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サッカーを分析する枠組みと用語を提案しているが、整理されている印象で、とても読みやすかった。感想はスポーツについて書いているブログに上げました。
http://bullcat.cocolog-nifty.com/takaspo/2019/06/post-56778f.html
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サッカーをどうみるか、非常にわかりやすくポイントを提示していて見る際の参考になった。
結構サッカー経験者は自身の経験からサッカーの試合を観がちな気がするが、最近の戦術などは勉強になった。
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▼山田孝之さん主演の全裸監督、は未見ですが、全裸の監督の話。基本的に全くどうでもいい話です。
▼欧州サッカーをDAZNで見たり、こぼれ話をネットニュースで読むのが好きです。南米出身のサッカー監督でビエルサさんという60代のおじさんがいて、業界ではかなり戦術家として評価が高い。このビエルサさんの変人ぶりというのが面白くて、多岐に渡るそうですが、そのうちの有名なエピソードが「試合に負けたあとのロッカールームで全裸になる」。
▼複数の選手が証言しているので、1度ならずはあったようですね(本人からも否定のコメントが出ていないようです)。ヨロシクない負け方をして、選手がロッカールームに戻ると、ビエルサさんが、全裸で立っている。別段筋肉ムキムキのマッチョではなくて、見たところ元スポーツ選手の割には普通のおじさん体型。そして全裸で恥じらうとか、見せて喜ぶとか、そういうレベルの変態では無いらしく。全く気にせず、うろうろ歩きながら、ゲームの敗因分析や選手への指摘説教をする。つまり「全裸じゃ無くてもいいぢゃん」という普通の営みを、ただたんに全裸でしている。そして、特段全裸でそれをしていることについての言及がないままに終わるそう。
▼サッカー選手に限らず、スポーツ、エンターテイメントでトップレベルの収入と活躍をして言動が報道されてしまう人は、20代から会社勤めやビジネスマナーの中で暮らしている人たちから比べると、当然ながら変人が多い。言葉が雑過ぎるので言い足すと、変なことを自覚無く行う確率が高い。
だって普通に考えたら、少年期からある競技に秀でていて、「その競技に秀でている」というだけの理由で身を立てて、収入を得て、一部の人はセレブになり、それなりに繁多な人生を歩んでいる訳です。程度問題はありますが、「コミュニケーションの能力が高い」「人と接する態度が柔らかく、協調性がある」「常に情報をキャッチしてビジネス感覚を磨いている」「相手に不快感を与えない行いに長けている」「しかるべき業界にコネクションを持って、維持拡大している」「上司の意向を汲んで行動できる」「的確に報告連絡相談できる」「常識と知性とモラルに秀でている」エトセトラエトセトラ・・・と、いった能力に秀でていたわけでは、ありません。その競技に秀でていただけです。
▼ひっくり返せば、常識やコミュニケーションにいくら秀でていたって、サッカーだったら、「足でボールを蹴る、止める」「90分間走り抜く」「5万人がブーイングしていても萎縮せずにPKを決められる」などの能力が人並み以下だったら、そもそも有名になっていない。全裸になろうが、ニュースに名前が出ない(出るかもしれませんが)。
▼僕たち見物人としても、高いモラルや模範行動に対してお金を払っているのではなくて、やっぱりレベルの高い競技パフォーマンスを見せてくれて、それらがお互い必死にルール内の勝利を求めて競い合う筋書きの無いドラマという娯楽に対してお金を払う。ドラゴンボールぢゃないけれど、常人離れした技術や能力や体力を持った人たちのパフォーマンス。常人離れしている訳ですから、非常識で変わった人でも、刑法���触れなきゃ問題ありません。
▼そこに傲慢さみたいなものが露骨に見えたり、思いやりの無さがあったら、それは聞くだけでも不快だし、そういう人だと思ってしまうとパフォーマンスに素直に喝采を送れなくなります。ただ、そういう不快な種類のことでなければ、変人変態でもOKかな、と受け止められます(これは、芸能の世界にいるパフォーマーの方々にも同様だと思います)。信じられないような派手な遊び方をするとか、奇癖を持っているとか、そういうのなら、見物人としては「罪が無くて、お話しとして聞く分には楽しいな」です。(当事者の身内や関係者だったら、それはまた別の話でしょうが)
