紙の本
ミステリとしては
2022/08/06 13:16
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリとしては、とてもよくできているなぁと思いました。
ただ、この突飛な設定をどうやって納得させるのかしら?と思っていましたが、そこはなかなか・・・。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
一応……本格ミステリーの部類にはいりますか……ねえ。正統派ミステリとも取れるし。タイムループと人格転移というSF要素を組み込んでるところはSFとも……。しかし謎とサスペンスがメインなのは確か、です。
電子書籍
根気もいるが面白い。ネタバレ少し
2020/08/30 10:39
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投稿者:アントニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は…というか中盤くらいまでは何をやっているのかさっぱりわからなかったので半年くらい置いてたけど、状況が飲み込めたら早かった。
殺人事件を目撃して犯人探しの途中なのに殺されて終わっちゃったよ!と思ったら他の人物に転生して、同じ場面かから違った目で見てやり直し。
ゲームに着想を得た映画ではよくある手法だけど、これ文章だと分かりにくい…が、力技でやり切ってしまうのはなかなかすごい。
根気はいるけど(最後もなんだかなー、だけど)退屈はしません。
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【コスタ賞受賞ほか英読書界を沸かせたSFミステリ】婚約披露の宴の夜、令嬢は殺された。この夜を何度もループすることになった私は事件を阻止しようとするが。奇想SFミステリの傑作。
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「面白い!」「素晴らしい!」「オススメ!」
などなどの評判を聞いて読み始めた。
無邪気に面白いと思えたのは最初のみ。
だんだん混乱が激しくなって、
ついには大声で世界に向けて問いたくなった。
「みんなこれを理解できたのか?!」
「私がとてつもなくバカなのか?!」
恐ろしいパズルである。
しかけは装丁から始まっている。
見よ! この美しく古風な装丁を!
学校の図書室に、いつからあるともしれない、ホコリのにおいが鼻をかすめる、手ずれてしんなりした、あの本のようではないか。
『巖窟王』
『あゝ無情』
『若きヱルテルの悩み』
『イヴリン嬢は七回殺される』
舞台は英国、森の中の大邸宅。
時代は、20世紀になるやならずやといったところか。
邸宅の詳しい様子は表紙カバーにも、見返しにも、趣深い地図として描かれている。
なんともゆかしい英国ミステリーの始まりではないか。
ところが、話の様式はといえば、ゲームなのである。
チェスや、ボードゲームではない。
パソコンやゲーム機でプレイするタイプの、アドベンチャーゲームなのだ。
ご存じない方に少し説明しよう。
プレイヤーは主人公の視点で、
ゲーム内の世界(例:街、館、大型客船)を移動して、謎を解いていく。
完了の条件は、事件の解決であったり、そこからの脱出であったりする。
プレイ中には様々な選択肢が表示される。
例えば、右に行くのか、左にいくのか。
当然、右に行けば左に行くことはできず、逆もまたしかりだ。
選択を間違えれば、それで終わりかもしれない。
当たっていれば次に進み、また選択にぶつかるだろう。
選んで、失敗し、試して、失敗し、とっかかりを摑み、あるいは逃し、そんなこんなを繰り返すことによって、プレイヤーは解決=エンディングに向かっていくのである。
中には、1度のプレイでは見つけられないエンディングが用意されたものもある。
何度も繰り返しプレイすることによって、
納得のいくエンディングを見つけていくのだ。
なかなか面白いゲームで、いくつもプレイしたことがある。
しかし、思い出のあのゲーム、楽しかったあのゲームは、こんなに難しかっただろうか?
私がバカになったのだろうか?
いつもならば、「この作家の別の本も読んでみたい」などと書く私だが、今回は違う。
もう一度読む。
あんなゲーム、こんなゲームのように、
繰り返していけば、私にだってきっとこの話が理解できる。
できるかもしれない。
まだ1度しかプレイ、いや読了していない、
この『イヴリン嬢は七回殺される』ではあるが、
読了感はと問われれば、とても良かったとすぐさま答えよう。
400余頁、2段組を「読み切った!」という達成感、
理解が及ばないながらも、「面白かった!」というのが、正直な気持ちなのだ。
では、私は読み返しにかかる。
メモをとるため��スケッチブックを用意しようと思うが、さて、どれほどのサイズが必要だろう?
