紙の本
外道であることを声高に主張している
2023/10/05 21:46
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに外道とあるのが嘘偽りないものであり、著者は人間性に疑いがもたれるのを厭わずに、酷い人物を演じているかのように思えるぐらいであった。普通は建前で生きていて、酷いことであれば本音は隠すものであるが、本音以上に酷い書きぶりである。
那智の滝を登ろうとして逮捕された著者が外道であると一般的に感じられるかはわからないが、そのレベルの外道ではなく、内面的な外道である。パートナーに対しての不満や考え方が常軌を逸しているのだ。しかし、そのように大げさなほどの悪辣さを前面に押し出されるとむしろ笑えてくるわけで、読んでいて面白い。
メインの話はタイのジャングルを冒険する話であるが、それを3つに分け、間に国内での危険性ある冒険話を入れていくスタイルもなかなか良かった。沢屋が普段どのように生活しているのか、直接的には収入を得ているのかが不思議であるが、やはりこういった本の売上などは一つのお金を獲得する手段だろう。すると、やはりプロはしっかり記録を付け、それを文章化するなど何らかの形で発表する必要があるだろう。著者にはその力があるということだろう。
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2019/3/26 Amazonより届く。
2020/11/11〜11/18
那智の滝登攀事件である意味有名になった宮城公博さんの冒険譚。いやいや、破天荒な人がいたもんだ。まあ、危険な冒険をするには、どこか外れたところがないとできないんだろうな。角幡唯介氏の解説も良かった。
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「極道」だとか「外道」だとかの言葉が入るタイトルには吸い寄せられてしまうふしがあり、これもツツーッと。「面白くないところは1ページもありません」という帯の言葉は少々誇大広告かもと思うものの、大半面白い。
私の沢登り体験はほぼハイキング。初夏になだらかな沢をゆるゆると登る。サワガニなんぞを見つけて喜びながら。著者たちの沢登りにはそんな緩いイメージ皆無。なにしろ「外道」ですから。衣類が濡れることは死に直結するからと、素っ裸で氷水の中を歩く。サワガニなんて可愛いものを見かけることはもちろんなく、ワニに怯え、ヘビを串刺しにし、サソリに噛まれ、アリに襲われる。なぜに命がけなのか。ここまでして登攀する理由がわからないし、自分ではしたくないけれど、猛烈に惹かれます。
さまざまなチャレンジのうち、いちばん好きだったのはタイのジャングル46日間の旅。何度も心が折れているフォトグラファー高柳くん。よくぞ最後まで。殺したくなることはあっても、やっぱりふたりでよかったんじゃないかと思います。
う○こネタは誰でも笑うから反則だと思うのですが、そう思いつつも笑ってしまった。うん、上流から目の前にいる人のう○こが流れてくるのは嫌だ(笑)。
スーパーサイヤ人の例えが出てきたので、漫画読んだことなし、テレビ版観たことなしだったけれど、映画版『ドラゴンボール』を観ていてよかったと思いました。
どうか誰も命を落とさないで、沢ヤを続けてください。
映画『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/e83d36a2c24545e147b385bb89c755f9
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あくまでも個人の感想。
タイトルの通りだから買った自分が悪いのは分かっているけれど、買ったことも読んだことも後悔した。
1章を読んで、まず作者の人間性を疑った。
これまで登山などのノンフィクションを何冊か読んだが、これほど人を不快にし、登山関係の人々を貶める本は無いだろう。
登山も探検も否定しないし、その行為が一般的な常識を外れるとしても新しい事を始める人や切り拓く人には必要なこともあるとは思う。
でも、この人は「俺ってすごいでしょ、だから仕方ないよね」という主張が強くて、他人の立場で考える努力をしているようには思えない。
それらしいことを書いている部分もあるが、単に言い訳しているだけ。
読み始めた本を途中でやめるのは嫌だし、最初の印象だけで全編を否定するのは嫌だったので、フラットに読み進めようと思ったけれど、結局最後の最後まで印象は変わらなかった。
帯は、この本を売るためには仕方ないんだろうが、面白いところよりも面白くないところの方が格段に多かった。
解説は、本編に比べれば文章も面白くて読み応えがあった。
ただ、仲間内で褒めあってるだけにも思えた。
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沢登りにこだわるクライマーである著者による、ノンフィクション。
自分では絶対やらないから、興味深く読める。
とはいえ、イマイチその世界には入り込めなかった。