投稿元:
レビューを見る
数々の盗作と捏造で悪名高き「幻の黒船カレーを追え」の文庫化。盗作部分がどうなったかを確認するため購入。
”水野仁輔 盗作”で検索すれば、この著者の多岐にわたる盗作や捏造を暴くブログが見つかるだろう。
案の定、盗作部分は削除されていた。謝罪も反省もなく、証拠隠滅をして書名を変えれば、新たなカモ(読者)を騙せるとの算段であろう。
削除したということは、本人が盗作を認めたということである。そのことに気づかないのだろうか?
そもそもなぜ水野が盗作行為を行ったかというと、大英図書館に籠もって多数のレシピを読んだ、イギリスからレシピ本を取り寄せて読んだという主張が嘘だからだ。
水野は、1冊たりとも英語のレシピ本を読んでいない。だから、ネットから盗作したり、デタラメを捏造して、さも読んだかのように偽装し、読者を騙したのだ。
盗作部分は削除したが、捏造部分はそのまま残されている。あいかわらず水野は、1冊たりともレシピ本を読んでいない。
捏造の数々は件のブログに詳しく書かれているが、代表例をあげよう。
この本は日本のカレーのルーツを探ることを目的に書かれた本だ。水野は、玉ねぎを飴色に炒めることが、日本のカレーの特色と考える。
そして、玉ねぎ飴色レシピのルーツを求めてイギリスに渡るが、何の答えもなくこの本は終わる。
帰国後に出版した「カレーライス進化論」において水野は、玉ねぎを飴色に炒めるカレーは他国にない、日本独自の習慣だと断定している。
ところが、水野が「熟読した」と豪語している19世紀の英語のレシピ本「家政読本」では、9つのカレーレシピのうち8つでbrown、つまり飴色に玉ねぎを炒めている。
「家政読本」を熟読したどころか、全く読んでいないのだ。
読んでもいないのに読んだと偽装するために、日経のネット記事から「家政読本」の内容をコピペ(盗作)したのである。
この本の巻末には、19世紀のカレーの英語レシピが3つ載っている。
そのうち2つのレシピにおいて、玉ねぎを飴色(brown)に炒めている。
水野は、自分の本に転載したたった2つのレシピさえ読んでいないのだ。
件のブログを読めば、さらに多数のデタラメな捏造を行っていることがわかるだろう。
ここまで読者をコケにし、バカにした本を、私は他に知らない。
水野仁輔は断じてカレー歴史研究者ではない。盗作や捏造で読者を騙し、金を搾り取ろうとする詐欺師なのである。