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何となく店頭で見掛けて購入。ちょっとレトロな装丁が良かった。
昨今ではとんと見掛けなくなった四六判の二段組、かなり長い話なのだが、変に上下巻にせず、みっしり詰まった1冊で出してくれたというのも嬉しいw
SFミステリというかなり読者を選ぶ内容で、少々長すぎる感もあるのだが、こういうのが好きな読者にはドンピシャでハマると思う(私だ)。
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同じ1日を別人として繰り返す主人公。記憶は連続しており、同じ事件を違った角度(あるいは当事者として)から分析することで、少しずつ真相に近づいていく……。四六判二段組414頁に及ぶ大作だ。心してかからないと、膨大な人名と謎に翻弄され、行方が見えなくなる。そして明かされる驚愕の真相。久々に新聞広告だけで即購入したが、大満足の1冊だった。
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今年いちばん、早く続きを読みたくてソワソワさせてくれた本です。
SFだったのですか?わりとその点は抵抗なく読めて、複雑なものを好きな人にはたまらない。
タイムスリップと人格転移の組み合わせなのですが、人格転移が効いていて、内側から他人の性格、思考、嗜好、衝動を見る、あるときは抑える為に闘う、葛藤する、などが面白いというのは新鮮な驚きでした。
ミステリをたくさん読んできた人向けだと思うので、「翻訳ものって登場人物の名前が覚えられなくて…」という方にはオススメできません。
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ものすごく頭が混乱して叫びたくなるけども、結末が気になって気になって…なんとか読了。
タイムループかつ人格転移かつ超絶ミステリ。
主食をこれでもかと詰め込んだ、カロリー過多のディナーといったかんじ。前菜もスープもなくひたすらメインが出てくるこの膨満感よ…笑
カタカナの名前に弱い人にはすすめられません。
誰が誰で、いま、誰の人格なのか把握できないとつらいです。
でも、ラストは希望もあってまんぞくです。
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ゴシックミステリにまさかのタイムループをからめるとはー。離れ業としか言いようがない!
かなり混乱するけど、お屋敷ものは大好物なので、夢中で読んだ。ラスト、こんなにSFだったとはー。
そして地味ながら、昨日よりよく生きるというテーマがしみじみと沁みるのでした
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タイムループ物のミステリーだが、タイムループするたびに違う人物になるのは斬新。ただ、逆に話がかなり混乱状態。
話の収束も突飛な設定なのでそういう感じにしかならないかもしれないが、ちょっとと思う。
きちんとした時系列が欲しい(自分で作る気にはなれない)。
どうでもいいが、イヴリン嬢は七回ちゃんと殺されたのだろうか。
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たったひとつの名前を除けば、一切の記憶がない状態で覚醒した男。不安な一日が始まり、少しずつ自分が何者か認識するようになっていくが、次に目覚めると全くの別人になっていて、しかも昨日と同じ一日が始まった──。そんな風変わりな設定でスタートする話題のSF本格ミステリは、2段組で400頁超のなかなかのボリューム。
イヴリン嬢が殺害される当日をリピートするという展開で、この一日が始まるたびに語り手が変わり、別人格による別視点での新たな発見が次々に提示されていく。それは読者への手掛かりでもあり挑戦でもある。舞台は古めかしい館だが重くなく、テンポのよいエンタメ要素に加え、主人公が人格を移ることによって、その人物の思考や観察眼を手に入れて探偵役としてスキルアップしていく姿も描かれる。
登場人物が多く時系列も前後し、さらに敵か味方かわからない人物の動きにも振り回され、中盤辺りから中弛みと混乱でわけがわからなくなってしまった。このとっ散らかった状況で、登場人物の謎の言動をコントロールして、点から線に繋いでみせた作者のテクニックには脱帽。
ラストで明かされる館の目的と、シニカルな真犯人が解明されて、それまでの混乱が報われたような気にはなったけど、イメージしてた終わり方とは違ったかな。でもこういう斜め目線の本格は久々なので楽しかった。
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まるで記憶力テストの連続で、読後に脳みそグッタリ。自分の理解がどこまで正解だったのか確認したい。ドラマ化したら楽しそうだなとか、ゲーム化もいいなとか本を読みながら何度も考えてしまった。とりあえずもう一度読み直すと2度目の面白さが味わえるタイプの作品。ではあるけれど、それにはボリュームがありすぎ。
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主人公の“わたし”は他人の中に入って、同じ日をそれぞれ別の人として活動する。タイムループと人格の入れ替わりを合わせたミステリである。この物語を理解するのは結構大変。今日の私は自分から見て過去の自分だったりしてややこしい。“わたし”の言葉と他人から見た外見が常に一致しないので、注意しながら読まねばならない。そんなわけで、私は物語に翻弄しました。アイデアとしては面白いし、さらに発展させることもできそうだ。がっつりとSFに寄せるとかもできそう。そんなわけで、苦労して読みました。
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波動関数ものではないが、ループもの。その物語の装置が明らかになるのはかなり終盤なので、ミステリー的なWho、How done itに興味がもともとない私にはちょっと不向きだったようだ。