紙の本
「知る力」と本書はいう。ーーー私は「学ぶ力」と言う。
2019/02/24 05:40
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
知識や、情報って、こんなにもウラで「処理」をされているンだとわかる本。 それは、少し「食材」にも似てて、ちゃんと食べられるまでには、幾つもの人の手で、少しづつ「処理」をされている。ーーーー知識も、情報も、ちゃんと分かるように「処理」をして、やって来る。 ただし、本、新聞、ラジオ、テレビなどの「古いメディア」では、その「処理」の仕方もメディアごとに違うし、また、同じメディアでも、会社ごとに違う。
それと比べたらネットというのは、ある意味「未処理」か、それに近い。 前者が、色々と調理してあるのに対し、ネットは「生」か、それに近かったりする。ーーーそれらに対して、「受け手」としては、どう対処したら良いか? また、自分が「発信者」になったら、どのようなことに注意したらよいがが、著者氏の体験を交えて、熱く語られているので、よく伝わって来る。 情報がノアの大洪水のようになっている現代を、どう泳いでサバイバルするかが、いくらか分かる一冊。
紙の本
「知る力」
2019/11/21 22:26
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビでもお馴染みの池上彰氏による軽めの一冊。
「分かりやすさ」の追及と、「知る力」の鍛え方をテーマとしています。(どんなに忙しくとも毎日書店に行くというのも凄いと思います)
話題も豊富で、ゴルバチョフ氏のインタビューの印象など興味深く読みました。
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2019年2月17日 19冊目(2-11)
小学生の頃から、自分で新聞を買って読んでたことを思い出しながら読んだ。
きちんと「わかった」か?「わかったつもり」ではないか。
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「わかりやすさ」という点でニュースを伝えるイメージの著者が、「罠」という、強めの言葉を使ったタイトルにしているのは何故だろうか?という点が気になり、本書を購入。
わかりやすく伝えることは、伝える側にとっては重要なことである。しかし、受け手は、それを聞いて納得して終わりではいけない。そこから考えなければいけない、ということがこの本の大まかな主題である。
文章も音楽も、どんどんノイズを削っている。まとめサイトやmp3など、情報量を減らし続けている。
もちろん、時短、持ち運びなど、様々な理由からそうされてきたのであろうが。
そして、一度便利さの味をしめてしまうと、なかなか戻ることはできない。
戻ることは重要ではない。大切なのは、与えられた情報を受けるだけでなく、自分で考え、そして意見を持つことである。そして、そこにこそ、オリジナリティが宿るのだと思う。
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わかりやすさの中にはどんな危険があるのか?
ニュースなどをわかりやすく解説している池上さんが警告を鳴らしている本です。
わかりやすいという事は、物事を大雑把に要約しているだけなので、それでわかった気になっておしまい、では危険。
また、「政治家の甘い言葉に騙されるな」も面白かったですよ。
小泉元総理のワンフレーズポリティクスや、安倍総理の政権を支持するメディアにしか出演しない話とか、なにもかも計算づくしで、権力者は常に世論をコントロールしようとする意図を持っているという話とか聞きますと、
中国は共産党に情報規制されていて大変だなぁなんて思ってると、実は日本はそれ以上にコントロールされ、その事にあなたは気づいてすらいないだけかもね!
って、こわい、こわい…
森友問題などで、失脚てもいいはずの、安倍総理の暴走ぶりのヤバさも必読です。
たった数年前の事です。
民主党政権時代、高校無償化は究極のばらまきと批判していた自民党が、急に高校無償化を掲げた。
常識に考えれば何か裏があります。
憲法改正が絡んでいるとの話も…
政治家の甘い言葉に乗せられてワリを食うのは、結局、私たちなのです。
この前ビートたけしさんの本を読んだんですが、言っていることが似てますね。
同じような考えなのかな?