▼一部のメディア(出版も含めて)は商売の都合で、大成功をしたアスリートさんたち(あるいはその親)が、競技技術(あるいは芸能技術)の面では無く、「人間性や人格の面でも何か高度に模範となるべきモノを持っている」、という前提で報道したり本を作ったりすることもあります。基本的にはその競技のマニア以外の広い層に売るためです。こじつけて強引に作ったモノです。だってそりゃ、本人にインタビューするときには「あなたは競技上で超人なだけで、こういう部分は人間としては下品だし嫌なヤツだよね」とは絶対言えないわけで(本人が協力してくれない)、嘘でも逆のことを言いますから。
▼通常で考えると、「持ってる技能や見た目がカネになる」というだけで、若い頃から周囲にちやほやされて親族にたかられているような人が多いですから、そういう人たちが普通に自営業や工場や会社で人間関係に揉まれて苦労している人たちと同じレベルの対人感覚や謙虚さや常識を持っているとしたら、それだけでも拍手喝采もの。つまり普通に考えれば、どこかズレている、身近に接したら面倒くさいのが当たり前。それが良いとか悪いとか、そういうことは別にしてですが。
▼オニールさんというこれまたそれなりに有名有能なサッカーの監督さんは、「遺跡・史跡大好き」らしく、チームの選手たちを載せたバスでも「ここはあの遺跡が近いから寄って行く」などと急に言い出してあらゆる反論不満を受け付けず実行するそうです。コレも凄い。
▼ビエルサさんに戻ると、全裸で真面目なミーティングをする指揮官を絶賛するつもりは毛頭ありません。選手の中には「いやだなあ」と思う人も居るかも知れません(いるだろうなあ。個人的にも全裸になる上司は居てほしくない)。ホントにすっぽんぽん、なんだそうです。全裸監督。ただ、又聞きする分には、楽しいな、という無責任なオハナシ。
▼と、そんな戦術の鬼才・ビエルサさんのことなどが言及されているのが、この本でした。「アナリシス・アイ」らいかーると。2019年小学館。2019年6月読了。
いわゆるマニア向けの「サッカーの戦術解説本」。
それなりにオモシロイと思って読み切ったことは確か。著者のらいかーるとさんは、もともとはプロの物書きではなくて、多分ネットで個人的に意見発信していた人なんじゃ無いかと思います。ある世代からするとネットでテキスト情報(だけでなく映像や音声も)発信できるので、紙の本という媒体に拘りはないのかもしれませんが、こういうキャリアの人がこういう本を出すというのは、ご時世で、そういうご時世の流れは嫌いぢゃないです。
▼それにしても、新型コロナの猛威で世界中、大変です。欧州サッカーも軒並み先の見えない中断中。欧州サッカーファン向けのネットニュースは、「誰それも陽性判明」という暗い話題も伝えていますが、新しくもない話題でもいいから楽しい雑談も必死で載せています。また暢気に海の向こうの超人変人たちの競い合いに一喜一憂できる日々が訪れることを祈ります。
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サッカーの試合を、体系的にどう分析するかの3分の2と、実践的な著者の分析を読める残りの3分の1という本。
うまく試合を分析できない自分にとって、前者は他の本やブログを読んでいるとそこそこ知っているのものがあるのだが、だからと言ってらいかーるとさんのような分析が実際に観戦しながらできるわけではないのだよね…
必要なのは活きた素材を巻き戻したりしながら自分なりに解析していく時間と根気なのかなというのを思い知った。
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こういうの考えながらサッカー観るのとても面白いし、自分がプレーしてても気付きが増えて嬉しい。
これは良書なので、とにかく、カタール戦の悔しさが色濃く残っているうちに読んでほしい。
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自分の読み方が違ったのかもしれないが、ファン向けというよりは指導者の立場からの論述と、感じた。リアルタイムで観戦しながらこのような視点を持てるくらいなら、それこそ監督になれるんじゃないか?
