エミリの小さな包丁 みんなのレビュー

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都会で疲れて祖父の田舎町へと数ヶ月、お世話になり祖父の回りの人達との関わり方、エミリと母のわだかまりや祖父と娘とのわだかまりが修正となっていく様、漁師料理に家庭料理に欠かせない包丁、その意味するものが、ジーンときてしまいます。
エミリがまた都会へと挑もうとする様に応援したくなりました。

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主人公があまりに子供っぽくて辟易したけど、考えてみれば二十代ってまだ子供だよなぁ。
エピローグはちょっといいなと思いました。

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料理の出てくる小説と言うことで　この作品をチョイス

都会で悪い男に引っかかり居場所をなくした　主人公エミリ
頼った先は15年もご無沙汰だった　海辺の母の実家
独りで風鈴を作りながら　釣りを楽しみのんびり住む祖父　大三
傷ついたエミリの心を　漁港の穏やかさと周囲の温かい人達
大三と作って食べる魚介料理の数々が少しずつ癒していく

美味しい料理のレシピと共に　結構良い言葉が綴られていく
・誰にだって悪いことは起こるけど　それに捕らわれて生きるのはもったいない。
（小さないいこと）をなるべくたくさん思い出して、その時の感情を丁寧にかみしめる。いい気分をしっかり味わう癖をつける。
・「神様は自分自身」自分を思い通りに動かすのは自分　人生を創造していくのも自分だけ

夏のほんの数か月の話だけど　
成長していく主人公の日常を　暖かく見守り、
自分の足で一歩踏み出すエミリを大三さんと一緒に送り出す　
そんな気持ちになれる優しい1冊です。

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この作者にしてはサービス少な目な気もするけど、しみじみといい話
おじいちゃんの発言はどれもかっこいいし、途中で出てくる豆知識的なところもいい
確実にほのぼのできる作品

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久しぶりの読書。
ずっと読みたかった本。
おじいちゃんとステキな時間を過ごせてうらやましい。
またゆっくり読みたいな。

「つらいときでも鼻歌を歌っていればさ、世界は変えられなくても、気分を変えることなら出来るからさ」

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お祖父さんの無口だけどあったかいとかろがすごく良かった❗田舎はすぐに噂が広まったり、なにかと面倒な所もあるけど、エミリとお祖父さんの絆は最高です。ほっこり。

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都会で傷ついた主人公が、田舎のおじいちゃんの優しさに癒されていく、とてもあたたかい話でした。

毎日何気なく作っていたごはんも、一品一品丁寧に作ってみようと思いたくなるようなおじいちゃんの料理の数々。

最後の最後に、おじいちゃんの立場からも書かれていてスッキリ終わった✨✨

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大三さんの言葉
「自分の存在価値と、自分の人生価値は、他人に判断させちゃだめだよ」
「あいつは本当に変わり者だ。楽しいこと以外は、徹底的に人生から排除していく主義だ」
「大人も、親も、所詮は人間だ。完ぺきではないし、未熟者のまま死ぬんだ」人間は生きるということは、初めての経験の連続だ。

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前職で上司と不倫をしていたことが奥さんにばれ、
会社をクビになり住む家も失った主人公のエミリ。

両親は10歳の頃に離婚しており、父は新たな家庭を築いていて、母は新しい男をとっかえひっかえ捕まえてきて今は一緒には住んでいない。(若干、エミリの勘違いでもあった部分)
兄とは仲良しだが、現在アメリカに住んでいるため共に暮らしてはいない。
行くあてもなく途方にくれていると、連絡した兄から、母方の父である祖父の家に連絡してみてはと提案される。

15年ぶりに祖父に連絡をすると、祖父は多くを語ることもなく、家にエミリを呼ぶことになり、そこから祖父との約2ヶ月間の暮らしが始まる。

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とある田舎の、祖父と孫の一夏の物語。

15年ぶりに連絡をしてきた孫と少しの間一緒に暮らすことになった祖父の大三。
無口な性格で、表目には表れていないが、きっととても嬉しかったに違いない。

エミリが複雑な事情を抱えながらも帰省してきた田舎で、そこに住む人たちが多くを詮索せずにエミリを受け入れてくれる暖かさ、大三がその住人たちと仲良く暮らしている様、
そして大三の料理の手際の良さが文面上に良く表れていて、田舎ってあったかいなーと感じた。


祖父と孫の心の距離がどんどん縮んでいく様子も、
読んでいてほっこりとした。

直斗への片思いと、同僚の沙耶の部分はあまり必要なかったかなぁ。