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電子書籍

「良心の危機」に出て来る本

2019/07/21 12:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「良心の危機」の原書と同じ版元から原書が出ていたが、「良心の危機」は違う版元から最終版が出ているし、巻末に解説があるので著作権はハッキリとしている。しかし、この本の場合は分からないようだ。
 さてエホバの証人独特の「エルサレムの陥落によってユダ王国が滅亡するのは紀元前607年」という珍説は、たまたまラッセルが「異邦人の時の終わり」が第1次世界大戦が始まった1914年だったので、これを変える事は教義を変えない限り不可能だ。それを通説の紀元前587年ないし586年と説明する為に書かれたのが、この本だ。
 今のイラク南部で発掘された粘土板を元にしてエホバの証人の教義を批判するのは専門的だが、なかなか面白い。結局、このような記録があるからこそ、この時期を書いた聖書の日付が分かるのだから。「聖書と聖書外史料が矛盾すれば、聖書を選ぶ」という福音派の牧師が書いた本がある。バビロンにネブカドネザル2世の賓客となったユダのエホヤキン王の即位年齢が列王記では18歳、歴代誌では8歳となっているから新改訳聖書は新世界訳同様、歴代誌の本文を18歳にしているが、これが列王記優先説ではなく説明出来るのはバビロンで見つかった彼と息子達に支給された油の記録があるからだ。
 ただし「新バビロニア時代から保存された国立の文書庫は発見されていない」という箇所がある。「皮紙やパピルスに(アラム語)で書かれたからである」というが、この時代に皮紙など存在していないし、パピルスは敵であるエジプトから輸入していたのだろうか?「アビオーンへの反論」の写本と校訂本についての註釈は、このヨセフスの著作の邦訳者である秦剛平氏の「ヨセフス」を参照するとニーゼとナーバーはいいとしても、サッカレーはローブ古典叢書の英訳者でギリシャ語のテキストはニーゼを元にして手を入れているとあるし、ライナッハとレオン・ブルムはフランス語訳の翻訳者で、やはり「ニーゼの校訂本にもとづく」とあるから、特に触れる必要はなかったのではないか。
 この本はバビロン捕囚を「国外追放」とか「流刑」とかと表記しているが、一般的な「捕囚」でいいと思う。またエウセビオスを「エウスビオス」や「ユウセビウス」、カンビュセスを英語読みの「キャンビセス」といった表記も目につく。固有名詞の表記は統一していないから、おそらく複数の人による翻訳だろうが、一般的な表記に統一した方がいいのではないか。「フィリスティア人」はペリシテ人の事で邦訳新世界訳独特の表記だから元エホバの証人の翻訳だろうか?
 エレミヤ書29章10節についての箇所で邦訳の新世界訳には「バビロンで」(この本で使われている英訳は1984年版だが、最近出た邦訳は同じで底本の2013年版英訳は1984年版と同じ"at Babylon")となっているが、この本の著者に反論したノルウェー人のエホバの証人に対する再反論でスウェーデン語訳では1984年版を底本にしているはずなのに「バビロンで」から「バビロンのために」と表現を変えたとある。またデンマーク語訳では元々「バビロンのための」となっているという。

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