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①いじめを深刻化させる 2つのキーワード
1 アンバランスパワー
力関係がおかしいと、いじめになりやすい
個人 集団
力強い 力弱い
学力高い 学力低い
2 シンキング・エラー
間違った考えは、いじめを生みやすい
私だけじゃなかった
あの時はああだったからしょうがない
いじめではなく、いじり
相手も楽しいと思っていた
笑っていたからいいと思った
②いじめにあったら
1 誰かにいう
2 加害者にやめてほしいことを伝える
3 無視。その場を離れる
4 自信のある態度をとる
③いじめに関する授業
年に3~6回はする
④いじめが起こらない集団づくり
1 自分と相手の両方を尊重する
2 安全で楽しい学習環境に貢献する
3 相手に共感し、友達を孤立させない
4 正しい行動をする
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2019.9.28市立図書館
ゆっくりじっくりは読めなかったけれど、章末ごとにまとめもあるので、とりあえず全体は見渡せた。いじめを構成する要素の分析、いじめの予防、起こってしまったいじめへの対応という三部構成で、「シンキング・エラー(考え違い)」と「アンバランス・パワー(力の不均衡)」がいじめを深刻化させるキーワード、とシンプルに理解できるのがよい。最後の方にある「わが子が加害者・被害者になったとき、保護者は何をすべきか」はすべての親必読だと思う。
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いじめについての認識が大きく変わる本だった。いじめは絶対容認してはいけない。けど、どんなに質の高い学級や集団にだって潜んでいる、比較的起こりやすいものなんだと考えを改めた。全然容認してはいけないと考えると、どうしても滅多に起こらない、起こしてはいけないと考えるあまり、大きなものを想定し、いじめの芽を見逃しがちだが、シンキングエラーとアンバランスパワーによって、必然的に引き起こされるもの、もしくは主観による被害意識によって生まれるものである。その考え方の微妙なバランスが、この本の最も秀逸な点であると感じた。非常に科学的で、対策のための本ではないと謳ってはいるけど、いじめの原理を掴むことは可能な一冊。教師なら必読だと思う。
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タイトルは科学だが、中身は全然科学ではない。
データの数的処理はしてないし、風評と主観的価値版電で結論を出している。科学って何だかわかってないのではないかと思わせる。
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元教員が描くいじめの考察本。
冒頭、「この本の目的はいじめを科学的な視点から考察すること、いじめの予防や初期対応、介入方法について、包括的に論じること」と書かれてあるとおり、現場でおきているであろうことから少し離れた視点でいじめを視ている。
この本によると、いじめは加害者と被害者のみで終息するのではなく、傍観者も背後にいる。いじめを前にして「どうすればよいか、わからない」と考える人。それは教師であったり、同級生であったりする。
そのような人々を傍観者から切り離し、また、加害者にならないようにすることで、いじめが予防できるとする。
私見だが、親が子供を預けた途端に知らず知らずのうちに、親=傍観者になっているかもしれない。見落としがちな点である。
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学校を変える いじめの科学。和久田学先生の著書。どうしていじめが発生してどうしていじめがなくならないのかという疑問に世界の研究と研究成果を使って回答してくれます。いじめは日本だけの問題じゃないのだから、世界の研究者たちのいじめ研究の研究成果を日本でももっとも取り入れればいいのに。日本の研究者たちのいじめ研究の研究成果が特別にすぐれているならまだしもそうではないはずだから。