- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |
紙の本
まだまだ「ペコロスの母」は続きそう
2019/09/17 15:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品の前作にあたる『ペコロスの母に会いに行く』は介護漫画として話題となって、ベストセラーになったのが2012年。
その翌年には森崎東監督で映画化され、その年のキネマ旬報ベストワンに選ばれた。この映画で初主演となった赤木春恵さんは2018年秋に亡くなっている。
前作以後、『ペコロスの母の贈り物』とか『ペコロスの母の玉手箱』といったふうに、ペコロスシリーズともいえる漫画本が刊行されたので、まさか『ペコロスの母に会いに行く』の続編が出るとは思わなかった。先にあげた作品だって、続といえば続のように思えるし、この作品でもってあえて「続」ということもないような気もするが。
ところで、「ペコロス」というのは「小さなたまねぎ」のことで、この漫画から知った人も多かったのではないだろうか。
人はその人のことを覚えている限り亡くなったことにはならない、とよく言われる。
この作品の主人公である「ペコロスの母」みつえさんは前作ではグループホームでのほほえましいエピソードなどで私たちを笑わせ、みつえさんを介護する「ペコロス」雄一さんの姿に涙した人も多いだろう。
そのみつえさんは2014年91歳で亡くなっている。
この作品は今はいないみつえさんやその連れ合いの、なつかしいエピソードを描いたものだが、作者の岡野雄一さんの中では母はまだ生きているのだろう。だから、まるで昨日の日常が描かれているような錯覚に陥る。
そんな息子を持って「ペコロスの母」はあちらの世界で照れているのだろうか。それともあきれているだろうか。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |