紙の本
哲学書の入口
2021/05/23 21:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学に興味を持っていたものの、どの本から手をつけたらいいだろうと悩んでいました。
そんな中SNSで本書を知り、評判がよかったので購入した次第です。
本書を入口にして正解でした。まず読みやすいですし、ここから自分がどんな哲学を深めていきたいかを確認できました。
著者である若松さんの著書も読んでいきたいと思います。
電子書籍
言葉にできないうごめき
2020/06/12 14:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度も読んでいます。
その度に、受けとるものが違います。
今回は、読み終わったあと、大きなうごめきを感じました。
言葉にならなくて、でも、私の胸の中には何か大切なことが起きている。
そんな感じを覚えました。
哲学理屈より先に、こんな体験が大事なのではないかと思いました。
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若松さんの本はなんだかんだ初。本を、ただ読むのでなくて、じっくり読むことの大事さを学んだ。ソクラテスの弁明、方法序説、人間の条件、共同幻想論が紹介される。
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100ページ足らずのムック本。哲学入門のタイトルで取り上げているのは、プラトン、デカルト、ハンナ・アレント、吉本隆明。普通に考えると哲学者紹介で終わりそうなものですが、全然違います。1ページ1ページ考えることがある、重厚な内容です。だから厚さの割になかなか読み終わらない。
「読書とは著者との対話」だと言われます。知識を仕入れるだけでなく、対話し考えること。だから冒頭にプラトン、というかソクラテスを持ってきているのかと思います。
ビジネスパーソンは特に第3章のハンナ・アレントの章は読んでほしい。「仕事」と「労働」と「活動」の違いについて、また重なり合いについてがテーマになっています。自分にとって働くとはなにかを問い直すきっかけになると思います。
普段からよほど深く物事を考えている人は別にすれば、とにかく読んだ方がいい。「早さ」に価値を置きすぎる時代に、じっくりと考える大切さを教えてくれます。
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ソクラテス、デカルト、アレント、吉本隆明の4人の哲学者について著者の思いが語られていた。
読んだことがある本についても、自分で読んだ時よりも深く分析されていて、さらに理解が進んだ。
何を考えても何を読んでも結論が出ることはないが、考え続けることが哲学なのだ。
無知の知のように、自分が知らないことに対する知的欲求を持ち続けたい。
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「書き手」と「読み手」の対話としての「読む」を掘り下げるもので、感動的です。ここで取り上げられているソクラテスの弁明、方法序説、人間の条件、共同幻想論の4冊、最後の吉本隆明を除いて、いずれも私も折に触れて読み直す本ですが、また改めて読もうと思いました。
吉本隆明はなぜか、正面から取り組んだことがありません。これを機に読もうと思います。
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私なんかに想像もつかないほどたくさん勉強した人なら、答えをくれるだろうと。
偉い人たちの知恵をお借りして、少し賢くなろうと。
さぁ教えてよどんなふうに生きればいい?と開いてみたら。
自分で考えなさい、と記してあった。
それしか私は読み取れなかった。
人が20年かけて生み出したものはたった2、3時間では受け取れない。それなりに、やはり20年かけて自分で体験しないと得られない。
自分に問うこと、考え続けることを勧める。
答えは他人は用意してくれない。
自分で生み出すしかない。
この本に自分の欲しい答えは書いてなかった。
じゃあ自分の欲しい答えって何だ?
それは幸せとはこういうものだ、って生き方の提示。
私が幸せに生きるためにはこういう考え方をすればいい、って言ってほしい。行動ではなくて考え方を示してほしいのは、動く気が無いから。
どうしても今の私には70まで働き続ける人生を受け入れられない。アルバイトも含めると十以上の仕事に就いてきたけど、どれひとつ続けられると思わない。
働かなくて良い、または働くことを受け入れられるように自分が変わる方法を探して今日も本を読む。
私が望むようにするのに必要なことは読書ではないって答えも薄々感じつつ。
"おわりに"より
「星の王子さま」途中までしか読んだことないですが、ちゃんと全部読もうと思いました。
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書店屋で,たまたま目に止まって買ったまま積読でしたが,連休中に読みました.
哲学は,前々から興味はあったものの,どうにも型苦しいと言うか,変に難しく考えている様な感じがあって,少々敬遠気味だったのが本音でしたが,この本を読んだ,私なりの感覚としては,考えるとは何かを考えるのが哲学と言うものかも知れないと思いました.また,自分が実体として思っていることも,実は多数の考え方によるもので,実体とは言い切れない面があることも,本書を読んだ気づきです.
この本はあくまで入門本で,深く学びたいならば,それ相応の書籍を読んだり実践の中で体得すべきなのでしょうけれど,哲学とは何か(を読者が自分自身で考える)について,本書籍のタイトル通り,良い入門本だと思います.
