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どう表現していいのかわからないけれども、深みがない小説に感じた。
なぜ深みを感じないのかまではわからない。文章力なのかもしれないし、キャラクターの描き方なのかもしれない。あるいはストーリーでの盛り上がりが足りないのかもしれない。
ストーリーでの盛り上がりや劇的なクライマックスはたとえ薄いものだとしても、文章で読ませる名作もあるので、決定的な要因にはならないかもしれないなあとも思う。
ただ総合的に本人が言うほどの最高傑作という気はしなかった。
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日曜日の半日で通読できる程度の250頁の作品。
できの悪い小学校6年生男子3人が騎士団を結成し、心機一転の挑戦の夏を過ごすという、百田的「スタンドバイミー」。
「今やるべきことをやればいい」という楽天主義的積極論が痛快。
(内容紹介)
勇気――それは人生を切り拓く剣だ。 あれから31年の歳月が流れたが、ぼくが今もどうにか人生の荒波を渡っていけるのは、あの頃手に入れた勇気のおかげかもしれない。 昭和最後の夏に経験した、少女殺害の謎をめぐる冒険、友情、そして小さな恋。
あの夏、僕は人生で最も大切な「勇気」を手に入れた。
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2019/07/28 一気読み
いやぁ、面白かったな〜。爽やかな読後感。「しゃべれどもしゃべれども」に似た感じ。またサラッと読みたくなります。
石田衣良の「4TEEN」も仲間の団結力、友情というのが見られたけど、いい意味で軽い内容で気持ちのいい読後感。
百田尚樹はこれが最後の小説と言ってるけど、そんなことはないと思う。というか、これが最高傑作ではないでしょー!と。まだまだいけると、書いてもらいたいと思います。
話はずれるが、小説家の平野啓一郎は「マチネの終わりに」は最高だし、「空白を満たしなさい」は自分の考え方を見直すきっかけになったけど、Twitterではリベラル側の政治的な発言が多い人。最新作の「ある男」なんて、それに縛られすぎてるのか、リベラルの話により過ぎちゃって読み苦しかった。
一方、百田尚樹は保守派で同じようにTwitterで政治的発言(暴言)も多い人だけど、小説には政治的なことは挟むとしても、あくまで物語を邪魔しない程度。
この分別ができないとダメだよね、って今回の「夏の騎士」を読んで思いました。
とにかく面白かった〜。
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すごく評判が良かったので期待して読んだ。面白かった。が、みんながみんな100点をつけるほどには…かな。
子供の夏のドキドキをうまく表現していて、感情移入しながら読んでいたので惹き込まれる感じはあった。夏休みに読むことをお勧めする。
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出来すぎなんだけど、
それでも感動。スタンドバイミー。
探偵ナイトスクープが
ちょっと出てきて嬉しかった。
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愛と勇気と希望に満ちた物語である。シンプルな感想だが、無茶苦茶オモシロイ。
少年少女たちのひと夏の経験が描かれる。何とも眩しく、何とも気恥ずかしくなる。笑われたり、からかわれたり、泣いたり、凹んだり…誰しも昔経験したようなことが描かれるのでは。
勇気を持ち、ベストを尽くして戦い抜き、大きく成長してゆく騎士団の姿に胸が熱くなる。小学生の子どもたちを描いた話であるが、彼らが、この本が、百田氏が教えてくれることは、人生を通じて大事な柱となることである。
明日からのあなたの背中を押してくれる一冊。
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百田氏的「スタンドバイミー」作品。いつもながらですが、歯切れいい文章と登場人物の魅力を余すところなく描き切る手法は名人芸の域。まさにこの季節に最適な一冊と言えます。ただ私が残念に思ったのは、壬生と結婚させてしまったところかな。初恋の思い出でエンディングの方が良かったなあ。
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何だか凄く懐かしい少年時代に引戻された感覚を覚え最後は、清々しく読み終えた。
6年生の遠藤宏志(ヒロ)、同じクラスの友人、木島陽介と高頭健太がおりなす少年期の物語。秘密基地など少年時代を思い出した出す内容でヒロインとして崇めていたレディー事、有村由布子と対照的なクラスの嫌われ者、壬生紀子が色々な経験、交流を通して逆転して行く様が何となく分かる気がする。少年時代は、口も悪く心に無い事も言ってしまう年代で仲間外れを極力嫌う環境の中、この3人の友情&勇気それ以上に壬生女史が凄く眩しく、最後、数十年経って其々の生立ちを振り返る場面は、清々しく読み終えた。
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勇気、そして子供の心情、思い、ためらいや異性への憧れを思い出させてくれる。
人から見られて恥ずかしい・・・それだけがいやで気を使っていた自分を思い出した。
一気に読ませる本ですね。
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百田尚樹の最後の小説(自己宣言)。
かつて、筒井康隆が断筆宣言をして数年後に執筆再開をしたことがあるので、書きたくなるものが出てくれば再開すると信じています。
物語としては小6の落ちこぼれ3人組の夏の冒険譚という感じでしょうか。
重松清とも雰囲気が近い感じがありますが、そこまで感傷的ではないと思います。
さすがのエンタテイメントでラストは予想できていましたが読ませます。
反戦的なエピソードもありますし、いじめや殺人に対する非難っぽいところもありますが、穏当な感じで子供が読んでも問題なしです。
ということからも、どんでん返しやサプライズや号泣的感動はなかったので、これを最後にせず頑張ってほしいものです。
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「百田尚樹嫌いも必読の直球青春小説」とのうたい文句ではあるが、直球ど真ん中を狙いすぎたのか、おとぎ話になってしまった。
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人生はベストを尽くせばいい。その結果に関してなんら恥じることはない。恥じなければいけないのは、ベストを尽くさずに逃げることだ。そして自分に言い訳をすることだ。
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いつかあった子供時代を思い出させる!キュンとして、ドキドキして、最後は爽快!
引退するのは惜しいぞ!百田尚樹よ!
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それなりに楽しめたけれど、いまいち合わなかった。有村さんの本心も結局ぼんやりとしかわからなかったし。
今回、百田氏の著書を初めて読んだのですが、普段の印象が強すぎて、もっと激しい作品を勝手に想像していたのがいけなかったのかもしれない。
やはり、私の場合、作者があまりに表に出ていらっしゃる方の小説というのは、楽しめないのかもしれないと思った。
しかし、純粋に作者を知らなかったとしたら、まあまず、手を出すジャンルの本ではなかったのですけど。
たまにはこういう読書もあってもいいかな。
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勉強もスポーツもいまいちな小学生の男の子三人のひと夏の思い出。誇り高い騎士に憧れ、自分たちもそうあろうとするも、なかなか思ったようにいかない苦悩と、そんな中でも振り絞る勇気と努力にじんとくる。夏休みに最適。