紙の本
なかなか含蓄に富んでいる。
2019/06/19 13:08
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
片山氏穏やかそうに見えて結構毒舌。佐藤優と引けを取らない。中央省庁のデータのいい加減さ、私大の文系卒だろうと指摘する当たり、こちらはうんうんと肯きました。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
懐かしいことばかりでした。こんなことあったな。小泉劇場は政治的にもハッキリと記憶していて、あったなと叫びながら読んだ。
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何が起きたか、なぜ起きたか。同時代に生きる二人が政治、経済、事件、皇室、文化を縦横無尽に語り尽くす。時代を通覧することで平成の因果が見えてくる。バブル崩壊、オウムテロ、二度の大震災、安倍一強ほか、すべては、裏で繋がっていた。
お二人の知識や教養の広さに慄きながら、自分の無知具合を恥じました。これだけ物事を深く捉えられたら世界が面白くて仕方ないんじゃないかなあ。少なくとも表面上にだまされる私は不安になる。選挙のたびに大勝と大敗を繰り返すのはどうしてなんだろうとずっと考えてきましたが、ようやく納得のいく答えが書いてあってすっきりした。小泉内閣のやったことの意味も分かった。平成生まれの私はこれから何を後世に残せるのか、またいかに負の遺産をなくせるのか、考えさせられる。
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説明不要なこの二人の対談本、ということで同時代史として一読の価値は十分すぎるほどある。
ただ、片山杜秀氏の他の著作の圧倒的な面白さに惹かれて手に取った私にとっては、片山氏の佐藤氏への遠慮(忖度)がかなりの残念感(それが象徴的に出ていたのが、片山氏の「シン・ゴジラ」への評価。他の文章ではあれだけ絶賛していたじゃないですか、片山先生!!)。
佐藤氏は、間違いなく頭の明晰な整理されたトークのうまい人であるが、それだけにその瞬間の分析が速報性が高い、というか、都度都度上書き更新されていく印象が強い(雑誌の連載などでそれが顕著)。それは官僚として必要な資質だとも思うので批判しているわけではない。
そこにより巨視的、アカデミックなアプローチの片山氏がぶつかることでのケミストリーを期待していたのに、佐藤氏の長広舌のうなずき役になってしまっていたように思えるのだ(一年近く前だが、このお二人のトークショーを新宿で聴いたときも同じような印象を持った)。
こういうアドリブ企画物みたいな読み物もいいが、お二人の(とくに片山氏の)腰を据えた本を改めて味読したい。
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片山さんとの対談形式で平成の時代を俯瞰、分析、統括することで現代の社会経済政治状況を読み解くためのヒントを得る良書。政治に偏らずエンターテインメントや芸術作品にも時代を反映するものが多く挙げられている。
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平成史は対談でも論述でも、出版当時はこの本以外に良いものがなかった。時間ができたら、2021年に出版された与那覇さんの平成史も読んでみたい。
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平成を多方面から振り返った対談本。500ページ強あり、少し時間がかかったが、平成とはどんな時代だったのだろうか?と自問しながら、楽しく読めた。各章の終わりに、その年ごとの出来事、流行語、流行歌、映画、本などがまとめてあり、懐かしくなった。