紙の本
商いの戦場へ
2023/01/12 17:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本巻でいよいよ江戸店の商売が本格スタート。商慣行にしばられることなく、曇りなき目で顧客ファーストになる道を探る主人公の幸。江戸の武家社会に染まっていないからこその気づきが、新たな商売への糸口に。常に顧客の利益を第一にブレない幸の姿勢が、どれほど力を持つものかを教えてくれる気がします。
紙の本
主人公の人物造形が秀逸
2020/01/19 15:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:magoichi - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の人柄に感情移入し思わず応援してしまう、固定フアンは多いはず。物語は特段ひねった話しはなく、既視感のある商売モノであるが、そこも固定客には人気なのでしょう。肩肘張らずスラスラ読めます。
出ると買ってしまう。
紙の本
こんな強い生き方が出来たらなと嬉しい反面、羨ましくもなる。
2019/10/24 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな強い生き方が出来たらなと嬉しい反面、羨ましくもなる。「買うての幸い、売っての幸せ」、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という商いの基本を貫くことで、周囲の人々を引き付け、その力に支えられて更に精進していく姿が眩しい。本作でも行方不明の次男・惣次(五代目・徳兵衛)という暗雲が見え隠れするが、それすらも周囲の温かい支援の前にはあっさりとかき消されてしまう。大きな流れに乗った幸率いる五鈴屋。余りにも順調すぎてそろそろ終わりに近づいたのかなと心配になって来た。長男・豊作(四代目・徳兵衛)に愛想をつかして去った船場の紅屋の娘:菊栄との一緒に何かをやろうという約束はまだだし、三男・智蔵(六代目・徳兵衛)の子供(6・P129):貫太のことは全く出てきてないし、まだまだ気になる課題は残ってるので、もう暫らく続いてほしいものですね。
投稿元:
レビューを見る
今回も、幸の才能は冴えていた。
そして、周囲に、幸を支える人が増えるのは、その人柄や姿勢ゆえなのだろうな。
様々な決めごとやしがらみのある商いの世界に、旋風を巻き起こしていく。
それにしても、あの人の名前が、また出てくるとは。
何かの前触れではありませんように。
それが、追い風となってくれることを願う。
続きは半年の我慢とは、あんまりだわー。
1冊の分厚い単行本であったとしても、一気に読み切る自信があるし。
待ってますよー。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第7弾。
今までの激動の日々と違い、江戸店をゆっくりじっくりと育てていく1年余りの日々が描かれている。
ラストの富五郎には泣かされた。
智蔵が存命で、幸と二人で江戸店を育てていく日々も読んでみたかった。
江戸に出ていた惣次。ゆとりのある生活をしているようだし、きっと五鈴屋江戸店の存在も知っているだろう。今後、どう絡んでくるか。
結の恋模様も出てくるかな。
投稿元:
レビューを見る
高田さんの作品ですりこまれてしまったのか、
何かまた、とんでもない事件が起こって窮地に立たされるのでは……とどきどきしながらページを繰りました。
幸が知恵を絞り、五鈴屋江戸店を小さく産んで大きく育てるさまに、心が温かくなるようです。
惣ぼんの消息が江戸にあると判明したうえ、惣ぼんの身形がとても大店の店主めいていて、ライバル店になっていくのではないか、と思ったりもする。
女名前禁止の特例の3年延長を得た幸。
その3年を使って、五鈴屋がどのくらいの大店になるか、今後もとても楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
漸く読みましたが七巻もとても面白かったです。
人の想いが、別の人の心を動かす瞬間が描かれていて胸がじーんとしました。
結が江戸店へ移ってきたり、お才と型付師の力造夫婦、歌舞伎の世界の菊次郎、吉次、富五郎など、新しく登場した人たちもいて賑やかでした。
武士のものだった小紋を町人のものへ。
鈴を染め抜かれた江戸紫の小紋…智蔵と富五郎のエピソードにうるうるしました。
五鈴屋の小紋を纏っての富五郎のお練りでこれからも五鈴屋の快進撃は続くのでしょう。
惣次も江戸にいるようですし、続きも楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
今作にはさほどの波乱はない。
しかし、次作に向けて
2つの大きな課題が幸たちの前に。
女名前の三年延長。幸がいつの日か
本当の意味で五十鈴屋の当主に
なれる日が来るのだろうか。
型染の小紋は果たして
江戸庶民に受け入れられ
五十鈴屋を救う一手となるのだろうか。
次作にこそ大きなうねりが寄せてくる。
そう期待して読了。
投稿元:
レビューを見る
今回は、とても爽やかで心が温まる内容だった。
江戸での幸やお竹、店の者達が一眼となって
江戸店を盛り上げる様は、爽快で読んでいる
こちらもワクワクしてくる。
これからまた、幸達がどの様に店を変化して行く
のか楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
大阪と江戸では、色々異なる点があり、それを上手に取り入れて、幸は知恵を絞る。
今回は結を江戸に呼び寄せて、新しい戦力となりそうだし、大阪の女名前の延長も出来、新しい小紋染も完成。全て順調!しかも智蔵のかつての友が、その新しい小紋染を披露する花形の役者になっているなんて、素敵な巡り合わせ。
ただ、ここに来て惣次の存在が不気味…
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第七弾。
五鈴屋江戸店の面々が「買うての幸い、売っての幸せ」を目指し、一丸となって取り組む姿が清々しく、気持が良いです。
それだけに、着々と実を結びつつある展開が嬉しかったです。
そして、今回は“縁”を感じさせる巻でした。小紋染、伊勢型紙、白子。富五郎、亀三と智蔵の縁。様々なシンクロ、巡り合わせが、素敵な繋がりを感じさせました。
惣次の存在が、今後どう影響してくるのか気になりますが、とにかく皆が笑顔でいられるよう願うばかりです。
投稿元:
レビューを見る
江戸に来て、少しうまくいきすぎ?な感じも無きにしも非ずだけど、その分安心して読み進められた。
富五郎のと智蔵に縁があったということが判明した場面では涙が出た。
投稿元:
レビューを見る
智蔵、ここで出てくるか・・・というね。
読み終えてから表紙を見直すとまた、感無量。
吉次、かわいいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
イジワル同業者や杓子定規な役所なんかが出てきて、「一難去ってまた一難」的な展開を予想していたのだが。
江戸の人たち、トテモイイヒト。
投稿元:
レビューを見る
確かに「みをつくし」を読んでいた頃に較べると
一気読みしづらい気持ちになる作品なんだけど
それでも続きが気になって、読んでしまいます。
新キャラとして、指物師・和三郎さんの姉・お才さんと
お才さんの夫・力造さんが登場。
また、亡き智蔵さんの友人で人形遣いである
亀三さんの伝手を使い、
幸たちが関わりを持つようになった
歌舞伎役者の菊次郎さんとお弟子の吉次さん、
人気役者の富五郎さん。
表紙の反物はおそらく作中に登場する江戸紫なのかな、と思いましたが……最後の場面で涙腺が緩んでしまい。
ついでに述べると、結ちゃんがやってきた場面でも涙腺が。
ただし、お竹どんと結ちゃんと離れてしまったお梅どんの寂しさが気になるところ……。
ああそうそう、惣次の存在も気になります。
惣次も歌舞伎辺りに関わっている気がするんだけど、どうだろう?
追記 お練りってどんな感じなのかしらと思い
近年のものを動画サイトで検索してしまいました。
今のとは趣も異なるでしょうけれども。