今回の池上さんの本は、色々攻めてる感じがしますね。
さて、自民党も、どこでもいいから、そろそろ他の政党と競わせんといかんでしょ⁈
以下、池上さんの言葉です。
「私たちがよき有権者となり、次の選挙でNOと言えば、いつでも政治を変えることができるのです。
それが民主主義なのです。」
また、テレビの裏側的な事も暴露してくれてますのて、当たり前のように見ていた事にも理由があったと気づかせてくれます。
その他、池上流の新聞や、本の読み方なども独特で面白いと思いますよ。
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いつも中立を神経質なほど固執する先生が今回はかなり主張を明らかにしている。あくまでも国民(視聴者)主権、人権擁護には黙ってはいられないのだろう。その立場からのメディア論はしかし新聞と書籍の効用に終始し、ITメディア込みのリテラシー論ではないところが残念。若い世代をターゲットにしていると標榜しているのだからこれは納得しかねる。
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以前に購入していて積読状態だったものを読みました。
人に伝える仕事を多少なりともしている者として改めて考えさせられるところが多かったです。
印象に残ったのは以下のような点でした。
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「わかりやすさ」の罠=わかりやすい説明を聞いてわかったつもりになってしまい、それ以上自分で知ろう・調べようとしないこと
新聞社のニュースサイトでは記事の重要性がわかりにくい⇔紙の新聞は直感的にわかる 記事の重要度を自分で判断するのはあまり意識されないがかなりハードルの高い作業
新聞が「中立公正」であるとは限らない、新聞は民間企業が発行していて偏っているのは当然。違いを面白がるぐらいの冷静な視点がほしいもの
「わかった」と思うことと、「わかった」と言ってもらえるように説明できることは、全く違う。アウトプットを意識したインプットを。近くの誰かに話してみるといい。
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新聞をとる習慣が何年か途絶えていましたが昨年から購読を再開しました。やはりネットニュースだけだとかなり情報が偏りますし、見出しとリード文だけの浅い理解になりがちです。本当は池上さんの言うように他紙や外国メディアなども確認するとよいと思うのですが、なかなかそういった時間までをとるのが難しいなぁというのが自分の状況です。
これまでの池上さんの本で語られているような点も多々あるように思いましたが、要点がコンパクトにまとまっている1冊でした。この本自体のわかりやすさの罠に陥らないように、実践に落とし込んでいこうと思います。
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新聞広告で、TVのコメンテイターはどうやって選ばれるのか、というのにひかれて読んでみた。これはTV局にその分野の学者などの一覧表があってその中から選ばれる、ということだ。だが選んでは見たものの話がうまくなかったりすると別な人になり、やはりTVなので話がうまくて、素人にもわかりやすく、おまけに見た目もよければ、という人に淘汰されていくということだ。
わかりやすさの罠だが、TVだと限られた時間で説明するのに、ピンポイントのみをピックアップするため、周辺事項は説明されず、物事の深い理解にはならない、と言っている。特にタレントが司会のワイドショーなどに顕著だと言っている。
池上氏のお話の本。
2019.2.20刊
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校閲を丁寧にしているメディア(新聞、本等)からインプット。
読み途中の本にはメモ用紙としてA4用紙を挟んでおく。
当初の目的は果たせずとも体験することが活きた知識になる。
常に考えているから風呂場で思い付く。
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参考になった。
マスコミを鵜呑みにせず、自分で考えることが大事。正解は個人で違う。考えることが出来るように鍛える、正確な情報を見分ける。
安倍晋三総理は日本テレビ、日本放送がお気に入りで、出演する放送局を選ぶらしい。
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大量の情報に触れようとするのはまずそもそも大事だが、ほとんど「分かったつもり」になっているかもしれないと思った。
人に伝えること、そしてそれを通じて自分の頭で考えることが大切だと思う。
人の意見をそのまま鵜呑みにして、あたかも自分の意見であるかのように振る舞うのはいけないと思った。
また、「本は世の中を変えるだけのパワーがある」という言葉は印象的だった。
世の中には、本も変えず万引きしてまで勉強しようとしている人たちがいることに驚いたし、「学校に通いたい」と切に願う子どもたちがいることを思い出した。
勉強すること・できることは素敵なことである・恵まれているという自覚をもって学ぶことを楽しんでいきたいと思った。
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新聞やネットニュース、テレビ、SNSなど様々なツールが現代にあるが、その情報が本当にそれで理解したのか?
そこで理解しました。終わり!ではなく、色々な視点や情報を常に見ていくことで理解することの奥深さや難しさをこの本を通して、学ぶことができました。
この一冊もまた全てを書いているわけではないと思いますが、一つのきっかけになるだけでも価値はあるなと思いました。
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いつも通り分かりやすい内容。
特に序章と第1章が中心となるのかな…
2章以降の話題は既に他の著作にても触れている内容。
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分かりやすい説明で有名な著者が書いた「わかりやすさの罠」というお話。ちょっと興味が沸いてくる書名…そんなわけで読んでみた。
著者は,分かりやすく演説して(そしてまんまと成功した)政治家として,トランプや小泉純一郎をあげている。この二人に共通するのは,言い切った言葉(アメリカファースト,郵政民営化)により,主権者に「他にいろいろと考えなくてもよい」と思わせるところだ。でもこういう言葉にまどわされて大きく世論が動いた結果,その先に待っていたものってなんだったのだろう。郵政民営化後の日本はどのように変わったのか? 何かプラスになったのか。よく分からない。トランプになってから,世界の進むべき方向が変になってきたし…。
「分かったつもり」になることへの対策もいくつかあげてくれている。それは,複数の新聞を読むことであったり,リアルな書店に出向くことであったりするのだが,ま,アドバイスに真新しいことはあまりない。
それでも,最近,SNSに書きこんだり,Amazonばかり利用しているわたしにとっては,ちょっと警鐘を鳴らしてくれる本だった。実際,本書も,たまたま寄ったリアル本屋さんで手に取った1冊だしな。
やっぱり,リアル本屋に行くのは大切だよ~。
そして,SNSに書きこむよりも,となりの人に説明する方がよほど「よく分かる」に繋がるんだよ。
そういいながら,わたしはSNSに書きこむのであった。
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以前は毎日最低四軒の書店を回っていたという池上さん。今はさすがにそこまでは回れないそうですが、それでも書店に行かない日はないそうです。私も本屋さんは好きで用がなくてもよく行くほうですが、さすがに毎日ではないので、まだまだだなと思いました。「迷ったら買う」のが正解、という言葉にも背中を押してもらった気持ちです。私も迷ったらとりあえず買う、をモットーにしていて、でも結局読めなくて積ん読になってる本も多くてちょっと罪悪感を感じていたので。