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給食を食べる前に執拗に手を洗うボケに対し「お前、人殺したんか!」とツッコんだり(霜降り明星)、あるいは迷子になったクラスメートを探すのを、すぐ諦めるボケに対し「ビニール傘の捜索時間!」とツッコんだり(東京ホテイソン)
個人的に印象的なたとえというものは、文章よりも漫才の方が多かったりします。
そんなたとえのエッセンスが書かれているのが本書。たとえるための視点のずらし方や、あるいはオリジナリティあるたとえの作り方など、思っていた以上に使えそうな(使う機会があるかは知りませんが)話が多かったです。
特に平凡なたとえをオリジナリティあふれるたとえにする方法というのが、目から鱗が落ちました。本の中では「綿菓子のような雲」というたとえが使われていたのですが、これを
・懐かしい味のする綿菓子のような雲
あるいは
・できたての綿菓子のような雲
とたとえを具体的にするという方法は、天才だと思いました(笑)確かにこれだけで、想像できるものが一気に広がるものなあ。
たとえとは具体的なものをあげることで、より分かりやすくするためのものだと思ってました。でもその機能を突き詰めると、視点を変え意外なものを挙げることで、笑いにつながったり、
あるいは、より具体的なワードを使うことで、さらに想像力を刺激したりと、思っていた以上に色々なことができるみたいですね。
改めて言葉とイメージの面白さを考えることができました。
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山積みにされた新刊文庫の片隅に、キラキラ輝くこの本は、まるで新しい世界に自分を誘ってくれているかのようだった。
…こんな感じで、読んでみた後に、例えたくなる。
「たとえる技術」というタイトルのちょっとした固さとは裏腹に、のんびりとしていってくださいね、と言わんばかりに、例え方のコツを教えてくれる。
個人的には、「〜のような」を使わない隠喩の方が、謎解きのようで好きなのだけれど、使ったほうがもちろん伝わりやすい。
この本の作者と同じく、暇なときに想像力のトレーニングをする自分にとってはぴったりの本だった。
だから、ここは自分ならこう例える、というように、張り合いたくなる気持ちがつい出てしまいそうになる。
語彙を増やすことで、ジャストサイズの言葉を当てはめて使うのもいいけど、例えることで滲みでてくる、「らしさ」もいいと思う。
明日から笑顔で上を向いて歩きたくなるような、ところどころでクスリと笑えて元気の出る、そんな本。
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真面目に書いているのか、それともシュールな笑いをとろうとしているのか、おそらく後者なのだろうけれども、それほど笑えないレベルの内容。といってタイトルにある「技術」というほど体系化されている内容でもなく、中途半端な感が否めません。まぁ「たとえる」という点において多少の参考にはなったかもしれませんが、それ以上の感想はありません。
唯一、これは参考になる=アリかもと思ったのは「罪悪感」のセクションの内容から、アイスの棒に「やせた?」「髪型変えた?」など当たり・はずれ以外に相手が言われたらうれしいであろう言葉が書かれているとそれはそれで食べるのが楽しいアイスになるかも、と思ったところくらいですね。
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一気に読んだら飽きる。「1回につき3章」で読む。そのペースで真面目に読むと「さんざん言葉を話しているけれども『魅力的な表現』を意識していない」ことに気づく。狙っていても、滑ってもいい。でも、意を込めた言葉が大事。
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中々面白かったですね。
お笑いが好きな方は是非!
すぐに試したくなる。
けどうまくたとえられない笑
そう、
美味しい料理のレシピ本を読んだ後の
料理のように…
微妙笑
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思ってたのと違った。
大喜利の回答の考え方は、とても勉強になった。
大喜利、答えられるようになりたい。
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たとえないより、 たとえたほうがいい理由
感情を共有できる
オリジナリティを生む
伝わりやすい
たとえを作る、 いくつかの視点
①視点を変える
アイドル→女性→人間→動物→生物→地球
こんな女性アイドルは嫌だ
→恋愛ばかりする
→電車で化粧を治す
→列に割り込む
→農作物を荒らす
→毒を持っている
→神の失敗作である
事実→史実→昔話→神話
→裏金を受け取っている
→東軍に寝返る
→すぐに鶴の部屋を覗く
→パンドラの箱を開ける
アイドル→女性→人間→架空の人物
②似た形を探す
③似た色を探す
④似た動きから作る
⑤よくある表現をアレンジする
綿菓子のような雲→懐かしい味のする雲
おもちゃ箱をひっくり返したような→お金持ちの友達のおもちゃ箱をヒックリ返したような
⑥得意分野を利用する
野球が好きなら野球で
⑦学校を使う
みんなに共通の思い出がある
学校を休んだ日のような○○
⑧著名人を使う
⑨動物を使う
⑩想像力を利用する
目の前にある落とし物 手袋 それがなぜそうなったかを想像する
帰り道が分かるように置いてある→
