紙の本
すごく綺麗…
2019/08/12 23:43
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投稿者:いんこ同盟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
保存版用としてではなく、読む用として購入。でも汚したくないから透明のカバー自作しましたー
すごく綺麗で見てるだけでうっとりしますねー
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既に文庫版は遠い昔に読んでるのだけど、愛蔵版となれば買わずにはいられない。
丁寧な装丁でうれしい限り。
10年以上前に初読みの時とは読み手がだいぶ大人になったせいか
菅原に対して「こんな中学生いないでしょ」と笑ってしまった。
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本屋さんで装丁に一目惚れして購入。
開けてみたら中まで素敵で、挟まっている栞なども愛蔵版仕様。本当に素敵。
分厚いのに、どこまでも読み進めてしまう。物語に吸い込まれてしまう。とまらなかった。そしてあふれ出る辻村深月さんの作品らしさ(そんなに読んでいるわけではないけれど)。一番最近読んだのが『かがみの孤城』なので、それと同じ作者だ…と思うような感じ。デビュー作からこんなに素晴らしい作品を生み出した辻村さん、すごい。最後は泣いてしまった。
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初出 2004年講談社ノベルズ、2007年講談社文庫。
メフィスト賞受賞のデビュー作にして、682ページのホラーめいた長編ミステリー。
メインキャストは県下随一の進学校青南学院高校3年の「辻村深月」と、同じクラスの学級役員たち。
ある雪の朝、登校してきたのは彼ら男女4名ずつだけで、学校にはほかに誰もおらず、扉も窓も閉まって外に出ることができなくなった。携帯は圏外、職員室の電話も通じず、すべての時計は5:53で止まっているが、深月の携帯に「せきにんをかんじてください」というメッセージが届く。
彼らは、過去の集団失踪事件の情報から、誰かの想念の中に閉じ込められたのだとと推理するが、全員が2か月前の学園祭最終日に飛び降り自殺した旧友を思い出せないことに驚き、思い出せないことを責めるメッセージとともに一人づつ血を流すマネキンに置き換わっていくが、それぞれには後ろめたい思いがあったことがエピソードとして綴られる。暗い窓から血まみれの手が伸びてくる場面は身の毛がよだった。
15章のあとに解答用紙があって、死んだクラスメートの名前と理由を書くように求められる。
その後の解決編で種明かしがされるが、やはり異常に長い章にヒントはあった。
『かがみの孤城』の世界観に似ているが、こっちは不安と恐怖が支配している。
ボリュウム分の重厚さは十分にあった。
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自分のことが嫌いで、許してあげられない。
彼らの痛みを優しく撫でるように描く辻村さん。
その繊細さも傲慢さも、距離の近過ぎる友人関係も、まだ成熟していないまっすぐな生き方だった。
将来なんて想像できなくてただただ自分はこのままなんだって諦めたり。懐かしい。
その時期からはずいぶん遠くまでやってきたように思うのに、まざまざと思い出す。
もう自分の中からはいなくなったと思っていた20歳くらいの僕がそこに立っていて新鮮な驚きがあった。
時の止まった吹雪の校舎で自分の痛みと向き合うことで大人になり、一人ずつ密室から出ていく。
青春小説にしっかりした新本格ミステリオマージュとホラーオカルト要素もたっぷり盛り込んで、驚きも最後まで何段階も用意して。贅沢盛りみたいな小説。
やっぱり長編ミステリは良いなあと思える。こんなのなかなか読めない。
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いつまでも続く悪い夢みたい
5時53分…。
映画で見たいな~。
榊先生は、佐藤健さんがいいな~。
限定愛蔵版
すごくかわいい!!
