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罪の声 みんなのレビュー

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みんなのレビュー602件

みんなの評価4.1

評価内訳

573 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

結局、読み終わってみてこのタイトルがしっくりこない・・・。

2019/06/29 05:39

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

気になっていたので読んでみたわけですが・・・初めて読む作家の文章はすんなり入ってくるものと入ってこないものがあり・・・これは入ってこない方だった。プロローグと第一章のはじめのほうで四苦八苦。関西弁の会話を文章で読むことにも微妙に違和感があったり。
こちら側にも「グリコ・森永事件の真実」を求めたいのか、「小説としての面白さ・すごさ」がほしいのかわかってなかったかもな、と読後反省することに。

父親の遺品の中から古いカセットテープを見つけ、再生してみたら自分の子供の時の声が入っていた。その中に、<ギン萬事件>と呼ばれる昭和の未解決事件で使われた男児の声が。あれは自分だったのか、父は事件に関係したのかと考える男と、年末企画で昭和・平成の未解決事件を追うことになった新聞記者。二人の追跡は交差するのか、果たして事件の真相とは・・・という話。

脅迫電話に使われた子供の声、あの子供たちは自分が何をしたのか記憶があるのか。もしあるのなら今はどう生きているのか、という話のとっかかりはすごくいいと思うのですよ。そこを聞いて「読みたい!」と思ったので。
しかし文章がすんなり入ってこなくて・・・カセットテープを見つけた曽根さんはテーラーなのだが、次に店が描写される場面では「あれ、クリーニング屋だっけ?」と混乱。いや、自分の読解力が足りないだけなのですが・・・テーラーだと初めに把握していなかったから起こる誤解。
プロローグは曽根さん視点で始まり、第一章は新聞記者の阿久津くん視点で始まる。そのまま第一章は阿久津視点なのかと思いきや、5節から曽根さん視点に(つまり1~4は阿久津視点)。この統一性のなさはなに?! 程よい分量のところで切ってるだけか? だったらそこは空白行を使い、視点が変わる・時間の経過が明らかなところで変えたらいいじゃない!
・・・まぁ、それがこの作者のスタイルなのかもしれませんが、私が好んで読んできた作家たちは章立てに意味を持たせていたことが多かったと思うので、そこでまず物語にのめり込めなかったのがひとつ。
前半で多く割かれる阿久津が追う<ギン萬事件>の詳細――それは実際のグリコ・森永事件で起こったことを会社名と固有名詞だけ変えてあとはそのまま描いているが、<NHKスペシャル・未解決事件:グリコ・森永事件>を観た身としては特別新しいことはなく・・・。
「子供を犯罪に利用すれば、その子の未来は閉ざされてしまう(だから、そんなことはあってはならない)」という作者の言いたいことに賛同するけれど、前半のルポルタージュタッチと、後半のフィクション部分がうまいこと融合していないというか・・・「あぁ、ここからはフィクションなんですね」とわかってしまうのがせつないというか。「もしかしたらこれが真実かも?!」みたいな身に迫るものがないから、急に他人事になってしまうというか。

実際のグリコ・森永事件の記憶はありますが、子供だったのと、その当時は北東北に住んでいたため毒入りのお菓子が身近に置かれることがなかったのであたしも他人事のように事件報道を見ていたような。「かい人二十面相」を名乗るのが江戸川乱歩に失礼だ!、という方向に真剣に腹を立てていた記憶がある。
でも神戸に暮らすようになった目で事件を見ると、近畿エリアでは非常に大きな事件だったことが実感としてわかるってきた。
この事件のルポルタージュを読んでみるか。

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電子書籍

ギン萬事件

2022/03/02 05:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

これって、あの未解決のグリコ森永事件でしょうね。確か、子供の声で、指示された音声がありました……。そこから、作者は、書いたのでしょうけど、すごくリアリティーあります

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紙の本

罪の声

2021/09/10 12:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:渡り鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ・森永事件を題材にしたフィクション。この作者は、将棋の奨励会の滅茶苦茶に過酷な三段リーグを題材にしたデビュー作『盤上のアルファ』が結構、面白かったので『罪の声』を読んだが、フィクションだが妙にリアリティがあって結構、面白い。丁度、社会人になった頃の事件で、話が進むにつれ当時の記憶が呼びおこされる。 出張時に退屈しのぎで、飛行機で読むには最適な本。

