパワーをもらった。どんな道を歩みたいのか、じっくり考えたくなった。そうすれば、望まない今も少しは明るい気持ちで生きられるかも。
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図書館で。とにかく可愛らしくて甘酸っぱくて暖かくて色んな感情のミックスな読書時間でした。ハルさんと美智之輔とってもとっても素敵な出会いだったな。 君が叫んだその場所こそが、ほんとの世界の真ん中なのだ
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とても楽しかった
最初はミッチの心の声がまあうるさかったんだけど、美智之輔として無理して生きていればそりゃ内心だけでも騒がしくたっていいじゃないのさ!と最終的には気にならなくなりました
idem展、行ってみたかったなあ
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いや、ぶっ飛びましたよ。
読み始めてしばらくは
この作品の世界観に馴染めなかった(笑)
だってコメディだなんて…思いもしていませんでした。
でもさすがは敬愛する原田マハ氏。
ご自身の得意とするフィールドそのままに
その世界をここまで立体的に仕上げてしまうとは。
小説を読むなんて野暮な気持ちではなく
アートとアーティスト、その友人たちの現実世界に
酔いしれさせてもらいました。
展覧会も観たかったなあ。
サキちゃんもパトリスもいたんだろなあ。
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あれ?これ、原田さん?と読み始めは思いながら読んでいたが途中から夢中になり、そんな事はどうでも良くなった。読み終わって今はとても良い満足感に満ちている。観たかったな〜この美術展。リトグラフにも興味をもった。
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原田マハさんがこんな文体の小説も書くなんて知らなかった。
心は女の子の青年、ミチノスケの(とんでもなくキュートな)一人称で進む物語。
初めは、「こんなにステキすぎる青年、ファンタジーやん…!」と思うものの、そういった存在が本当に手の上で本当に生きてるように思わせちゃうのは、彼以外の存在や風景に、ちゃんと生きた感じのある描写、見るよりも確からしさに裏付けされた美術作品たちがあるから。そこはやはり原田マハさんの作品だなぁ。
ミチノスケの失恋のページは、こちらまで胸が痛くなるくらいの切ないシーンで、でも本当に美しかった。
リソグラフの説明が結構でてきて、わたしもリソグラフはただの印刷手法のひとつと思ってた身。なのでいろいろ学ぶところが多かった。数々の美術家たちを魅了した美術表現手法なのね。小説が発表されたときに実際の美術展と連動してたとか胸アツすぎる…もっと早くマハさんの作品に出会っていたらと後悔(;o;) リソグラフ作品は今後積極的に注目してみよう。
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文庫化を待ちわびていた一冊!!
ありきたりだけど可愛い一冊でした。恋愛小説はあまり手に取ることはないけれど、抵抗なく読めました。
人生、あんな風にうまくいったらいいなぁ。
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ラスト50ページは心が温まって、涙が自然と溢れてくる、そんなお話。読んでよかったな。みちのすけとハルさんの心温まるラブストーリー。
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乙女な美・男子の言葉を読み慣れるのに1ページ、後はドドーーっと読んで、気がつけばラスト。みはるさんの文章も館長さんの特別寄稿も解説も本文と一体になって、ロマンシエの世界になっている。
フフフ うれしいなぁ この本に出会えて!!
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パリを舞台にした乙女な男子の美智之輔の物語。
同性を好きになる経験はないけれど、ひとを好きにるって、幸せでもあり、辛いことだとも思う。
不器用でも、誰かを思いやれるひとって、良いなと思う。
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ロマンシエ、小説家
パリにいると、何者でもない自分が心地よいと気づくみちのすけ
すばらしい小説を生み出してくれるあなたと、あたしたちは同じ時代を生きている。そのすばらしさ、かけがえのなさ。
君が叫んだこの場所こそが、ほんとの世界の真ん中なのだ。
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私もパリは大好きな都市で、住んでみたいと憧れています。読み進めるにつれ、大好きなアートとファッションがリンクして、あっという間に終わってしまった感じです。
叶うのであれば、続編を読んでみたいですっ‼︎