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独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 みんなのレビュー

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みんなのレビュー176件

みんなの評価4.1

評価内訳

161 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

兵器一覧と人物評伝ばかりの軍事史に飽き足らぬ向きに是非

2024/03/29 04:04

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は250頁に満たないながらも、
手堅い作りの研究書です。

本文には、東部戦線における情勢変化に応じた
独ソ両軍の配置図が随所に挿入されている他、
巻末には詳細な解説付きの参考文献目録と
簡便な用語集も収められており、
自分の興味関心に沿ってこの分野を
深堀りしたい方にとって、打って付けの一書でしょう。

著者ヮ、日本における当該分野の研究水準に不満があり、
少なからず物申したいように見受けられます。
その思いが発露したかのような部分が、
文献目録で守屋純氏の訳書の誤訳部分を
槍玉に挙げている箇所です。
なお、本文中でヮわざわざ当該箇所を
訳し直して引用する、といった念の入れようです。

忘れずに付け加えておきますが、
この時代に、この主題を扱い、
このような何のひねりもない表題を付けて、
2020年3月時点で10万部以上も売れた本に
仕立ててしまった、岩波書店の編集者、
永沼浩一氏の手腕にも座布団一枚。

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紙の本

独ソ戦の底なしの恐ろしさは、国の別に関わりなく、同じ人類として知っておく必要がある。

2019/11/05 22:38

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ソ連は1939年の段階で、1億8879万3000人の人口を有していたが、第二次世界大戦で戦闘員866万8000ないし1140万名を失ったという。軍事行動やジェノサイドによる民間人の死者は450万ないし1000万人、ほかに…800万から900万人…。健康なドイツ国民で、ゲルマン民族の一員であれば、ユダヤ人をはじめとする「劣等人種」、社会主義者や精神病者といった「反社会的分子」に優越しており、ゆえに存在意義を持つ、という仮構は、そうした溝を覆い隠していく。「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。想像を絶する独ソ戦の惨禍。現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。

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紙の本

史上最悪の支配者同士が激突したら、こうなるわな

2021/04/29 21:11

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者のよると、独ソ戦は「通常戦争」「収奪戦争」「絶滅戦争(世界観戦争)」の三つが並行するかたちで進められたという。そして、健康なドイツ国民は(ゲルマン民族)は、ユダヤ人やソ連に住むスラブ人などの劣等人種、社会主義者や精神病者といった反社会的分子に優越しているんだというヒトラーの考え方が「通常戦争」での優勢が危うくなると「収奪戦争」「絶滅戦争」の比重が大きくなっていったのだという。スターリンとヒトラーという人を簡単には信用しない歴史上まれにみるファシスト同士の戦争は、お互いに失敗は部下のせいにしてその部下を粛清するという恐ろしくよく似た構造の中で繰り広げられた凄まじい数の死傷者を生んだ戦だった。そして、そのファシストに媚びをうりつづけてきたイエスマンたち(戦後、彼らは命令されて仕方なくと口を揃えて抗弁するのだが)同罪だと私は考える。

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紙の本

さすが岩波新書と言わしめる独ソ戦の背景を簡潔にまとめた1冊

2020/11/04 18:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

太平洋戦争での悲劇的な事実は特攻や玉砕など多くの書籍で紹介されていますが、ヨーロッパを主戦場とした第二次世界大戦に関してはそれ程多くありません。
本書はドイツとソ連との攻防を深堀し、かつ予備知識の乏しい人でも読み通せる貴重な1冊です。
独ソ戦と太平洋戦争との違いはその規模、戦争の目的に顕著に表れています。太平洋戦争での日本の戦闘員の戦死者は約230万人、非戦闘員の死者は約80万人と言われ、合わせて300万人もの人々の命が失われました。十分に悲惨な数字ですが、独ソ戦の犠牲者は桁が違います。ソ連側の戦闘員戦死者は1000万人超、非戦闘員の犠牲者も1000万人を超え、ドイツも戦闘員は500万人、非戦闘員は200万人以上が命を落としました。
ここまで犠牲者が増えた遠因として、次のように解説しています。
ヒトラーとスターリンという歴史的に見てゆがんだ世界観を持った指導者による戦争であったことから、戦争の目的が相手国の軍事力にダメージを与え、後に外交努力によって自国の主張を認めさせる「通常戦争」ではなく、敵国の土地や食料を収奪する「収奪戦争」、さらに相手の民族自体を根絶やしにする「世界観戦争(絶滅戦争)」へとエスカレートしたこと、当時の独ソ国境線が数千キロにもおよび、そのあらゆる領域で戦闘が行われたことなどです。
戦闘の推移を解説している部分は、やや冗長な印象も受けますが、ドイツ、ソ連の政治体制や軍事に対する考え方等が簡潔にまとめられており、非常に参考になりました。これらを裏付ける様々なデータや歴史的事実を分かりやすく紹介している本書、さすが岩波新書だなという印象です。

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2020/03/11 09:19

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2022/06/19 14:43

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2019/07/29 15:20

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2020/12/01 16:26

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2019/09/25 21:10

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2020/07/25 21:14

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2019/08/11 17:34

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2019/08/16 20:07

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2019/08/09 16:40

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2019/08/16 20:52

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2019/11/16 11:18

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