紙の本
予想外につまらなかった
2019/12/25 19:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
平積みされていて面白そうだと思ったので購入しましたが、本当につまらなかったです。主人公の警察官が推理力なさすぎるし、時計屋の女性の推理も、そんなに上手くいくかなあという感じ。あまりにつまらないので、途中から、何がどうつまらないのか考えながら読みました。
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捜査一課に配属されたものの容疑者のアリバイが壁となり逮捕出来ない。
そんな時、町の時計屋に不思議な張り紙が。
アリバイ崩し承ります
わすが五千円で、アリバイに関する謎を解いて貰えるお話。
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美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ…7つの事件や謎を、店主の美谷時乃は解決できるのか!?
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アリバイ崩し・探しの短編7編。アリバイで工夫をしようとするとどうしても無理や偶然に頼らざるを得ないという印象は拭えず、推理クイズのような作品が多い。しかしそういう作品集だと思って読めば卓越したトリックを楽しめるし、人間ドラマがある作品もあり。
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この作者の作品を読むのは初めてなのだがとても面白かった。連作短編集で全編アリバイ崩しものなわけだがどの話も些細な事柄から犯人のアリバイを崩していく。作中で示された事が余すところなくアリバイ崩しに使われているのがとても気持ち良かった。作者の他の作品も読んでみたくなる一冊。
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エピソード、トリック、謎解きと綺麗にまとまっていて面白かった。時乃のアリバイ崩しを読みつつ、前の頁を楽に見返すことができるので読みながら「なるほど!」と納得できる短編構成も○。
TVドラマの放映も楽しみ。大山誠一郎さんの他著作を読みつつ待ちます
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著者初読み。
映像化されるとのことで、どこの書店でも目立つところにある。
表紙のライトノベル感と、裏書のあらすじにある「時は戻せました」の決め台詞に、なかなか手を出せなかった一冊。
20代にして、祖父の営む時計店を引き継いだ時世が、捜査一課に配属されたばかり「僕」の相談に乗ると言う形で綴られる連作短編集。
説明役はもっぱら「僕」であり、時世が現場に行くことはない安楽椅子探偵もの。
1話完結でライトタッチでありながら、様々なアリバイ工作を解いていく内容は往年ミステリーファンにはたまらない本格派。本の装丁には騙されがちだが、アリバイトリックは読みごたえあり。
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○ 総合評価
大山誠一郎らしい,余計な部分を削り取って謎解きに焦点を当てた本格ミステリ。時計屋のチャーミングな女性店主が,「時を戻すことができました。」といって,謎解きを始めるという設定は,ちょっとあざとい気もするが,そこまで気にならない。登場人物も最小限。捜査に行き詰まっている捜査一課の新人刑事が,美谷時計店の美谷時乃に相談をする。その相談を聞いて,美谷時乃がアリバイを崩す(ときにはアリバイを探す)。純然たる安楽椅子探偵モノ。それぞれの短編のクオリティは高く,傑作というようなものでもなく,意外性もそこまでではないが,40ページから50ページ程度で,しっかりとした謎解きをしている。
とはいえ,「本格ミステリ大賞受賞作」として身構えて読むと期待ハズレ感があるかも。どの作品もよくできてはいるが,派手さはない。先入観がなしで読めばよくできた短編集だが,本格ミステリ大賞受賞の傑作という先入観で読むと,「そんなに面白い?」と思ってしまうかも。総合評価としてはギリギリの★4で。
○ 時計屋探偵とストーカーのアリバイ ★★★★☆
主人公が美谷時計店を訪れ,美谷時乃と出会うシーンをあっさり描いた上で謎解き。離婚した夫婦の夫がストーカーで,殺人犯と見せかけ,実態は被害者である元妻から殺人の依頼を受けていたという展開
医師でもある被害者が,自分がもう助からない病気であることを知り,妹に早期に生命保険を受け取らせるために,元夫に自分を殺すように依頼。元夫には自ら協力してアリバイを作るという話
ストーカーだと思われた元夫が,実はまだ元妻を愛していて殺人にまで協力するというプロットは面白い。50ページ程度できれいに謎解きを成立させている。★4で。
○ 時計屋探偵と凶器のアリバイ ★★★★☆
暴力団同士が構想しているエリアのポストから凶器である拳銃が見つかる。それから被害者が見つかって,最も怪しい容疑者にはアリバイがあるという謎
トリックは,拳銃を2つ使って殺人時間を誤信させるというもの。午後3時に回収されるポストから拳銃が見つかったので,ポストに拳銃が投函されたのは午後3時より前。よって殺人は午後3時より前に起こったと見せかけ,午後3時までは鉄壁のアリバイを作る。
