紙の本
おめかし しましょ
2019/09/30 12:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
りぼん、パフスリーブ
心惹かれるフレーズ
お洋服を買うにあたって、日割り計算をして高い買い物の言い訳にする気持ち、わかります。
他にも、お洋服への愛情溢れる名文の数々。
読んでいて、幸せな気持ちになれました。
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「おしゃれ」は他人の評価が入るけど「おめかし」には主体性があって自分がいいと思うものを自分だけで肯定できるもの。すごくしっくりきました。
川上未映子さんの文章好き…言葉のチョイスがたまらなく好きなようです。おきゃんなお洋服ってなんだろと思いつつなんとなくそんな服あるわね、となります。マツコ・デラックスさんの衣装(?)「あはんな感じ」、素敵なドレープのやつ。あはんロング……
お洋服とか小物の写真の頁も眼福や、と拝見してましたが、「ジョジョっぽいジャケット」やワンピース「蟹道楽」を見てみたかった。。蟹道楽て。
このところ頓に「何着たらいいかわからん」となってるのでこれを期に何処を目指すか考えよう…おめかしテンションは上がりましたし読んでて楽しかったです。ファストファッション今だに手を出しますがほんとしみじみキツいし……
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『おめかし』に関するエッセイ集。
ついものを買ってしまった時の感覚とか、身に覚えがある読者も多いんじゃないだろうか(買うアイテムの別はあれど)。
巻頭のグラビアに愛用品が載っているのも面白い。というか、ファッションというよりは、物欲に関するエッセイではないか……と、ここまで書いていて思った。
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吉田ユニの展覧会に行ってたまたま装丁に惹かれて手に取ったけど、こんなバチバチの大阪の女子やったとは!嬉しい出会いでした。
好きな服の好みは自分と違うけど、服についての失敗含めて向き合ってきた歴史の中に、そうそうそれわかる、的な似たものエッセンスを嗅ぎ取って楽しみました。歳が近いからかなんなのか?でもひょっとしたら世代を超えて似たようなファションあるあるなんかなー?
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ネットで見かけて表紙がとっても可愛くて、どんな本なのか気になって買ってみた。
「おしゃれ」じゃなくて「おめかし」っていいなあ、って思う。「おしゃれ」ってお洒落でなければいけない、みたいな、少し負担が大きい感じに感じていたけど「おめかし」は自分が気分良くなる感じで、自己満足というか、他社が介入していない感じがしてとても気分がいい。これを読んだ日から毎日「おしゃれ」じゃなくて「おめかし」してる。
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吉田ユニさんの斬新なデザインの装丁が目に入り、大好きな洋服にまつわるエッセイということで見つけてすぐ読みたくなった。
川上未映子さんの独特なファッションへの想いや、服を買うことへの考え方、思い出など、たっぷりと書かれていた。服は好きだから友達とよく話したりするけど、こんな考え方とか思いは初めて聞いたって感じで面白かった。値段を一生の日数で割って納得させる、「人生日割り計算」最高すぎんか。これやってまうわ。これからも自分が好きやと思った服、いろいろ着たいなーーーー
-メモ-
おしゃれというのは「他人の威光を借りた自己実現」にほかならない
みんな、誰かの素敵さを借りている。その対価が大きければ大きいほど自己実現の輝きをまた大きくなる
「おしゃれ」は他人の評価が入っている。
「おめかし」には、主体性がある。
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女性作家は、おしゃれな人多いなぁと思って注目してる。
西加奈子、本谷有希子、そして著者の川上未映子さんも。
なんかこう、女優やモデルのような「自分の魅せ方」を本業にしてるわけじゃない文化人のおしゃれって、哲学を感じてグッとくるのだ!
川上未映子さん、受賞記念パーティーやインタビューで見るたびに素敵なカッコしてて、生粋のおしゃれ人とおもっていたけど、そんな人も私と同じように興奮して服買って後悔したり、「こんなに服あるのに着る服ない!」ってなったり、自己嫌悪で七転八倒してファッションと付き合ってるのかーと思うとほっとしたよ。
最近はオンラインで試着もせずに買ったり、コスパばかり気にして買っては捨てて…としてたけど、私ももういい歳だし本当にときめく素敵なものを丁寧に選んで愛でたい。
おめかしして、自分にうっとりして生きていきたい!