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電子書籍

グリコ森永事件を題材に

2021/03/14 06:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

実際の事件をなぞらえているが、フィクションとノンフィクションの境目がわからず、本物の事件の経過について書かれているものも確認しながら読む、という作業も楽しかった。
非常にリアルで、本物の事件の真相もこうだったのでは…と思わせる。ワクワクハラハラしながら読み進め、最後にガッカリさせられることもなく、納得いく結末だった。
全体的に長いので、もう少し余分なエピソードが抜けていれば、なお良かった。

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紙の本

グリコ森永事件

2021/01/14 20:21

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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ森永事件を忠実に再現にした絶妙なフィクション作品。ちょっとくどかったけど、点が線になってからはテンポが良く読み易かった。推測も含め事件の内容より、事件を追う新聞記者の心情などが非常に面白かった。英検準1級というだけで畑違いの仕事を振られた新聞記者がどう事件の本質に迫り、何を思い、何を書くか、個人的にここが一番の見所で“記者”という仕事に興味を惹かれた

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紙の本

これがグリコ事件の真相だ

2020/12/29 00:51

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投稿者:さくらココ - この投稿者のレビュー一覧を見る

もう2年以上前だと思うが、久米宏のラジオ番組で紹介していた。これがグリコ事件の真相だみたいな言い方で、文庫化したら読もうと思っていた。厚い本であるが、通勤時間に集中してあっという間に読むことができた。フィクションだがグリコ事件とはこういうことだったのかと思わせてしまう内容である。

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紙の本

グリコ森永事件が今蘇る

2020/11/23 15:58

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投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

物語はあるきっかけで場所を指定する幼い自分の声が入っているテープを俊也が家で発見したところから始まる。この1本のテープが、スーツ職人として小さいながらも店を持ち、家族と幸せに暮らす俊也の人生に大きな影響を与える。
その一方で、過去に世間を騒がせた未解決事件のギン萬事件を取り上げる企画が持ち上がり、阿久津という新聞記者が新たな情報探しに駆り出される。
ギン萬事件で交わった2人の男が見た真実とは。

グリコ森永事件が題材とされているこの物語を読んで、当時の事件をニュースなどで断片的にしか知らない私でも手に汗握る犯人グループと警察のやりとりや事件の背景から過去に起きた事件をより実感を持って捉えられた。
そして何より時効を迎えて世間的にはもう終わってしまった事件だが、そこに関わった人や、巻き込まれた人の人生は続いていて、事件が与えた影響の大きさや軽はずみな行動の代償を強く感じた。
真相は闇の中だが、この物語で語られたように事件に巻き込まれてしまった人たちの幸せを思わず願っている自分がいた。

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紙の本

映画も素晴らしいですが、小説も最高でした

2020/11/14 12:46

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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は単行本が出た時から読みたい読みたいと思っていたが

貧乏性なもので文庫版が出るのをまた首を長くして待って

やっと文庫版が出たと喜んで買った記憶があります。

で、それが2019年5月でしたから1年以上も積書にしてほっていたわけだ・苦笑

1984年から1985年かけて起こされた犯罪である「グリコ森永事件」をもとにした

フィクションですがよく出来ていました。

著者の塩田さんはもともと新聞記者だったので

新聞社や記者の描写も説得力があると言いますか納得できる物でした。

この事件が起こった頃私はもう成人していて大阪で働いていたのですが、

何故かあまり事件についての記憶がありません。

この作品で改めて「グリコ森永事件」が極めて卑劣な犯罪だったのだと知りました。


みなさんご存知のようにこの作品映画化されて最近公開されたのですが、

実はそちらを先に観たのですがこちらも非常によくできた作品でした。

そして原作になるこの小説を読み終えて一番感じていることは

映画「罪の声」がちゃんと独立した一個の作品として完成していたことでした。

よく原作のある映像化作品の出来具合は議論の対象になりますが、

その点この映画「罪の声」は長編である原作を巧く消化した上で

絵として見せることで省いたり強調したりできる映画の長所を生かしたものでした。

今年劇場に出かけて観た中では一番の作品だと思っています。

その意味で監督の土井裕泰さんに対する興味が消えません。

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紙の本

記者の矜恃を示す作品

2020/07/03 19:58

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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

