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変化してゆく気持ちと変われない心
2021/01/16 22:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物たちの変化してゆく心情、変われない心、
その一つ一つがどれも繊細で、リアリティを感じる作品でした。
一つ年上の幼馴染・環のことを物心ついた頃からずっと好きだった志井。
高校生になり、幼い頃から秘めてきた気持ちを環に告げるもあっさりフラれてしまい…
そりゃそうだ、それが真っ当な反応だ。
志井の気持ちに気付くことなく小中高とずっと一緒に過ごしてきた環にとって
志井はもはや親友兼家族みたいな存在になってしまっています。
何より、環は同性愛者ではない。
ただ一つ、志井にとっての望みは環が女の子が苦手ということ。
女の性の部分を前にすると拒絶反応を示してしまう環。
それは幼い頃に母親から植え付けられた“性”への
強烈な罪悪感によるもので今も環を縛り付けていました。
表面上は息子を愛する母でも、結局は自分が一番大事な毒親。
そんな母親でも環は幼心に必死に守ろうとし、今もまだ囚われたまま。
そんなにも重いものを一人背負ってきた環に迫るのは
トラウマにつけこむようで後ろめたさもあるけれど…
それでも志井を好きになった方が環は救われるんだと思います。
早く志井の想いが通じて、環が母親の洗脳から抜け出せますように。
今作が苑生先生の初読みでしたが、
年代ごとの志井と環の描き分けが素晴らしかったです。
骨格や顔つきがきちんと成長と共に変化してゆくのが
はっきり感じ取られるって中々ないのではないでしょうか。
幼少期はぼんやりと冴えないかんじだった志井が
高校生になると急激な進化を遂げていてめちゃくちゃ格好良かったです。
感情が顔に出ないところだけは変わらないままですが(笑)
だけど、実は心の内では環への情熱を有り余らせているというのがすごくいい。
小5からの片思いって実際とてつもなく純愛ですよね。
それだけ大切にしてきた恋心だと臆病になってしまいそうなものですが、
ちょっと強引で、フラれてもめげない志井のポジティブさ、結構好きです。
夜の公園で志井が真顔で環を口説く場面なんか、すごく可愛いんです。
いつもは無表情キャラなのに、環との恋人繋ぎだけで顔真っ赤にしちゃって、
プラプラと振る手から志井の弾む心情が漏れ出てて、もう萌えしかありません。
鉄壁環も流石にこのときだけは絆されかけてたと思いたい。
志井の好きに対してキモいでもなく、寒いでもなく、
環の「かゆい」にほんのりと希望を見出しました。
電子書籍
続きに期待
2019/11/05 00:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のびた - この投稿者のレビュー一覧を見る
被写界深度が大好きな作品なので、新作だー!とワクワクしながら購入。
結論から言うと、まだまだまだまだまだ序章、という感じ。
起承転結の承くらいまで行ってるのか…「上巻」じゃない事を考えれば先は長いのかな、というか、長いと思いたい。
心情をじっくり描きたい、と作者さんが言っておられるので、二人の関係もじわじわと進んで行くのだと思うし、今のところどんな感じに転がるかサッパリ分からないので、とにかく次巻以降に期待です!
相変わらず絵が美しい…大好きです。
電子書籍
期間限定試し読み
2021/01/20 16:41
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投稿者:カツサンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
始まりは小学1年生、たわいもないキスから。幼馴染の二人が丁寧に描かれています。こういう感じいいですね。好きです。
電子書籍
男だから
2021/01/11 12:56
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投稿者:生姜と檸檬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の頃からの主人公の気持ちを分析するように克明に丁寧に
恋心が描写されていて悶えました。
劣悪な環境で育った環がすれずに成長できたのも逆に痛々しい。
女性克服するという本人の願望を達成させずに幸福感を覚えさせられるのか、
BL展開がどうなっていくのか続きが気になります。
紙の本
どうなる?
2019/12/13 12:50
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投稿者:まんがよみびと - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだはじまったばかりだけど、最後はちゃんと気持ちが同じになるのかな?感情がわかりにくいってのはギャップ萌えには堪らないね。
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★3.5。まず表紙が目を引く素晴らしさ。
幼なじみもの。シリアスなようでゆったり日常系。でもやっぱりギリギリ表面張力保っている感じ。受け攻めどちらも淡白?なキャラで先が見えないなー。
シングルマザーで家庭環境がよろしくない1つ上の受けと幼なじみで受けに長年片想いしている攻め。攻めは高校まで追いかけて、やっとこお試しで付き合うことになり…というところで続く。
Hはまだ無しだけど攻めがオナ○ーしてるのが思春期ならではで健全なんだろうけどなんか生々しかった。
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志井と環は1歳違いの幼馴染。
志井は小5の時から環が好き。
高校生になって環に告白するがあっさり振られる。
環にはある刷り込み(思い込み)があって…というお話。
環は一見前向きに見えるけど、自分の不遇に気付いてないというか。
そのせいで無意識に色々一線を引いているような気がする。
ぐいぐい行く志井が、その壁を壊してくれたらいいのにな。
2巻へ続く。
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気になっていた作家さんの初読みコミックスです。
幼い頃から一途に環だけだった高1×こじらせマザコン高2。幼なじみものでした。
絵がものすごくきれい。流派?で言えば日高ショーコセンセ系の美麗さがある絵柄だと思います。幼少期からの二人の関係や感情の変化を丁寧に描いていく作風も好ましいです。
幼なじみものってその二人の背景をしっかり理解したいし、理解できると萌えますよね…
幼少時代に環が子供らしい無邪気さでキスしてきたことが発端で、志井が彼を意識してしまうところから、どんどん執着していくようになるまでの変化がすごくよかったです。
いけないことだと強く捉えてしまっている、そんな志井もまたピュアでかわいかったです。
そこから思春期を迎えて、どんどんエロで頭の中いっぱいになっちゃう志井は、まあ男の子としては至って健全ですよね~
環に執着しすぎだけどw
一方の環もマザコンぽいところがありながらも、バイトを掛け持ちしながら母親を支える真面目な高校生です。ただ、その母親のせいで女に嫌悪感を抱いていたりするけれど、それも超真面目な性格のせいかなと。
やんちゃっぽい志井の家庭環境がとても明るくて幸せそうなのに対して、真面目な雰囲気の環の家庭環境が乱れていて(主に若くて美人な母親のせい)不健全なのがとても印象的でした。
二人の成長していく姿を丁寧に描いているから、このペースだと先は長そうですね。二人の絡みシーンとか妄想炸裂~!でも現段階ではその道のりは遠いです。今はまだ相当な温度差がある二人。それでも仲良く高校生活を過ごしている様子を眺めているのは、焦れ焦れしながらも楽しかったです。
環も志井も、これはだめとかこうあるべきとか、かたくなに思い込んでいることにそれぞれ縛られ過ぎなので、これを解き放ったあとどうなるのかぜひとも知りたいですね。
今後の展開にすごく期待しています。続きプリーズ!
