紙の本
取材で浮き上がる「実像」
2022/06/20 11:46
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日新聞の国際報道部の記者たちが綿密な取材を通じて浮き彫りにしたプーチン氏の実像。なかなかの労作だ。
かなり古い時期から、関係者の証言でたどっており、プーチン氏の変わらぬ本質や、変化、信念のようなものが垣間見えてくる。
結局「実像」は分からない。だがその分からなさや多様な評価こそが「実像」であるのだろう。
紙の本
ロシアの今後
2022/05/08 11:07
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
プーチン大統領のロシアの今後について、興味深く読むことができました。数年前の著作だからこその先見性がありました。
紙の本
プーチン氏のエピソードが満載でした。
2022/07/06 13:44
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店の店頭に積まれてあったのが目に入り、購読しました。
プーチン氏の経歴紹介から始まり、彼の政治手腕、外交への姿勢や発言などがメインの内容となっています。
過激な発言も掲載されており、プーチン氏という人間の奥の深さを痛感する内容でした。
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プーチンの人柄、人物像について国内外の関係者に丹念に取材しています。インタビュー以外にも、取材での細かな点も含めたレポートが興味深いです。
一方で、プーチンを考えるうえで避けられない汚職などの疑惑、日本以外の国との関係性などはあまり見えてきません。あくまで、日本から見たプーチンについてが中心です。
また、日本との関係も時系列でかかれている訳ではなく、若干読みづらさもあります。
加えて、本筋とは関係ないですが、キエフ公国からの歴史の話で、「ロシアの中心がキエフからモスクワに移った」とあります。これは、ウクライナもロシアの一部とするロシア側から見た解釈に基づいていて一面的かと思います。
いずれにしろ、一読の価値がある本です。
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プーチンとは,一体何者なのか,
今のメディアでは,多く批判していることがあるが
何故そんな蛮行(ウクライナ侵攻)に至ったのか。
事実を探ると人への気配りもあることがわかる。
一貫してプーチンの性格が破綻していたとは,考えられない。
むしろ,プーチンの人柄を見るたびプーチンの株が上がることも書かれてあった。
一つの本から得られる情報は多くないが,
この本で,『孤高の独裁者』プーチンではないのだということもわかる。
『柔道は単なるスポーツではない。』
柔道を愛した男がどうして…
実像を知る一つの材料となった。
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朝日なのでちょっと気をつけながら読んだ。
今のプーチンの心の中が少しわかったような気がする。
とは言うものの人命の尊さは世界で一番重たいものだということは揺るぎない。早く終わって欲しい。
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スターリン以来の長期政権を築いたプーチン。独裁者か?英雄か?その評価は内外で真っ二つに割れるが・・・。クリミア併合から、今のウクライナ侵攻への歴史的背景等も様々な関係者の証言と最新情報をもつに、実像に迫る。
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今のウクライナ侵攻が予言されていたようなプーチンの実像。読んでいて恐ろしくなった。一度、進めば止められない暴君の性格は周囲には完全に見抜かれていた
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朝日新聞の連載をまとめたもの。実際に取材した1次資料からのみ書かれているのは
良い点でもあるが、日本の政治家のインタビューだったりするので、限られた情報から書かれていることになり、悪い点ともなっている。
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読むように、と春に父から渡されてた#プーチンの実像 、つっかえつっかえ、停滞しながら、ようやく読み終わった…。
権力が一人に集中することの怖さってものが、よくわかる。彼の、ヨーロッパへの捻れた思いを解く人が、周りにいなくなってしまったのは、世界の不幸だ。
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2014年のウクライナ侵攻の原因は、1999年のコソヴォ紛争まで遡る。コソヴォの独立動議に対し、NATOは国連の承認なしにセルビアへの空爆を行った。冷戦後の緊張緩和を基調としてきた米露だったが、これが摩擦要因となったと見ている。コソヴォはセルビアのものなのに、西側諸国は独立を支持した上に武力を用いた。ならば、ロシアのものであるウクライナをNATOに加盟させないために武力を用いることだって正当化される。こうしたロジックが働いているようだ。
プーチンが目指すのは、「リスボンからウラジオストク」に渡る自由経済圏の確立だという。いわば、EUのような経済圏をユーラシアに作り上げ、ドイツのような役割を担うようなものである。ただ、アメリカはこれに懐疑的。経済圏のみならず、政治圏を作り上げるのではないかと疑っていた。ウクライナの親露ヤヌコヴィッチ政権がEU加盟の手続きを中断。これに憤慨した加盟派がキエフ中心部を占拠、ヤヌコヴィッチは亡命を余儀なくされた。アメリカの分離工作が背景にあると見たプーチンは、ウクライナのNATO加盟を阻止するために領土紛争を起こしたとされている。
本書で強調されるのは、プーチンの丁寧な気遣いや人を魅了する能力である。佐藤優氏は、プーチンが仕事中に仮面を外すことは決してないと言うが、そうした気遣いも全て計算のうちなのだろうか。