紙の本
芥川賞作品
2022/01/21 15:18
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞受賞作を少しずつ読み進めている。共感できるものそうでないものの差が大きいが、この作品は深く心に染み渡るものがあった。
東日本大震災、それからの私たち。思索を促す作品である。
紙の本
たどり着いた場所
2020/09/01 07:22
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩手県盛岡の静かな街並みと、豊かな自然に癒されます。縁もゆかりもないこの地にやってきた今野と、ふたつの顔を持つ日浅との触れ合いも忘れ難いです。
紙の本
難しい漢字を無理くり使った感じ
2023/10/23 14:49
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投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
sen(ポルトガル表記)or しかしme(英語)は、彼女を veuf(フランス語)と呼ぶ。
と、教養があるような書き方をしているがそれはオナニーである。
とにかく、俺スゲー系の人に分かる文学であり、そのため小生のような三流には
内容が入ってこなかった。
複雑である。
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【綾野剛・松田龍平主演で映画化、二〇二〇年公開予定】ただ一人心を許した同僚の失踪、その後明かされたもう一つの顔……崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描く芥川賞受賞作、他二篇。
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面白かったです。
初めて読む作家さんです。
3話とも、なんだか寂しくて好きです。影のある人々。
特に「陶片」が好きでした。「穏やかでいると、人って孤立しますよね」ってわかる感覚でした。エムと香生子の会話、好きです。
登場人物たちのままならないところ…ずっと曇りのような薄暗さが漂っていて好きな世界でした。
「影裏」の映画化の綾野剛さんと松田龍平さんの帯に惹かれて帯買いです。沼田さんの他の作品も読みたくなりました。
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芥川賞受賞作の文庫化。その他2編も含んだ短編集。3.11、DV、LGBTをそれぞれ題材にしていて、いずれも、ともすれば散々な結果を招きかねないものだけど、上手に取り扱われていると思う。さりげない日常を描きながら、実はそれが上記題材へと繋がる伏線になっているのは、それぞれの作品に通底する部分。かといって画一的に感じられる訳でもなく、クライマックスへ向けての比較的鋭角的な展開が、結構気持ちよく感じられもする。なかなか良かったです。
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純文学は敬遠しがちだが、秀逸な風景描写だったり、時折クスリと笑える表現だったりと、興味を惹かれる要素が多く、意外とすんなり読了。震災が題材とのことだが、要素としては味付け程度で、少々肩透かしを食った感は否めない。場面毎の説明が不十分の為、ネット上で当事者の方(収録作三編中二編はLGBTが題材)が書かれた考察を読んで漸く物語を補完出来た気もする。収録作品は全てマイノリティな人々が題材で、彼らの生き辛さを描写する作風に共感を覚える部分も多いので、次回作も是非チェックしたい。収録作品では「陶片」が一番好きかも。
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三十代半ばの今野が岩手で出会った唯一の友・日浅の影の裏を知る表題作に加え、五十代の男が見る結婚を介した生と死、四十代の香生子が不意に落ちる恋が語られるこの三編、いずれもこの平常な日常のどこかに存在していそうな物語である。人間は決して単純な感情だけで生きているわけではない。そういうことを言葉少なく、でも豊かに語ってくれる作品は貴重であり、好むと好まざるとに分けずとも興味深く面白い。薄いけど濃密な一冊。
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意識が深化していく。記憶を辿るたびに文章は深みへ向かう、深まるほどに時間や空間という軸の制限が取れていきなり視点が飛躍する、我に返る、繰り返し。深い内面描写とともに今目に映る光景の描写もまた枝葉の端まで見つめようとしている。まさに影の裏までを見ようとする静謐で貪欲な文章。
でも個人的には表題作「影裏」よりも最後の「陶片」がいちばん好き。この本の小説の主人公の一人称は一貫して「わたし」でどれも冒頭読んだ程度ではこの人が男性か女性かわからない、そもそも性別にあまり「こう」だと思っていないところがいいなと思った。でもフラットなんだけど、情念がすごい。
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なんだかよくわからなかった
いつのまにか別の日になっていたり
誰かの話をしていたと思ったら
唐突に別の話になったり
要は主人公のメンタルの問題なのだろうけど
自分的にはこういう話は退屈してしまう
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芥川賞受賞、映画化もされるということで沼田真佑氏の「影裏」を読みました。
描写表現がとてもきれい。
文体がとても文学的。
初めて沼田氏の作品を読んだので、最初はその文体に戸惑いながらなので、頭に内容が残り難かったですが、単独で読むよりも、一緒に収録されている短編二編「廃屋の眺め」、「陶片」を読み終えるジワリと良さが滲みてきます。
一度だけでなく、何度も読み返す本かもしれません。
どの様に映画化されるかが楽しみです。
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わたしには作品全体の揺らぎについていくのが難しかった。
人との会話はこの様な展開なのだろう。
ただ、私も狭い人間関係の中で生きていて、思う事はあった。
もう一度読んでみるかな…
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表題作しか読んでいない。よく分からなくて、想像に委ねられてるのかなという印象。
映画行けなかったから、DVDが届くの待ってます。
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森の濃い香りが漂ってきそうな 丁寧な風景描写が印象的な表題作。著者のことは存じ上げなかったのですが、映画化、芥川賞受賞作ということで手に取ってみました。読後、幸せとは? 普通とは? 常識とは? 揺さぶられて不安な気持ちになりました。
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盛岡に転勤になった一人の男、今野。
そこで知り合った同僚日浅に少しずつ心を開き関係が濃くなっていく。
二人の関係、あるいは今野の日浅への気持ちのゆらぎが描かれる釣りの場面が印象的。文章を読んで目に浮かぶ美しい場面。映像で見たい。
二人の男のつかず離れずの心地い関係が、ある日突然終わる。日浅を探し続ける今野。少しずつ明らかになる日浅の裏の顔。同時に見える今野の影。
震災に巻き込まれたのか。それともどこかで生きているのか。何もわからない。そして何も終わらない。いや、始まってもいなかったのか。
「廃屋の眺め」「陶片」それぞれに表と裏、光と影が淡々と描かれる。氷の中に閉じ込められた炎のように、外からはわからない熱。わからないけどそこにある。