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マヒトゥザピーポー「銀河で一番静かな革命」読了。いやはや、これは不思議な感覚に陥る。マヒトさんの文才は幻冬社の連載で知っていたのだが、やはり凄い。彼独自の言葉の運用、リズムが確立されていて、帯のゴッチ先生の言う通り、これは未だ見たことがなかった異形の詩だ。
この物語は、過去でも未来でもない場所、彼の言葉を借りるなら"懐かしい未来"に連れて行ってくれる。しかし正直なところ、彼のポエトリーを230ページ浴びるのは、結構疲れる。いわゆる"癖が凄い"文体なので、脳みその普段使わん部分使ってる感じになり、他の小説の様にスイっとは読めなかった。
これはひょっとしたらマヒトさんがGEZANの歌の中で必殺呪文のように発動してくる"Absolutely Imagination"の結晶なのかもしれない。それは俺たち読者にとっての練習本にもなり得るのかもしれない。フジロック楽しみですねー。
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マヒトゥザピーポーの紡いだ歌詞を初めて見たとき、真っ赤でファイヤーしている普段のイメージがただの有り触れたお洒落なそれではないことを実感させられた。この本を読んでいると、マヒトの歌詞を読んでいるかのような感覚になることが多くある。その分独特で、癖は強いのかもしれない。彼はきっとたくさん見てたくさん感じてたくさんこころに留めて生きてきたのかなと思った。男の人が書いたとはとても思えないほど、女性が話し手の時の描写がリアルだ。まひろといろはのやさしさは正直自分には痛かった。あまりにリアルで、昔のことを思い出した。最後の流れがすごくすきだ。きっとバカなわたしはほんの少ししか理解できていないんだろうけれど、この物語もこの物語を書いたマヒトのことも愛するしかなくなってしまった。
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何も起きていないけれど、ある仮定の元世界を見たときに、これまでの記憶全てが愛おしくなるような、そんな作品。敢えて迂回し、わかりやすくしないぞ、という意志が垣間見えてしまった。
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この夏最高のバンドgezanのマヒトゥの小説。思ったよりもしっかりとストーリーがあり、キャラクター造形もしっかりしてる。「ましろ」と「いろは」の親娘が素敵だな。才能あふれる人には魅力がたっぷり。3.8
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マヒトさんの容赦ない優しさが文章に込められてた。
クライマックスにかけて、断片的な過去が一気に押し寄せてきて泣いた。
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切ないけど元気が湧いてくる話だった
マヒトゥ•ザ•ピーポーはすごいなあ
いろはが言ってた 心臓と胸の間、泣きたい時に痛む場所ってすごいわたしにもわかる!
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世界の終わりの物語なのに、描かれているのは何でもない日常でした。
光太は、世界の終わりという期限が来て、新曲が描けるようになりました。私は期限が来ると分かっても、何も変わらないような気がします。
ゆうきは、何も決められなかった自分から、勇気を持って決められる人になりました。やっぱり不器用でも一生懸命生きている人に私は惹かれるのだと思いました。
ましろといろはは、ただただ何も変わらない日常を過ごしました。いつもと変わらない日常、でもそれが一番幸せなのかもしれません。そして、こんな風に大切な人と世界の終わりを迎えたい、と思えました。
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この本を読んでからマヒトさんの曲を聴く事で、より世界観を感じれると思う。
「銀河で一番静かな革命」という曲を聴いてみたいとも思った。
世界が終わるタイムリミットが迫っても、人生は、只管続く。