紙の本
読みにくいところが残念
2018/05/04 11:53
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
わかりやすく実験しながらの講演記録であるが、講演の内容をそのまま訳しているので想像力が必要で理系に興味のある人でないとわかりにくい。図や動画を見ながらであれば大変興味をそそる内容だとは思う。科学に興味を持ってもらうに良い教材だとは思う。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を読みながら、サイエンスを学べることが良いなと思いました。中学生頃に学んだことが、書いてあったりしたので、思い出しながら読むことができました。
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文庫本を2冊買ったらちょうど、1,000円でした!
何だか、らっきー♪
買ったのは「ロウソクの科学」と「虫眼とアニ眼」です。
「ロウソクの科学」から読み始めています。
吉田篤弘さんの本と雰囲気が似ている・・・。
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中身は要するに、
水から水素と酸素が取り出せるよ、
もの燃やしたら二酸化炭素ができるよ、
とか、中学生レベルの話なんだけど、
翻訳が古いからか、
私の頭が理科苦手だったからか、
うまくその場面を想像できなくて読み進めるのに苦労した。
実験の流れを説明する挿絵がもう少し多ければ、
もっとわかりやすいのかなあ。
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飛行機の中で2回読みました。だから内容はばっちり頭に残っています。きっとファラデー先生の授業(授業という呼び方も少し違う気がします。)を受けた子供たちは大きくなって本格的に「科学」(科学という呼び方も少し違う気がします。)を学ぶ時期なっても、科学にすんなり溶け込めていけたと思います。
この本を読んでから、燃えているロウソクに敏感になりました。本当にカップができています。改めて発見。
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ろうそくを主としていろいろな化学作用を解りやすく説明している小説。だけど少々まどろっこしい表現が多く(これは翻訳者に問題があるのか??)読むのに骨が折れる。という意味で評価はだいぶ下がりました。
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面白い!でも読みにくくて分かりにくい!文章じゃなく実際に講演を聞いてみたい!と思わされた。かの有名なファラデーが晩年に行った一般向けの演示実験付き講演の記録。
翻訳の問題も少しはあるけど、そもそも、ファラデーが助手を使いながら演示実験をしながら行った講演をほぼそのまま口述筆記した内容なので、簡単な実験装置の図があると言っても、読むだけでは理解が難しい。こんな講演を自分で出来たらいいなぁとは思うが、かなりの準備は必要だな。
物が燃えて光るとはどう言うことなのか、正直今まで正確には理解していなかった。燃料としてはなぜ常に石炭や木炭、石油などの炭素系が使われるのか。深い。
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内容的にはすでに知識として知っていることばかりだったが、実際に実演を見られたら、すごかっただろうな。最後の締めの言葉がかっこいい。ファラデーの生涯も素敵。
・窒素があるおかげで、燃焼速度が抑えられている。
・二酸化炭素は空気より重い。
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【本の内容】
「この宇宙をまんべんなく支配するもろもろの法則のうちで、ロウソクが見せてくれる現象にかかわりをもたないものは一つもないといってよいくらいです」
ロンドンの貧しい鍛冶屋の家に生まれたファラデーは、1本のロウソクを用いて科学と自然、人間との深い交わりを伝えようとする。
子供たちへの慈愛に満ちた語りと鮮やかな実験の数々は、科学の面白さ、そして人類の未来をも照らしだす。
時を超えて読者の胸を打つ感動的名著。
[ 目次 ]
第1講 一本のロウソク―その炎・原料・構造・運動・明るさ
第2講 一本のロウソク―その炎の明るさ・燃焼に必要な空気・水の生成
第3講 生成物―燃焼からの水・水の性質・化合物・水素
第4講 ロウソクのなかの水素―燃えて水になる・水のもう一つの成分・酸素
第5講 空気中に存在する酸素・大気の性質・その特性・ロウソクのそのほかの生成物・二酸化炭素・その特性
第6講 炭素すなわち木炭・石炭ガス・呼吸および呼吸とロウソクの燃焼との類似・結び
[ POP ]
化学式や物理法則に悩んで「文系コース」に逃げ込んだ身には、科学に「どーせ、わかんないわよ」という恨みがある。
本書は、そんな思い込みを鮮やかに覆す。
150年前のクリスマス休暇、「科学の父」ファラデーによりロンドンの王立研究所で開かれた少年少女向け科学講演の記録。
ロウソクはなぜ燃えるのか、燃えた後に残るものとは――。
実験を通じ、燃焼という化学反応を水素、炭素、酸素が織りなす「ロウソクの身の上話」として語っていく。
貧しい鍛冶屋に生まれ、苦学して電気分解や電磁誘導の法則を発見した「自然の探究者」はこの時、70歳。
「ひとりの青年」と自己紹介して聴衆に親しく接し、物質の燃焼が、生命の燃焼としての呼吸と同じ作用であることをそっと指摘して、講演を終える。
自然の法則への驚嘆と感動が静かに胸を満たす瞬間だ。
クリスマス講演は英国で今も続き、日本では研究者と専門外の人々とをつなぐ「科学コミュニケーション」が注目を集める。
偉大な科学の語り部に敬意を表し、今夜は、ロウソクに火を灯してみよう。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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もし、小さな子どもに次の質問をされたら、どう答えますか?
