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(読了時点で映画は未視聴です)
Twitterで見かけた映画の感想で「今までとは違う新海ワールド」的な文面を見かけた気がしますが、確かに。
ヒロインが危機的状況になるのは、予定調和。
いつもなら、ヒロインを助けるために主人公ないしはヒロイン自身が代償を負う。
だから、新海監督の映画はいつもハッピーエンドにはなりきらない、ビターエンドなものが多い(じゃない時も無論あるけど、少数派)
だから『君の名は。』を見た時はラストの展開に驚いたのを覚えています。
ただ今回もラストの展開に驚きはしますが、いつもとは方向性が違うので、『君の名は。』の時とはまた違った驚きがありました。
何でしょう、ラスト直前の選択肢を通常とは違うものを選んで見たアナザーエンドといった雰囲気。
今回の物語、主役二人の恋愛としては間違いなく貴重なハッピーエンドでしょう。
但し、その代償は。
答えは実際の映画か小説にて。
ラスト付近で主人公の彼が繰り返していたある二人の台詞が印象的でした。
それで済ませてしまえるのがまた。
それにしても、今回の前作キャラ登場シーンは予想以上に多くて驚きました。
実際の映画ではどうなってるのか、気になります。
特にあのキャラのおばあちゃんはある意味キーパーソンだしな……(前述の印象的な台詞を仰る二人のうちの一人)
あと気になったのは、結局異常気象の原因は何だったのかなと。
晴れ女の対になる雨女は話だけあって存在が出てこなかったのも気になる……
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新海誠監督自ら執筆した映画の原作が発売決定!
2019年7月18日、映画公開日前に『小説 天気の子』刊行!
豪華初回特典を見逃すな!
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タイトルから想像していたよりも面白かったです。
後半のストーリーが意外な展開で一気に読んでしまいました。
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映画の予習のつもりで読み始めたが、読み終える前に映画を見たため、映画の復習する形となった。
雨が降り続く東京の姿は、今年の梅雨の天気のようで、奇妙なシンクロを覚える。
映画の小説版を読む意味があるのかと感じる人もいると思うが、確かに映画を見ればストーリーはすんなり頭に入るが、映像やセリフだけでは伝わりきらない主人公たちの思いというものはあり、そこは想像力で補うしかないところ(そんな説明的なセリフは映画でも小説版でもないのだが)、小説を読むとそのあたりも伝わってくるので、そういう補完的な意義があると思う。
「――もう大人になれよ、少年」と須賀が言う。大人の立場からすると帆高の言動は青臭くて苛立ちを感じするのはやむ無しとも思えるが、このセリフはどこか投げやりにも感じられ、心がささくれ立つ。須賀自身もそれほど大人になりきれていない気もする。
一方の夏美も、就職活動に身が入らず、モラトリアムに逃げ込んでいる人間。
そんな二人が、帆高と関わりを持つことにより、帆高を成長させ、一段高みへと打ち上げるロケットのような存在となっているとともに、その過程で自分たちも成長していったように感じる。思春期の少年の成長の物語ではあるが、大人になるのも悪くない!?と思わせてくれる大人たちの存在も欠かせない。
「僕自身が不完全であるのと同じように、大人たちもまた等しく不完全なのだ。」と帆高が感じるようになったことが現時点における彼の到達点だろう。
さて、映画を1回観ただけでは分からなかったのだが、本作を読んで前作の『きみの名は。』の主役だった二人がどの場面で登場していたのかようやく分かった!(笑)
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【いちぶん】
陽菜の大粒の涙が風に舞い、僕の頬にあたる。陽菜の涙が僕の心を作っていく。
「天気なんて」
そしてとうとう僕の手が、
「狂ったままでいいんだ!」
陽菜の手をふたたび摑む。
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気になっていたので購入。
映画を見た後にこの小説を読みましたが、映画の裏設定が楽しめたので面白かったです。
ちなみにですが、映画を見た直後は、「ちょっと、ちょっと」と突っ込みたくなるところが多くあったのですが、時間が経つにつれて、色々考えさせられるなと思いました。
「君の名は」と比較してしまいますが、エンタメ性として面白いのは「君の名は」なのですが、メッセージ性としては、この作品の方が強く感じられました。新海さんの思いがこの作品に込められていると感じました。
ぜひ映画版と小説版両方見るのがおススメです。
小説だけでみると、ちょっと薄っぺらい印象かなと思いました。新海さんのは、絵があってこそ楽しめます。
また、この時期に見たほうが、想像力がより膨らむかと思います。というのも最近、現実では日照時間が少ないことが取りざたされていますが、小説の世界でもリンクしているところがあります。「これを予言していた?」と一瞬思ってしまいました。晴れになったのもあの少女のおかげ?と想像力がより膨らみますので、梅雨明けになる前に読む・観るのも良いのではないかなと思いました。
映画→小説の順番で見ると、少ししか出演してなかった人の裏設定がちらほら出てきて、記憶に残っている場面を頼りに「そういえばその場面あったな」と楽しむことができます。
例えば、小学生の凪の友達に女子二人出てくるのですが、その二人が元カノと今カノだったということが書かれていて驚きました。ちなみに映画版では佐倉綾音さんと花澤香菜さんが演じていて、下の名前と同じ役で演じています。小説版では、苗字も同じ名前で登場するのですが、ある所に訪問するとき、苗字を交換して、名簿に書いている場面があります。もしかして、あの映画のオマージュ?とクスッと笑わせてくれます。
他にもそういう設定があったんだと奥行きを出させてくれるので、併せて読んでみてください。
小説→映画の順番で見ると、頭の中で想像していたものが映画で見ることにより、より明確になるかと思います。「あっ、この人」とちょっとしか登場しない人物も小説で読んだことにより、細部まで楽しめるかと思います。所々省かれている所があったり、物語の構成がちょっと違いますが、目で楽しむ面白さがあります。
この小説だけで完結せずに絶対、映画を見てください。というのも小説では普通にスルーされそうなところも「実は・・・」という所があります。
例えば、ある依頼をするおばあさん。実は…(これを書いてしまうと楽しみが半減しまうので、ぜひ映画で。)だった。他にも同様な所がもう一か所あるので、ぜひ。
他にも映画でしか楽しめない演出が多くあります。意外な人物が所々に登場します。
全体を通して、読む・観る人によって、解釈が違う印象に感じました。賛否はありますが、新海作品のなかで一番自由にメッセージ性が強く込められていたように感じ、攻めているなと思った作品でした。小説だけで評価すると物足りない印象だったので、星3つです。
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映画を観た後に即買い。
穂高以外を第一人称として、心情を知ることができるのは良かった。
映画は「天気の子」の方が好きだったけど、ただ、小説は「君の名は。」の方が好きかな。
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公開初日に深夜上映を観に行き、翌日この小説版を購入。小説版の感想をここに綴ることで、必然的に自分の中にある「天気の子」という映画に対する想いを整理できるような気がしているので、多分めちゃくちゃ長くなります。あと小説の感想に留まらなくなります。きっと。
まず前提として、この小説に外伝としての役割(君の名は。の時のAnother Side:Earthbound的な)を求めて買ってしまったので、ある程度読み進めたところで「あ、ほんとに小説版だ……」と勝手に肩すかしを食らった気分になってしまったのは自分が悪いんだぞ。監督があとがきでも触れているように夏美や須賀の新しい要素はあれど、9割が映画と同じものだった。
作者名を伏せられてこの小説を読んだとして、自分がどんな感想や読後感を抱くかってのは知る由もないんだけれども、まず純粋に、映画と切り離して小説単体として評価をするとなると「ような」「まるで」といった比喩表現が過剰に散りばめられすぎているのが気になった。最初に情景を頭に思い浮かべて、それをどう表現すれば単調にならずに伝えられるか、を考えた上で綴られたからなのかもしれないなーなんて勝手に推測をするけれど、比喩表現はここぞって時に使わないと効果が薄いものだと思っていて、あまり多用するとその魅力も半減してしまう気がする。それと、これは監督自身の書き下ろしなので無理もないことなのかもしれないけど、細部に至るまで本当に映画とほとんど同じ内容で進むので、映画館で見終えた自分としてはどちらかというとおさらいのようなものだと感じた。それが狙いだったのかもしれないけど、小説ならではの目新しさや面白みはあまりないので、評価としては星3つというところに。
その上で、「天気の子」という作品の内容についてなのですが……あ、この先ネタバレです。(意地でもネタバレ機能を使わない笑)
物語の結末には感じ入るものがあったし、作品の世界に愛着も湧いている。けれど、序盤の部分に結構引っかかるところが多くて、首をかしげる機会が多かったのも事実。「拳銃って本当に必要だったの?」「人に向けて発砲した事に対して嫌悪感を抱いてた陽菜の心変わり早くない?」「アメって『何かしらマスコットっぽいキャラクターを入れてください』的な事を誰かに言われて渋々入れたとかじゃないの?」「『センパイ』ネタそんな引っ張る?(幸い小説版では一番大事なところでちゃんと名前呼びになっててホッとした……映画だとあの場面もセンパイ呼びじゃなかったっけ)」「帆高の思い出したように挟まれる健全な青少年(意味深)描写、他にやりようない?」……なんかもう、書いてて自分でも嫌になるくらい、そしてここには書き切れないくらいいろいろ目についちゃったんだけど、それって全部自分としては「もったいない!!」って気持ちに端を発しているところがあって。
帆高が陽菜に自分の素直な気持ちをぶつけるラストシーンのカタルシスを最大限のフルパワーで受け手にもぶつけるためには、そういう細かいけれど見過ごせない要素を丁寧に潰すか拾うかする必要があると思っていて。新海誠監督が作り出すどこまでも現実的な世界観に絶妙なバランスで混ざり合うファンタジー要素が自分は本当に大好きだし、何だかんだであと数回映画館に足を運ぶ気でいるくらいには今作も大好きだけど、好きだからこそ物語の粗が目についてしまって、そうなるとやっぱり監督が伝えたいと言っていた「歪みが生まれつつある世界で、自分達は何を選ぶのか」というメッセージも芯まで届くのかなとか気になっちゃって、ようは、その、なんだ……
いつか必ず自分が立派な脚本家になって、補佐でいいから新海誠監督の世界をもっと魅力的にしてみせるんだ!!!!!
って気持ちがめちゃくちゃ強くなった作品でした。
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海外赴任となり、映画を観に行く時間はないので、小説を先に読む。
テレビのインタビューで新海監督は、前作『君の名は』に対し、「災害をなかったことにするな」「過去を変えるな」という多くの批判もあったことで、何を描くかかなり悩んだと言ってた。結果、前作よりももっと批判を受けるような世界を描こうと決めたんだそうな。『天気の子』は、まさに。
映像を観るのが楽しみだ。いつになるかなぁ、、
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自分を犠牲にしてでも守りたい人が自分にはいるか…
考えさせられました。
晴れと引き換えに1人の少女が消えるか、
雨と引き換えに1人の少女は生きるか。
主人公は後者を選んだ。何年も雨が続く世界なんて狂っているって思うかもしれないけれど、元々世界は狂っているという言葉も深い。
個人的に現代の日本の状態を考えさせられるようにも思えたな…って感じでした。
人によって解釈が違ってきそうな作品です。
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映画を観た後に衝動的に買ってしまい、食い入る様に読み入ってしまった。
映画を観た後のため、本を読んでも明細な情景が頭に浮かんでくる。映画では表情や風景、音楽等で描かれている帆高や日向の気持ちが、文字として改めて書かれている。その表現が、憎いほど美しく書かれていた。例えば、ラブホテルで日向が消えながら帆高の名前を呼ぶシーンがある。本では、
帆高
「帆高」
と書かれている。日向が、心の底から帆高を呼んでいるのが、痛いほど伝わる。只々、カギカッコがあるかどうかなのに。その表現が涙を誘う。何故、映像で素晴らしい表現ができる人が、言葉でも美しい表現できるのか?
とあるコメントで、童貞くさいと表現されていた。分からなくもないと思う。だが、ここまで秀麗であるならば素晴らしいの一言に尽きる。
映画では、映画の。本で本の憎いほど美しい表現がされている。
PS号泣
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大人になりたい少年少女と、大人になれなかった大人の物語である。
物語は基本的に映画と同じだ。ただし、一人称の視点が須賀さん、夏美さん、陽菜に度々移る。語り手が変わることで物語に立体感が生まれる書き方は、前々作「小説 言の葉の庭」を踏襲している。この点で、映画を観た人でも十分に楽しめるし、映画への理解がより深まる。
新海誠ファンとしては、あとがきの内容に注目したい。「君の名は。」のヒットが彼にとってどのような出来事だったか、そして本作はどのような心持ちで作ったかが書かれている。
以下、あとがきの引用
『「老若男女が足を運ぶ夏休み映画にふさわしい品位を」的なことは、もう一切考えなかった。遠慮も忖度も慎重さもなく、バッテリーがからっぽになるまで躊躇なく力を使い果たしてしまう主人公たちを、彼らに背中を叩かれているような心持ちで脚本にした。』
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2019/7/19-7/25
新海誠の解説である、
「映画はストーリーが中身で映像や音はそれを届けるための器だけれど、小説は中身と器が同じもので出来ている。」を何度も反芻している。なるほどー、と。
映画を見てから読んだからなのか、小説を読みながら映画を何度も思い出し、小説が中身で、映画はそれを届ける器のように感じながら読んだ気がする。
たぶん小説から読んでいたらその役割は少し違っていたのだろうけど。
新海誠らしく爽やかな清々しい物語でした。彼の心が、彼の生まれ育った環境がそうさせてるのかな。
野田洋次郎さんの解説も素晴らしかった。
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映画鑑賞後、どうしてももう一度あのワクワクを感じたくてノベライズを購入。
映画を観てるから話の流れも台詞も分かるし、ノベライズにしか書かれていない中心のストーリーの前後というか細かな話があったぶん倍楽しめた。
二度三度鑑賞していたら色々なところの台詞を、流さずにしっかり落とし込んでいけるけど初見で観るとそうはいかない部分をノベライズで、しみじみと好きなだけ噛み砕けるから購入して良かったと思う。
沢山の台詞や行動にぐっと胸を掴まれ鼻と喉の奥がキュッと痛くなる。
読んでまた映画を観たくなったな。
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小説はまだよんでいないのですが
映画の感想を記録します。
新宿の空、きのうの天気の子の色をしてます。
うれしいですね。未来も明るいよ、って言われてるような。
目の前のことをだいじにしなきゃ、そうなんですよね。小栗旬のつぶやき、大人は大事なことの優先順位を忘れてしまうと。知らず知らずそうだな、と。大事なことは、命、自分の気持ち、信念、そして、愛。不器用でも言い訳しても最後はまっすぐにそれをやっちゃう主人公がまぶしく感じるのはそうなのですね。
3年後ラストが雨なのが、雨だから、余計にこの映画いいなと思いました。あなたじゃなきゃいけないという2人の再会は空の色に関係なく、晴れやか。
映像の美しさ、切り取られた風景のいとおしさ、、、
ストーリー以外のとこも丁寧でとても感性がくすぐられて気持ちのよい映画でした。