紙の本
女たちは前に進む
2019/02/17 17:32
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
後宮での「祭り」の終わりをまざまざと思い知らされた場面がとても良かった。熱に浮かされたような時間は過ぎて皆が現実と向かい合わずにはいられないのが切ない。
自らの少女の心とお別れした「韓の姉さん」、王太妃と同じく少女時代に心を寄せたものと共に生きる決意をした真桂の対比が鮮やか。
自分の望みのために筋を通す道を選んだ女たちの逞しさが眩しい巻だった。
冬麗がかわいそうだった事、あの人が救われた事などが印象に残りました(○○は偉いとは思うが、身代わりにされた誰かがいると思うと...)。
今回、清喜の出番が増えたのに比例して明るい雰囲気に。そういう意味で彼の存在は大きい(笑)
明慧夫婦の霊廟を詣でる皆さんの場面には爆笑。
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投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
家系図をみて、文林の即位がそうとう無茶なのが実感した。なるほど、親政を行えるほと実権を得るまで大変だったろう。今でもか。そんで皇后には実家の後ろ盾が無い。政局から皇后を守れるのが文林のみ。そりゃ鴻を味方にしたくなるわ。いずれ国母という位になるものね。文林と鴻が運命共同体として和解したことが何よりの癒し。今後この父子の会話が面白くなることに期待。
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小玉の気持ちもわかるなぁ。でも、それでも皇后であるから、感情を出せる場所も少ない。第二章の始まりは波乱万丈です。
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第2章ということで。
主人公の生きていた時代が最盛期であったと先にネタバレしているので「いろいろあった」ということをどう描き続けていくのか興味のあるところ。
司馬氏がふたになっていたのである意味平和だった後宮も本来? のどろどろした女同士の争いの火花散る戦場になったかな。
私は筋が一つ通っている司馬氏は好きだった。人間的に至らず駄目な人ではあったけれど矜持は忘れていないと思う。
ただ、残された遺児については彼自身も不幸だし、この先の未来に明るいものがあるのか分からない。
ただ、主人公たちからすれば大きな悩みの種だなと思う。
周囲の人々の主人公への言葉は一言でいうと「ビッグなお世話」でしかなく、主人公本人も感じているけれど「悪意がない分厄介」だなと思う。
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うーかなしい
だんだん衰退しちゃうのだろうか
壮年期としてもっと溌剌と活躍してほしい
韓はこれからどうするんだろうなあ
ついてた人が死んじゃったし。
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さて今回は大問題勃発。
いろいろ問題を残してくれた司馬氏ですが、市井に放たれた後もただではくたばらなかった!
絶対的な敵方で権力者一族だった司馬淑妃がいなくなったことで、今まで味方についていた小玉側の一派にも亀裂が起こります。
考えれば、各家から後宮に送られているのはあくまでも皇帝の寵愛を争う者たちであり、絶対的な権力者がいなくなれば我もと名乗りを上げる者もいるのが当たり前。
密かに、または宣言して離れていく者がいる一方で、最後まで小玉の味方をすると決めている者たちも。
そんな中で聞こえた噂が、殺されたとされていたもう一人の皇帝の息子、鳳の存在。確かに誰も死んだその姿を見ていない。司馬氏も死んでいないとなれば、新たな問題の発端となるわけで。
今すぐその問題が明るみに出ることはないとはいえ、将来小玉を悩ます問題の一つとして残るのだろうと察せられます。
皇太子として認められて小玉の元から少し離れた鴻と文林の距離が近くなったのが、この巻での唯一の癒しどころでした。
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第2幕スタート。
「純度混じりけなしの善人もいなければ完全な悪人もいない」まさにその通りだった。
でもそれを自覚して行動できるかどうかはまた別なのかなぁとも。
何にしても思い込みは恐ろしい。
鳳は生きてたんだ…。
祖父の本物の愛を感じて、じっとしてて欲しいけど、そうもいかないんだろうなぁ。
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全巻一気読みの為、まとめての感想ですが。
思ってた以上に、周りの人達が早く逝ってしまったのだな…と。
どんどん頼りになる味方がいなくなり、読んでいて苦しくなる。けれど、だからこそ残された人がリアルに浮かび上がってくる。
小玉が歳を重ね、それに伴う悩みを抱えながらも生きる姿に共感しながら、八つ当たり気味に文林をけなしつつ、続編を楽しみにしてます。
でもこのお話で一番可哀想なのは、文林だと思ってる。
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軍人皇帝の第九弾。
自分の孫である皇子を殺した祖父の悪あがきが
うだうだと続いていて、あまり面白くなかった。
立太子をすすめる父と子、文林と鴻の歩み寄りが良かったかな。
血のつながらない、けれど大好きな母、小玉を守る力を得るために、
物理的に距離を取ることになっても皇太子になることを選ぶ鴻。
大人になってきたな、という感じ。
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後宮って、階級で呼び方が変わっちゃうし、一度読んだだけでは混乱している現状です。
第一部が終わり、第二部へ移行していたとか
……いつの間に!?
第二部は一冊では終わらない中長編になったようです。
小玉が伝説の存在に至る最終決戦がはじまるのかしらね?
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面白かった。なんといっても本作から登場人物紹介の付録がついていて、ありがたい。主要人物はええんだが、ちょい役妃たちや武官同僚たちがいまいち忘れがちだった。今作では、小玉やその他の人物の「かわいそう」と評される問題について。私も以前「かわいそう」という一般ムーヴメントについて某所でちらっと言及したことがあるが、使われる場所とタイミングによって、どうにもやるせない嫌悪感しかない言葉になってしまうが、あれはあれで需要が高い便利なボキャブなんだろう。小玉と同意見すぎて面白かった。こういった共感も本書の魅力の一つだと思う。今まで散々うっとしかった司馬氏がとうとう降板か。最後のアレは火種になるんやろかねぇ、、。先が楽しみ。梅花も同人作家もいなくなったし、寂しくはあるが、次のヴィランがどんなのかもとても楽しみだ。