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小学生から始まり、中学、高校へ。
一つ年上の幼馴染に恋愛感情を抱いてしまい、自ら禁止事項を課していく表情に出にくい思春期×母親との約束を守るために母親の歴代彼氏を反面教師にまとめた自分ルールに従い生きる、少し歪んだマザコン(?)。
きっかけは環の母親が水商売の営業SNS用に、幼い息子にありがとうのちゅーや好きな人にちゅーすることを教えたことに始まる。それを一番仲良しの友だち・志井にしたことで「変だ」と言われて反論するも、多分その頃から自分の家は他所とは違うことを察し始めたと思われます。
以降、環は普通の感覚・生活ルーティンを得るために志井の言動を観察し、話を合わせて周囲に馴染めるよう努めたのではないでしょうか。
他の人からも同様に情報収集していそうですが、環にとって志井は最も身近で信頼出来る、ごく一般的な模範だったのかも知れません。志井が顔に出ないタイプなことと、母親のことでいっぱいいっぱいだったこともあり、環は志井が自分にそういう好意を持っているとは微塵も疑うことがなかったのだろうと思います。
そうして母親を守ることに一生懸命頭を働かせている間、母親の放任の賜物でもある環の可愛い挙動や涙にやられてしまったのが志井。
それぞれで清く、正しく、普通でいることに囚われていますが、環の場合は母親を受け止めるためにも異性愛者でいなくてはならないと思っているだけで、じゃあ誰かを好きかと問われたら誰かや何かを好きになるほどの心のゆとりはなく、母親を守って生きることが最優先事項・他はそのための手段や附属物なんだろうなと思います。
しかし、そんな中でも陸上には少し未練があるし、志井や陸上部での日々は環の中で健全に働いてる日常だったんじゃないかなと思います。
なのにその志井(普通に思春期真っ盛り)に恋愛感情を伝えられ、押しに押されて、環は何を思うんでしょうか。
気持ちがちぐはぐな関係ですが、なんせ一巻ですし以上が本当にそうかはさっぱりわかりません。
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帯の【キスとハグは「いけないこと」にした。】がもう…!
幼馴染みの成長と恋愛が綺麗な絵で描かれてて好き。普段無表情な洵太が見せる緩んだ口元がかわいらしい。
引越しに伴う一軍選抜のために再読祭り中
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幼馴染、ひとつ違いの年下攻め。
少しだけ闇要素あり。
受けは、幼少期に母親からトラウマを植え付けられていています。その為、性に対しての拒絶感がある。とにかくビジュアルが美人。
攻めは、受けのことが大好きで積極的にアピールしていきます。むっつりスケベな三白眼。
受けとどうにかなりたい攻めは、高校生になってからはグイグイと押していく(嫌な感じは無く、言うことが可愛いらしい)んですが、受けのトラウマを知ってから心境に変化が起きる。
自分本意の「好き」の気持ちを、一方的に受けに押し付けてきた事へ、少しの罪悪感を抱くようになる。
でもやっぱり「好き」が抑えられなくて……。という、少し病み要素が入った作品です。
2人のペースでお話が進むので、読みやすいです。
幼馴染共通の思い出もちょいちょい挟んでくるので、幼馴染設定が安定してブレない。友達とは違う特別な距離感が感じられる。
受けのトラウマをどう克服していくかが今後の見どころになると思います。
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ひとつ年上の幼なじみのこと、だんだん意識していく描写が凄く好き!!!!って思いながら読んだ。
徐々に年齢が上がってくにつれて気持ちも大きくなってくけど敢えて伝えずに友達の距離感を保つの、読んでいてむず痒がったけどそれがまた良かった笑 それに、表紙から伝わる絵の綺麗さ、儚さが素敵です。
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関係の変化がゆっくりなジレジレ感をたのしむ作品。
2巻でやっと…と言う感じ。
まだ続くようですが執筆ペースがゆっくりなようです。
いつまでも待ちます!!