有名なグリコ森永事件。当時小学生だったため、キャラメルなどのお菓子にビニールが付いたのを覚えています。結構犯人に肉薄している場面が多々あり、あぁそんなことがあったんだと今更ながら思いました。犯人グループの一人の子供と新聞記者の二人の視点で進んでいき、それぞれが事件を調べていくというストーリー。核心に迫るごとに二人の距離が縮まっていく展開は読んでいてゾクゾクします。この手の本を読んで思うのは、どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのかということ。全てフィクションかと思うくらい臨場感のある作品でした。

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紙の本

罪の声は一人のものではない

2020/02/13 23:29

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投稿者:うれい - この投稿者のレビュー一覧を見る

罪の声はひとつではない───実際にあった未解決事件(私が生まれる前の)グリコ・森永事件を題材にした物語。曽根俊也が自宅で見つけた古いカセットテープは、日本中を震撼させた脅迫・殺人未遂事件に使われたものだった。テープに録音されていたのは、幼い頃の自分の声───被害者でありながら加害者の身内でもある曽根や、事件を追う記者・阿久津が真実に辿り着くまでの過程で向き合うことになる「罪の声」は重く、苦しく、切ない。あとがきを読んでますますミステリーと呼んで一括りに出来ない物語だと思った。これは買ってよかった。

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紙の本

リアルだね!!

2020/01/04 16:52

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投稿者:てくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は実際の「グリコ・森永事件」についてよくわかりませんが、ノンフィクションのようで、とてもリアルでした。

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紙の本

あの事件の真相は?

2019/07/19 15:30

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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ・森永事件の発生当時、私は京都で浪人生活を送っていた。
しかも、犯人がコピー機を使ったとされる百万遍の近くで。
あの時、もしかしたら私も犯人とすれ違っていたかもしれないと思うと、改めてこの事件の真相を知りたくなる。

もちろん、この本はフィクションであるが、様々な推理(取材も?)を働かせて、本当に裏ではこんなことが起きていたんじゃないかと思わせるほどの説得力があった。

主人公は二人。
ある日、脅迫に使われたテープを見つけ、自分の子供の頃の声だと気づいたテーラーの曽根と、大日新聞の文化部記者・阿久津。

阿久津は、昭和・平成の未解決事件を特集するために、いやいや駆り出される。
バリバリの事件記者じゃない設定のおかげで、我々と同じくらいの目線で取材を開始するため、とても感情移入しやすい。

一方の曽根は、かなりセンセーショナルな設定。
あの声がもし自分だったら・・・なんて考えたこともなかったので、曽根がどう動くのかにとても興味が湧いた。
この本を読みたいと思ったのも、犯人側に近しい者の視点をどう描くかというところが気になったため。

しかし、物語は、曽根も阿久津と同様、謎を探るための調査をするばかり・・・。
二人の視点は違えど、行動は似たようなことをしているので、その部分では、もう少し曽根の物語を膨らませても良かったんじゃないか。

とはいえ、虚実ない交ぜにしながら、500ページ以上を、息も継がせぬ展開で一気に読ませる構成は素晴らしい。
今頃、犯人はどうしているんだろうと思わずにはいられない。


※ 文庫本の帯には、映画化の予告も。
阿久津を小栗旬、曽根を星野源・・・うーん、カッコよすぎじゃない?

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紙の本

未解決事件

2019/07/09 18:59

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投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る

フィクションと分かってながらも、事件自体はホンモノで、事件の大部分もおそらく事実なんだと思うと、到底フィクションとして読むことは難しい。
加害者側に子供が絡んでいる事もあって、読んでいても、なかなか辛かった。
特に最終章は辛かった。

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電子書籍

罪の声

2019/06/08 08:39

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投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み終えた時、作中人物とともに歩んだ旅がようやく終わった、と思った。昭和の未解決事件、グリコ 森永事件を題材にとり、その真相を小説として大胆に描いた力作である。謎解きの面白さもさることながら、謎を解いたあと、登場人物達がどのように事件をとらえ生きていくのか、を描いたところに本作品の真価がある。

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紙の本

臨場感が凄い作品

2019/05/22 17:42

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投稿者:とち - この投稿者のレビュー一覧を見る

実際に起きた事件をモチーフにして書かれたフィクション。だけどフィクションとは思えない。本当にこういうことがあったのではと思うぐらいに臨場感があります。

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