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フットボールの見方についての参考書。
何となく観てて感じてた事が文章化されている。これを読んだ後でコパアメリカの決勝を観たので、色々と解った気がする。
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人気サッカーブロガーのらいかーると氏による初の単著である。
名著と言っていいだろう。サッカーのピッチ上で生じる現象を(いつも通りの)平易な表現で説明してくれている上、その内実もかなり現実に即したものだ。
現実のチームや選手を例に表しながら、実際のサッカーにおける場面を紐解き、各レベルで丁寧に読み解くための導線を引いてくれている。
惜しみなく分析手法を教授してくれている内容は、多くのサッカーファン、サッカープレイヤーにとって資するものだろう。
文句なしに星五つで評価したい。昨今はこうした戦術をロジカルに読み解く良著が増えていて、サッカーファンとしては大変ありがたいことである。
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サッカー歴20年の今までここまで考えてこなかったなと考え直させられた。将来監督をやる上で是非活かしたい。
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サッカーというスポーツを子供の頃から(野球に比べると少ないけど)見てきて「この22人はどういう決まり事で動いてるんだろう?」という謎に対する答えが少しわかった気がします。
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小学生の時からサッカーが好きで、プレーする以上に試合観戦が好きだったのだが、昨今の戦術分析の流れについてこれなくなってきたので購入。
「サッカーとは時間とスペースを奪い合うスポーツであり、選手と配置で手に入れるものだ」という定義が自分にとってはハッとするところで、サッカーというスポーツに対しての見方が変わりそうな気がしている。
著者のブログは昔からちょくちょく見ている。リアルタイムでもこの人みたいにサッカーを戦術的に見れるようになりたいなと思っ頼もこの本を買ってみた理由の一つなんだけど、試合を延々と見て知識と記憶を蓄えた結果、今までは目に留めなかったプレーがある時から突然に色を伴って現れたと著者があとがきで語っている通り、戦術眼というのは一朝一夕で得られるものではないのだろう。タイトルで期待しすぎたのはあるが、得るものもあって、読んでよかった部類の本。
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サッカー指導者ならではの、サッカーのフィールドに描かれる配置(システム)の見方を伝授してくれる本書。ボール保持ー非保持という分類も、サッカーというゲームの本質を突いている。攻撃と守備で配置が変わるというのもそうだ。新たな視点からサッカーを見ることができそう!
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今シーズン開幕前に読み終えることができて良かった!この本の内容を参考にしながら、Jリーグを楽しみます!
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私はサッカー好きで普段からJリーグや海外サッカーをよく観ているが、局面ごとの技術の高さや激しさを楽しんでおり、戦術についてはあまり詳しくない。以前から試合を戦術的な視点からを観ることができたらより一層サッカー観戦が楽しくなるのだろうなとは思っていたが、知識も乏しくどこから始めたらいいかも分からない状態だった。そこで本書を手に取り、少しでも参考にできたら良いなと思い読んでみた。
結論からいうと、読んで本当に良かった。サッカー戦術の入門書として最適ではないだろうか。サッカーという動きが激しく変数の多いスポーツをうまく単純化しており、頭の中がすっきりと整理された感じがする。
第 1 章では戦術を考える上で重要なポイントが示され、第 2 章ではそのポイントをおさえて試合全体をどう観ていくか、第 3~5 章ではピッチを 3 つのゾーンに分け、また戦術用語とその解説を交えつつより詳しく書かれている。さらに第 6 章でそれまでの内容を踏まえて著者が実際に日本代表の試合を分析している。このように基礎的なところから順序立てて学べるようになっているので、私のような戦術初心者にも分かりやすい。
サッカー戦術について学びたいけどどうしたらいいか分からないという人は、本書を読むことを強くおすすめする。
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若い頃と、40歳を過ぎてからとサッカーのプレー経験がある。40歳を過ぎてからは、地元のシニアチームに所属し、ほとんど毎週、練習と試合を楽しんでいた。
本書は、プロレベルのサッカーの試合の戦術がどのようなものかを解説したものであるが、シニアの草サッカーレベルでは、この本に書かれているようなことを意識しながらプレーしたことはない。それはそのような戦術の理論を知らなかったということもあるが、プレーの強度のレベルが全く違うからである。
パスの精度が高い訳ではないので、簡単にボールを失ったり、あるいは、逆に得ることができる。運動量が少なく、スピードがある訳ではないので、ボールを得た場合、あわてずにプレーするスペースと時間は結構あるが、それでもミスをしてしまう。
それでも、すごく楽しかったので毎週のように、いそいそと練習や試合に出かけていたのであるが、まぁ、シニアの草サッカーとプロの試合は、同じ競技とは言えないくらいの違いが、戦術以前の問題としてある。
本書は面白い。サッカー観戦の際の視点をいくつか与えてもらった気がする。