-「ねえ、どうしてロウソクは燃え続けられるの?」あなたならどうします?
ロウソクなんだから燃えるのは当たり前、と適当に言いくるめますか? 無視しますか? それとも真剣に「ロウソクのなかの炭素に空気中の酸素が結びついて…」と、きちんと答えようとしますか?
この本には難しい原理は出てきません。なぜならロウソクの燃焼という現象は、科学的には単純な反応だから。この本の“登場人物”も水素、酸素、炭素だけ。あとゲストに窒素かな。それらがくっついたり別れたりしてドラマができる。
「この宇宙を支配している法則のうち、ロウソクの話とかかわりのないものはないほどです。」身近なロウソクを題材に取上げ、そこから各元素がもつ絶妙な役割分担について教えてくれ、果ては生命活動としての燃焼=呼吸にまで話は及ぶ。
そして「すべての物事は、それにふさわしく適正に進行するのです。」で締めくくる。
地球上の根源的な法則――物事には一つひとつ意味があり、それらが有機的に集まって大きな力となる――科学の領域に限らず、私たち人間の日常生活にも応用できるが、1本のロウソクから話を展開して引きつけるファラデーの独創性には脱帽する。
ファラデーの話は、CO2削減など現代社会の抱える課題にもつながる。
世の親たちもマスコミからの受け売り情報だけで子どもにエラそうに能書き言う前に、子どもと同じ目の高さから“科学”してみてはいかが?
(2008/7/22)
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たった一本のロウソクをめぐりながら、ファラデーはその種類、製法、燃焼、生成物質を語ることによって、自然との深い交わりを伝える。大科学者18世紀のファラデーの講演記録。
このほどノーベル医学生理学賞を受賞した大隅教授の愛読書で一躍ベストセラーになったので読んでみた。子ども相手に眼前で実験をした講演の記述(ご覧のように…的な)のため、残念ながら想像力が追いつかなかった。「19世紀の子供向け」の講演なのに「20世紀の純・文系」の私にはレベルが高すぎた。後半に入ったところで断念。
(E)
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久々に科学系を読むと驚かされる。忘れていること多数、当たり前すぎることを説明してもらい、それが当り前でも何でもないことに気づかされる。
それにしても、中身は素晴らしいけど、要所要所に出てくる図版との関連があいまいで残念。そしていろいろ忘れているからこそ、カラー図版でもなんでもいい、充実していればさらによかった。まぁ、自分で調べて実験でもしてみろっていう話ですけどね。
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The Chemical History of a Candle
http://www.kadokawa.co.jp/product/201202000088/
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本書の読者のうちのいくたりかは、知識の蓄積を増すことに一生を捧げることであろう。科学のともし火は燃えあがらねばならぬ。
炎よ行け。
タリウムの発見や陰極線の研究に業績を残したウィリアム=クルックスが寄せる序文の熱さがこの本の魅力的なことを約束する。
マイケル=ファラデーによって、1861年末のクリスマス休暇に、ロンドンの王立研究所で行われた連続6回の講演の記録。一本のロウソクの物語。
カドフェス最強決定戦2017ラインナップ作品となっております。
KADOKAWAさんの文芸情報サイト『カドブン(https://kadobun.jp/)』にて、書評を書かせていただきました。
https://kadobun.jp/reviews/187
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この本の実験から分かることは、今では小学生(高学年)でも知っているのだが、それは単に酸素と水素で水になる、水素酸素はよく燃える、etcという知識であって、実際に自分で仮説を立て、実験して、検証して得た訳ではない。燃焼は酸化であると習うのは中学だったかもしれないが、それも結果は知っていた上で実験した気がする。
ファラデーの頃はまだ知らない人も多かっただろうから、実験を見ながら、ファラデーに導かれて仮説を立てて、次回まで考えることができたのは幸せだ。一応日本もこういう風に考え、確かめて結果を導き出してほしいと教育課程を考えてはいるのだろうが、上手くいっているとは思えない。まあ、ファラデー程の能力のある先生はいない(大学にだってほとんどいないだろう。況や初等中等教育現場においてをや。)から仕方ないのかもしれないが。
このレクチャーを聴いていた人は、その後科学者にならなくても、科学的な見方ができるようになったと思うし、それこそ本当の教育だろう。
歴史的名著であることは疑いを容れない。
しかし。訳が古い。「~であります」なんて言う人、今は安倍総理と一部の政治家くらいだよ。
「もし皆さんが、ごく器用でいらっしゃれば、いくたりかはたくみにこのまねがおできになるはずと、私はあえて申しあげましょう。(P93)」なんて、上品でいいんだけど、この本は日本語の表現より科学的実証実験を理解することが主眼なのだから、もうちょっと平易にして欲しい。
絵も、クラシックと言えば聞こえはいいが、正直言ってよく分からない絵もある。P38の炎とか茗荷か?と。クラフト・エヴィング商会がオシャレでやってるんじゃない、本物の古い絵。絵についているナンバーも漢数字だし、文章中にどれと指定されていないので分かりにくい。
図書館にはあるべきだけど、積極的に若者にすすめるのは難しいかな。
※この後岩波文庫も読んでみたら、圧倒的に岩波文庫が良かった。出版社としての誠意がある。迷っているなら岩波文庫で。