って思った。
この後ルミネに行く。
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おもしろかった!日割計算のところ、共感しすぎておもわずうなずく。川上さんは昨年くらいから読み始め、すべて真夜中〜を読んでいて、洋服に関する描写のセンスが素敵なあとおもっていたらご本人、ものすごく服がすきなんだ。読んでいたらわたしまでむくむくと物欲が湧いてきて、もはや何か買わなくてはならないのでは…?という気持ちになっている。最後の書き下ろしの対談でのおめかしとおしゃれのお話、すごく腑に落ちました。
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★貯金300万で140万の時計を買う友人の発言
「わたしはね、すでにとけいのきんがくを、この先生きるであろう日数で割ってるの。70歳まで生きるとして毎日つけて一日約100円。今買わないでいつ買うの」
★お洒落とおめかしの違い
おめかしは①結婚式や七五三など場所を含んでいること②他人の承認が不要で、自分だけで成立すること
おしゃれは他人からの評価が入っている気がする
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2008年〜2019年まで、連載されたエッセイ、対談まで幅広く載っている本です。
「おめかし」は主にファッションが軸。
「おめかし」と言っても川上さんはお洋服が好きなようで、気持ちが伝わってくる。
巻頭にはカラーで本文に載っていた本の写真も掲載。
最初に書いた通り、吉田ユニさんの表紙がとにかく素敵。
タイトルの魅力と相まって、引き込まれてしまう。
作家さんとして美しい表現と、川上さんがラフに書かれたパートが混在していてリズムが気持ちがいい。
https://jinseilog.com/%e3%81%8a%e3%82%81%e3%81%8b%e3%81%97%e3%81%ae%e5%bc%95%e5%8a%9b/
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素敵。
川上未映子さんご自身はこの本は「おめかし満身創痍録」みたいなもの、なんて仰ってるけど、そんな事ない!素敵!!
私もうっとりするようなお洋服大好きです。レースにリボン、シルク...胸が苦しくなる!!
そして、三十路の難しさ(体型維持など)も書かれていて、ひぃ..恐ろしや...とぶるぶるしてしまいました。30歳まであと8年、日々己の筋肉と向き合い、加齢に醜く歯向かっていこうと思った3月でした。
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『君は赤ちゃん』がとてもよかったのであれから何冊か川上さんの本を読んでいる。本人が前書きで「本当はおしゃれでもなんでもない」と前置きしてしまっているとおり、全体を通していやこれ本業じゃないんで…感があり、切実な当事者性のあった『君は赤ちゃん』のような面白さはなかった。最後の対談の、写真を見てもそのときの風景や状況より先にこの服を着ていたときだという思いが先に来るというのは私もそうで、それを言葉にできるのはとても良い感性だなと思った。
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オモテとウラの写真、最初気づきませんでした。びっくり。すき。 年齢をよく出していましたが、お写真を見る限りとてもとてもそうは見えません……。可愛い服が似合う三十路って素敵。
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前に読んだ著者のエッセイが面白かったのと、“おめかし”がテーマで可愛らしい表紙に惹かれて拝読。
日常的で共感を覚えるお話しもあるが、筆者が思っていたよりハイブランドやファッション界に対する造詣が深く、遠い世界を覗き見るような心地もある。
ところが、そんな遠い世界でのトレンドは、サステナ等大いに私達の生活にも関わってくる話題だと気付かされる部分もあり、おめかしの奥深さをとことん楽しめる一冊だった。
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川上未映子さんはいわゆる"女の子が好きそうなもの"の観察眼がすごい。恐らくご本人もすごくお洒落とかおめかしが好きで、楽しんでらっしゃるからなんだと思う。
こういうジャンルは「女」が前面に出されるけど、その描写は「女だから」できる訳ではなくて、ただ"自分のテンションが上がる大切なもの"を表現してるだけなんだという、ある種の力強さも感じた。