けど、寝る前に読むには
「辞書」位の重さにびびる。
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高校最後の学園祭最終日、夕方の五時五十三分。ある生徒が屋上から飛び降り自殺をする。学園祭実行委員の七人は、全員その瞬間を目撃したはずなのに、なぜか誰一人として自殺した生徒のことを覚えていない。名前も顔も性別も、何一つ思い出せない。
ある雪の日、彼らがいつもどおり登校すると、校舎には自分たち以外に誰もいない。それどころか、腕時計も含め校内全ての時計の針が五時五十三分で止まっていたり、三階建てのはずの校舎が五階建てになっていたり、ドアに外から鍵がかかっていて開かなかったり、不可解な状況が彼らを戸惑わせる。ここはどこなのか、どうすれば日常に戻れるのか、自殺した生徒は誰で、なぜそれを思い出せないのか。七人はそれぞれの記憶を手繰り寄せ、真実を探す。
すんーーーーーーーーごい、面白かった!超絶怒涛★5!去年の秋頃にこの本のことを知って図書館で予約をして、最近になってやっと順番が回ってきた。今までの人生で人に自慢できるほどたくさん本を読んできたわけじゃないけど、私史上、断トツで最も分厚い本だった。読んでてちょいちょ腕がつるかと思ったほど!でも文字が比較的大きくて、荒くれ者の息子がコロナ自粛のせいでずっと自宅にいるにもかかわらず、三日で読み終わった。とにかく先が気になって気になって、日常のいろんなことを後回しにして最優先に読みふけってしまった。
パラレルワールドみたいに、物語の時間軸や世界軸が何層にも重なっていて、いったい誰なんだ死んだのは、あいつか?こいつか?って私なりに一生懸命考えながら読んだけれど、本文にその答えが出てくるまでついぞ気付くことはできなかった。名探偵コナン、いや解決ゾロリレベルからやり直そう。
登場人物に感情移入できるか否かが、私にとって小説を楽しいと感じるポイントであるような気がした。面白いと下馬評が高い作品でも、出てくるキャラクターにハマらないとそこまで印象に残らない。この物語に出てくる生徒たちはみんな性格が全然違って、(深月以外は)活き活きとしていて、読み終わったあとに登場人物をまとめるときすぐに特徴を思い起こすことができた。それぞれのバックグラウンドや、性格をかたどるキッカケとなった過去の出来事についても、かなりのページを割いて描写しているから、さらにイメージしやすかったんだと思う。
私が人生で好きな小説トップ5に入る、宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証」に匹敵するくらい、読んで良かったなって思う小説だった。あー楽しかった。
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文庫版も、漫画版も持ってましたが、どうしても愛蔵版も欲しくて購入。
話は同じですが、見た目や質感が違う…(そりゃそう)
辻村さんがいつもいっている通り、本当に名刺がわりの本なんだろうな、と毎回思います、
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ほんの分厚さに図書館で借りた時が先が気になりあっという間に読んでしまった。
途中ホラー的要素もあり、ドキドキした。一言では言い表せない面白さがあった。
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辻村深月デビュー作。
「なぜこの状況になっているのか?」を謎に置いた“what happened?”系ミステリと形容すべきか。クローズドサークルが特殊設定。謎自体は魅力的で、一人また一人と“消えていく”プロットはリーダビリティが高い。一方で登場人物達のバックグラウンドを掘り下げ過ぎて、無駄に冗長に感じる面もある。
特殊設定、本格、ホラー、青春様々なジャンル要素を詰め込め過ぎ感も否めない。メインの仕掛けは、著者がリスペクトする綾辻行人テイストでエッジが効いているが、キレイに着地しているとは言いがたい。
厳しめな感想になってしまったが、著者はこの後作を追うごとに熟練度を増し、ゆくゆくは直木賞を取る大作家である。本書は粗削りながらもその才能の片鱗を大いに感じる、野心的なデビュー作だ。
メフィスト賞受賞(2004年)
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文庫だと3冊で分かれているけど、装丁が綺麗な愛蔵版にしました。ダークブルー・ネイビーブルーのような色味の文章も愛蔵版ならではでしょうか。
約680ページ…長いけど頑張るぞ。
↓
中盤の清水の独白が暗すぎて、卑屈すぎて…なんだかうざったい気持ちで読んでいた。
各人物の回想独白シーン重い…しんどい。
めくってもめくっても人物が変わるだけで、しんどいのは変わらないから進みが悪かった。
15章の終わりに、問題の記入ページが唐突に現れてゾッとした…
ちょっと待て、15章まで来て全員生還パターンは無しだからな?? → 死んだ人も分かり、その前後まで読んだけど、オチがそっちに行く流れか…と個人的にガッカリした。読み終わったのにモヤモヤばかりでスッキリしてない!!!
だって榊と鷹野は顔そっくりなんでしょ?!だったら、同じ歳の頃なんてきっともっと似てるはずじゃん!!菅原それはどうなのよ!!ずるいよ〜若い頃なら深月も顔や背丈知ってるから召喚出来たとしても、それぞれに記憶の捏造植え付けて、更にそこから各々記憶掘り起こし作業していくのちょっと複雑すぎない??
……ミステリー好きな人は最後まですごく楽しめると思う。そしてとても読みやすい文章だった。寝る前に少しと読み始めたら、気づけば120ページ読んでたもん…寝れんわ。
チサトって名前だけで勝手に日本人だと思ってた。どこの国の子なんだろ。目が青いのはヨーロッパの血も入ってるのかな。
菅原の過去がどのキャラより好きだった。
ピアスのくだり、どこかで俺のポリシーだからって言っていたシーンあったもんね。あれ今もしてるのヒロの形見だからなのかな。(ここではあえて菅原と書いておく) 子ども亡くなる描写に弱いので、ボロ泣きでした。無理心中は推しカプだけにしてくれ。ツラすぎる……