紙の本
葛飾北斎
2020/02/14 14:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた葛飾北斎。何度見ても見飽きない、とてつもない魅力を感じました。オールカラー、絵が大きい、芸術家の人生も辿ることが出来る、ととても素敵なシリーズです。今まで興味がなかったことを後悔しています。
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富嶽三十六景などの錦絵は、北斎の70代からの四年間の仕事によるものだ。
それ以降、肉筆画に力を注ぎ、そして死の床であっても、あと五年あれば極みに達することができると言い残した。
画狂 北斎。
北斎の生涯を解説。
弟子のことがほとんど触れられてなかったけど、活躍した弟子っているのかな。
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借金がかさんだりし、始終お金に困った生涯だったようですが、そんななか、絵の腕があがっていくことが一番の喜びだったそうです。「北斎漫画」や「富嶽三十六景」が有名ですが、面白みも芸術性も備えた、なんとも心惹かれる浮世絵や肉筆画を描いているなあと、図版を眺めていても楽しいですしずいぶんと心が動かされました。
錦絵「富嶽三十六景」は富士山をテーマに、さまざまな場所の風景を描いたもの。そして浮世絵としての風俗画でもあります。図版ではありますが、「富嶽三十六景」をすべてきちんとみたのは初めてでした。情緒と風情と景観の素晴らしさを収めた画たちは、粋で平和な感じなのが多くて、大好きになりました。
また、鬼などを描いた肉筆画が、そのタッチに華麗さとか力強さとかセンスとか、北斎の美的感覚がほとばしっている感じがしてとても好かったです。まあ、何を描いても人から感嘆を呼ぶようなものを作りだしている感じです。
ゴッホやマネといった19世紀のヨーロッパ画家ばかりか、作曲家ドビュッシーにまで影響を与えている話は初めて知りました。もしかすると世界に通用した日本人のパイオニアなんじゃないですかね。
遺した絵から喚起される生きざまに、粋な味わいを感じます。放蕩者の孫にずっと悩まされた話など人生に悲哀もあったでしょうけれども、きっと北斎はそういうのも絵を描く力や向上するための糧にしたのではないかなあと思えるところでした。いやあ、すごい日本人がいたものですね。
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8月4日新着図書:【変顔のデッサンまである「北斎漫画」。大胆な構図で圧倒される「神奈川沖浪裏」。すごいです、北斎!】
タイトル:もっと知りたい葛飾北斎 : 生涯と作品
請求記号:700:Mo
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28185579
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応為の本と同時並行で。
絵のバリエーションが豊富。北斎漫画とか。踊りの振り付けとか。悪玉おどりとか、おもしろい。
イキイキとした人物。美しい光景。
なんなのこの人と驚くばかり。
特に肉筆画の繊細さにおどろく。
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少し前に企画展で堪能したので復習も兼ねて。
習作の時代・春朗期、宗理様式の時代、読本挿絵と肉筆の時代、絵手本の時代、錦絵の時代、肉筆画の時代と分けて作品を紹介。
北斎の美人画は、ふくよかで堂々とした体つき、瓜実顔富士額の可憐な顔立ちにそこはかとない哀愁の漂う宗理型美人、色彩が華やかな大柄の女性、妖艶な女性などに変遷。
北斎の名前の由来は北斗七星、北辰、七政の別称があり、北斎辰政の号がうまれたらしい。寺詣り途中田んぼに転落後、絵が売れるようになったことを霊験と信じて信仰心が篤くなったという。
挿絵を手掛けた読本は10年で190冊!膨大な量の挿絵を描くそのエネルギーはすさまじい。
門人が増えすぎて絵手本を手掛けたというが、通常絵にならないものまで描き収めた『画本早引』が素晴らしい。顔の表情は描かずに、助言、仲違い、我が儘、侘びしなど動作のみで表現している。『北斎漫画』を読んでみたい。
『日新除魔』は企画展で撮影可であったが、獅子を描くことを日課としたらしく、月日が記されていた。誕生日頃の作品は記念に撮影した。
三女阿栄は、父譲りの腕前で美人画が得意、父北斎とお~いと呼び合っていたから画号は応為となった説があるらしい。
富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の砕け落ちる波やなだれ落ちる波のとらえ方は高速スピードで撮影しないと分からない動きで、当時は画期的だったとのこと。
ドビュッシーがこの作品に霊感を受け交響曲『海』を作曲したエピソードを読み、聞いてみようと思った。