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哲学って、硬いイメージが強い。20代までそれに触れることを無意識に避けてきたと思う。
いろんな人と話をしたり、テレビや映画を見たり、音楽を聞いたり、本を読んだり・・・その中で感じたことや考えたことと、いわるゆ哲学はそんなにかけ離れたものではないと、30代になってようやく気づいた。
初めて哲学に触れるとき、難解すぎる本では挫折してしまうだろう。だとするならば、この本はちょうどいい塩梅だ。この本から気になったキーワードや人物について、他の本にステップアップするように深めていったらいい。
個人的には”考えること”と”働くこと”について深めていきたい。
「旅とは、どこかに行く行為ではなく、ここに帰ってくるために出かけるための行為だ。」
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4章に分けて哲学の基本が読める
1.ソクラテスとプラトン
2.デカルト
3.ハンナ・アレント
4.吉本隆明
無知の知の力量をつけるためにすすめたいことや、ソクラテスが人生を賭して考えたものが書いてあり。
何度殺されることになってもこれ以上のことはしない。とは。
読んでみてください。
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「悩む」と「考える」のは、違う。そんなことは、分かっている。
多くの人は、そう思っているだろう。
私自身も、「悩む」と「考える」のは違うと思っている。
違うと思っていても、悩むことを辞めるのは難しい。
悩むのではなく、考えるへ切り替えるのも難しい。
若松英輔さんの「考える教室 大人のための哲学入門」は、
自分の考えを深めていくためのヒントが詰まっている。
本書の中に、次の指摘がある。
『人は誰も、迷っているとき、早急に答えを得たくなるものです。すると人は、その答えに多少の毒があっても、それを飲み込んでしまう。哲学の力をつけるには、喉が渇いたからといって毒を飲むのではなく、その渇きに耐えることを学ばなければなりません。
心の渇きを真に癒すのは、世に流布する「甘い」言葉ではありません。
自分の手で掘り出したコトバです』
著名な学者や作家の言葉
SNSなどで多くのフォロワーがいる人の言葉
それらの言葉を見聞きして、腑に落ちたり、賛同したりすることがある。
そのことが悪いわけではない。
ただ、上記の指摘を読んだ後で、
自分が答えだと思ったことや、腑に落ちたこと、共感したことについて、
それらが、本当に自分自身のものなのか。疑ってみる必要がある気がした。
「悩む」と「考える」のは違う、と言う時、
「考える」ことは、目的がハッキリしていて、
答えを出すというゴールに向かって、進んでいくことであるように思う。
答えを出せない状態は、「悩んでいる」ように思い、
答えを出せない状態が続くと、「考える」のではなく、「悩む」に陥ってしまいそうで、不安になる。
しかし、答えを出せない状態は、「考えている」時にも存在することを忘れてはいけないだろう。
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【所感】
「考える」「信じる」って何だろう…、本を読みながら自分の思考がぐるぐるになって、ページが進まない。そこで途中の一説にハッとする「他人が20年かけて考えた事は私たちも20年かけて考える必要がある。せめてその準備をしなくてはならない」。大切なのは「早くわかること」ではなく「長く考えること」の大切さを教えてくれました。
【あらすじ】
4つの章立てで、偉人たちの問いと解釈について著者の言葉で解説してくれる。ここで大切なのは偉人の問いに対する解釈は、一つの見方に過ぎずあくまで自分自身が問うことを求められる。
第一章:「対話する」ことについてプラトン『ソクラテスの弁明』第二章:「考える」ことについてルネ・デカルト『方法序説』第三章:「働く」ことについてハンナ・アレント『人間の条件』第四章:「信じる」ことについて吉本隆明『共同幻想論』
【心に残ったもの】
・無知の知を実践するにはとても勇気がいる。
・嫌いな人が大切なことを教えてくれることは少なくない。でもそれを認めるには勇気がいる。
・「眼光紙背に徹す」とは書物を読み、その中にある非言語なものを認識すること
・世界を変えることではなく自分を変えることを意識する。他人を変えようとするときそこには愚かな何かが潜んでいる。
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哲学に興味が出てきたので、入門として読みました。4章構成で読みやすく、入門にこの本を選んで正解でした。
プラトン、ソクラテス、デカルト、ハンナアレント、日本人では吉本隆明が登場します。
著名な哲学者の著作や言葉の一部が随所ででてきますが、正直なところ、読んでも何を言っているのかあまりわかりませんでした。
そこで終わらずに、著者の若松英輔さんがそれはどんなことを言っているのか端的に伝えてくださるので置いてきぼりにならず、楽しみながら読むことができました。
この本を読んで、本を読むということは自分の中に問いを持つこと、著者と会話することなのだと知りました。
哲学への姿勢というのも、僅かですが体感できた気がしています。何度も読み返したい。
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哲学に興味があったから読んでみたんだけど、正直ちょっと難しい。
でも哲学って楽しいなと純粋に思えた。
思考すること、人と対話すること。
それを諦めちゃいけないなと感じた。
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めんどくさがりの私でも読み切れる安心感のある「学びのきほん」シリーズ。哲学書って興味はあるけど敬遠してたので、飛びつきました。色んな本のしおりがいっぱい挟まってる感じで、カッコつけたいだけのおナカマにも本気の10代にもお薦め。