帰り道が分かるかのように手袋が落ちている
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もっと、ひねった例えがあるのかと期待したが、この程度なら、私も知ってるって感じ。
三分のニ読んで、代わり映えしないので、最後まで読みませんでした
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比喩全般の解説ではなく、ユニークなたとえを生むための考え方と、筆者が考えた比喩の具体例がメインコンテンツ。
言葉の学習本というよりかはユーモア本の系統のようだが、勉強になる要素もあり個人的には好みだった。
言葉遊びや大喜利、『大人タバコ養成講座』や『匿名ラジオ』などが好きな人は楽しめそう。
たとえば、「綿菓子のような雲」という表現はありきたりだが、すこし付け足して「作りたてほやほやの綿菓子のような雲」や「一口かじった綿菓子のような雲」にすればイメージがふくらんでオリジナリティも出る、というくだりが印象的だった。活用しやすそう。
本書を読んだあと自分でもいくつかたとえを作ってみて、比喩には作り手が持つステレオタイプイメージが出やすいと感じたのでそこは注意したいと感じた。
以下は本書内で気に入った比喩
わかるわかる部門
「大浴場に自分ひとりだけのようにうれしい」
「チラシの上に置いた石より風の強さが勝ったような絶望」
エモ部門
「夕方のジャングルジムの影のように長い」
「これから謝りに行くことを忘れるような快晴」
ギャグ部門
「シューベルトの『魔王』なら子どもが死んでてもおかしくないような嵐」
「謙信から送られてきた塩とそれを使った簡単なレシピのようにありがたい」
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上手にたとえるには様々な経験が必要なのだと、そればかりに注目していた。自分は経験値が不足しているから借り物の言葉でしか表現できないのだと思っていた。だが、いくらストックがあっても引き出せなければいつまでたっても経験値不足に悩まされる。肝心なのは多様な経験よりも、それをいかに引き出すか。この本にはその方法が載っていた。
なるほど、と思った。そして、具体例が記憶の引き出しを開けてくれた。
自分にもできそうな気がしてくる。なんだかたとえてみたくなってきた。
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この本は○○のような本である。
自分のオリジナルな表現でたとえることで、紋切り型の世界から外れ、
違った視点、コミュニケーションの幅、状況の打破、暇つぶし、など
いろいろな効能が見えてくる。
あるあるだったり、自由律俳句だったり、
こういう文章は読む側の感性やその時のコンディションにも左右されるけど
より物事の性質を際立たせたり、見える世界を変えたりする、ちょっとしたきっかけになる。
説明する文章と、大きなフォントで行間をあけて掲載されるたとえの数々が
ちょうどいいバランスで面白い。
一気読みより、たまにぱらぱらと読み進めるのが、たぶん一番味わえる。
好きなのは「絶望」のたとえ。
「実はチェーン店だったような絶望」なんて、
浮かれていた自分が恥ずかしくなるような絶望だ。
毛色の違う、さまざまな日常の中の絶望の姿は、
たとえで意識の外に出る。共感を呼ぶ。
「驚き」のたとえもかなり好き。
「罪悪感」はたとえ本編よりも、エッセイ部分の当たりつきアイスをめぐる連想が、
呑みながらのバカ話みたいで大好きだ。
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明らかに面白いことを真剣に書かれるので笑ってばっかでした
ライブの煽り方のところ、好きすぎて朗読した
購入検討!
肝心の「たとえ」に関しては、色々考え方があるのは分かったけどその秀逸な発想がどこから出てくるのかを聞きたいのよ、と思った笑
それくらい、感嘆しちゃうたとえがいっぱい
終始これって筆者は本気で言ってんのか、、?と思ってたけど、最後の一文であーーーなるほどとなった、好きなやつですね
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たとえ、って自分のテリトリーが、判ると思います。私は、食べ物や動物、植物、が多いし上の子は、スポーツや身体で例えるし、
下の子は、書道の字体や仏像で例えるし、
これに、それぞれ好きな音楽が、加わると!
相手が例えた事が、自分の中にあれば良いけどテレビゲームやスマホのゲームの例えは、私が分からないし、美空ひばりって誰?の相手にお祭りマンボの例えは、通じないし、
全ての人に解ってもらえる例えって、貴重かも。
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前半は、たとえるための教科書的なことを。後半はせきしろさんの例えの世界観満載な本でした。
最後の一行に、納得。
「この本はもしかしたらあなたにとって、『単三電池が必要なのに間違えて単四電池を買ったような本』なのかもしれないが、いつか『あっ、前に買った単四電池が引き出しにあったはず!』と役に立つような本になることを願っている」
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本当にたとえを突き詰めたい時に、どういう視点移動をして表現の仕方を増やしていくか〜といった観点の参考にはなるかも。すぐすぐに役立つたとえが生まれるかというと難しそうで、日頃の鍛錬だなと感じた。