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『傍聞き』が面白かったので読んでみました。
刑事の母親と娘の話だけではなく色々な話の短編集でした。
思っていたのとは違いましたが、それはそれで面白かったです。
最後の『手に手を』はちょっと気持ち悪かった。
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今まで様々なミステリーを読んできましたが、
こんなに短いストーリーなのにある程度の伏線が
読んでいる時には分かるはずですが、
それがあまり分からない展開で
終盤になってからやっと分かるという展開になって
驚かされてしまいました。
今まで味わったことのない繊細で見事なトリックでした。
特別な状況ではなく日常にあるミステリーで
現代社会を背景にした設定で、
シングルマザー、子供のいじめ、老々介護などと
深刻化している問題を題材にしているからこそ、
怖さが後からじわじわと来ました。
特にラストの「手には手を」では老々介護と障碍者の介護が
合わさったミステリーには何とも言えない怖さが滲み出ていると
同時にそれぞれの主人公の心の叫びのような
悲痛さも出ているようで重みのある作品でした。
4篇の中では「サンクスレター」は
親の立場という点とターゲットのしていたことが
が分かりやすかったという点では
他の作品とは違う観点からのミステリーで
子供に対する思いが強く残る作品でした。
長岡さんの作品は初めてですが、
他のタイプのものも読んでみたくなったので
これをきっかけに他の作品も読んでみたいと思います。
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日々の生活に行き詰まっている人たちが登場する短編集。上手くいかない毎日のなかで主人公や周りの人達がとる行動や言動の不可思議さ、違和感。それに込められた優しさややるせなさ。隠したいけど知ってもらいたいこと。そういう迷いや願いがいい。思いがけないものが伏線になっていて真相が見えたときに景色が変わる。すごく小さいかもしれないけれど確かに芽生えた希望が明日には何か変わるかもと思わせてくれる。
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期待通りの短編集
とにかく見事としか言いようがないオチに感心する。既読が多いんだけれど、何度読んでも良いかも。忘れているからね。情けないけど。
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長岡さんは本当に短編の天才で、あーきっとこういう結末だなとこちらが勝手に想像したとしても必ず裏切られる。
自分って短編得意ってきっと思ってるだろうなと思うくらいに面白い作品なのである意味安心して読めます。
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短いストーリーの中に感情を揺さぶるからくりが仕掛けられていて、長岡さんの作品にはいつも唸ってしまう。
細かな仕草が意図する背景は、後になって"そうだったのか"と消化できる。
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病気や介護など、テーマがいつにも増して重い。
そして羽角親子。啓子さんはクールで、菜月ちゃんは物分かりがいい。。
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表題作含む4編収録の短編集。
ミステリー作品ではあるが、それぞれにテーマにしているものが重く、老々介護・子どものいじめなど現代社会問題と言えるものを取り上げている。
大ヒット作「傍聞き」に登場した母子が再び活躍する表題作はまさかの展開が待ち受ける。
人間のちょっとした行動の変化、何気ない動作・言動の中から問題を見出す力は抜群。それぞれ違ったテーマで主人公も異なるため、まったく違う内容を楽しむことができる。
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「傍聞き」の続編やないんやろうけど、そこに登場して来た母娘が出てる。
今度は、何かツラい結末やけど、刑事としては仕方ないんかな?
今回のも短編集。
しかも、重いテーマ…
上記の
シングルマザー☆
自殺
いじめ
介護
と。
しかし、「サンクスレター」は、賢いやり方かもしれんけど、人間性を疑いそうな解決方法…
仕方ないかもしれんけど…
「手に手を」なんて、介護をテーマなんやけど、ミステリーとか以前に辛過ぎて何も言えん…
前半、2作軽め、後半2作重め。
特に最後のはやりきれん…
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短編4作品収録
傍聞きで登場した女刑事の作品もあり楽しめました
解説の言葉を借りれば、いずれの作品も社会問題を
描いておりというのをみて、たしかにそうだなと
また、やはりいずれの作品も展開がすばらしく
著者のすごさを感じました
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4つの短編。表題の『赤い刻印』はドラマ化されたとあり帯の賀来千香子がちらつきながら読んだ。巻末の解説にもあるようにどんな内容か読み始めてからもなかなか先が見えない。いじめや介護のような時事問題も絡めて読者の興味を惹きつけることも忘れていない。
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※
赤い刻印
秘薬
サンクスレター
手に手を
『赤い刻印』
羽角菜月がまだ中3の時の話。
母・啓子の複雑な生い立ちが明らかにされる
少し悲しい物語。
登場人物の背景を読んで、新作『球形の囁き』を
読むのが一層楽しみになりました。
『秘薬』『サンクスレター』『手に手を』
いずれもちょっと切ない。
後味は悪くないけれど、なんとも言えない
物悲しさが残りました。
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短編が四つ。
・赤い刻印
・秘薬
・サンクスレター
・手に手を
どれも味わい深い作品です。
表題の『赤い刻印』は、そこに伏線があったか〜と感心しました。