しかし,実際はもう1つ銃があり,そちらの銃で午後3時以降に殺人をしていた。
誰にでも書けそうに感じてしまうようなエレガントな謎解き。これもレベルは高い。ただ,★5といえるほどの突き抜けるものがない。★4で。
○ 時計屋探偵と死者のアリバイ ★★★☆☆
交通事故に遭ったミステリ作家が,自分は殺人をしたと告白して死んでしまう。実際に,ミステリ作家から聞いた女性の住所に行くと,死体が発見される。しかし,死亡推定時刻などを考えると,そのミステリ作家には殺人ができないアリバイが成立してしまうという謎
魅力的な謎だが,この作品は解決がそこまでエレガントではない。大山誠一郎作品にはときおり見られるのだが,御都合主義とも思える偶然が重なる。
まず,ミステリ作家は,耳が聞こえなかった。これはそ���なりに伏線があるのだが,警察もミステリ作家の関係者も気付いていなかったという設定。これは無理があるのでは。ミステリ作家は自分の家で被害者の首を絞める。死んだと思ったが,実は生きていた。蘇生した被害者は自宅に帰宅・ミステリ作家に頼まれて被害者の自宅で被害者の弱みになりそうなものを探していた大家に遭遇。大家が被害者を殺害してしまう。
いやいや,無理があるだろう。話としては面白いともいえるが,こんな推理できると思い難い。★3止まり
○ 時計屋探偵と失われたアリバイ ★★★☆☆
ピアノ教師が殺害され,バーに勤める妹が殺人の容疑者となる。しかし,捜査一課の刑事である主人公には妹が犯人とは思えない。そこで,美谷時乃にアリバイを探してもらうという展開
実はピアノ教師が犯人であるマッサージ師と協力して,マッサージ師の妻の殺人計画を立てていた。ピアノ教師はアリバイ作りのために,妹に睡眠薬を飲まし,マッサージを受けさせる。妹が見た不思議な夢はこのアリバイ工作が原因。しかし,ピアノ教師はマッサージ師に殺害されてしまう。
これによりマッサージ師のアリバイが無くなる。真犯人はマッサージ師だった。
込み入ったプロット。この被害者と真犯人が共犯関係ったというプロットで意外性を演出するのは大山誠一郎の得意パターンともいえそう。「時計屋探偵とストーカーのアリバイ」にも少し似た構成である。これもよくできているが,「時計屋探偵とストーカーのアリバイ」の二番煎じ感もあるため,割引。★3で。
○ 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ ★★★☆☆
これまでとちょっと経路が変わる。主人公が美谷時乃がどうやって祖父からアリバイ崩しについて学んだのか,少女時代の話を聞く。そこで,時乃は小学校4年生ときに,祖父から出題されたアリバイ崩しの問題を主人公に話す。
午後3時20分から午後3時30分の間に,祖父は振り子時計を止める。しかし,午後3時25分には離れた場所の公園にいたという。証拠写真がある。
トリックは,カメラを傾け午後2時20分を午後3時25分に見えるように写真を撮ったというもの
実際の殺人に使ってしまうとバカミスっぽくなるトリック。それを上手く消化した感じ。★3で。
○ 時計屋探偵と山荘のアリバイ ★★★☆☆
主人公が休暇中に訪れた山荘で殺人事件が起こる。将来,警察官になりたいという中学生の少年にだけアリバイがなく,警察に捕まる。中学生の少年の無実を晴らすために,美谷時乃に真犯人のアリバイ崩しを依頼する。
トリックは被害者が犯人を殺害しようとして,違うサイズの靴を履いて時計台に来ていたというもの。犯人は,被害者より先に時計台にいて,遅い時刻に被害者が履いてきた靴を履いてペンションに戻った。
これはちょっと真相が分かりにくい。設定などは面白いがレガントとまでは言い難い真相。★3で。
○ 時計屋探偵とダウンロードのアリバイ ★★★☆☆
最後の作品は12月6日にしかダウンロードできないという楽曲のダウンロードを利用したアリバイトリック。これも込み入った設定になっている。
殺人事件が起こり,なかなか容疑者が見つか��なかったが,被害者の庭から白骨死体が見つかる。その死体はかつて,被害者の会社で働いていた経理担当。横領をして失踪したと思われていた人物。この人物が白骨したいとして見つかったことで,この人物の子どもが動機があるとして容疑者になる。これが犯人
犯人は,自分に容疑が掛かるまで数か月かかると考え,友人を利用したアリバイトリックを作る。それは12月5日を犯行日時である12月6日と誤信させるというもの。そのカギとして12月6日しかダウンロードできなかった音楽を利用した。
これは分かりやすい。真相は見抜くことができた。時計を遅らせ,12月5日から12月6日になったところでダウンロードしていたというもの
ややチープなアリバイトリックのような感じなのが難点。★3で。
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トリックを楽しむ話。「時を戻す」という決め台詞が、ペコパを思い出してしまってなんか入り込めなかった。
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大山誠一郎『アリバイ崩し承ります』読了。
300ページに7篇という高密度のアリバイ崩し短編集。
既に判っている事実の組み合わせでロジカルに謎を解く様は鮮やか。ある意味倒叙的に「犯人は直感的に判っても方法が判らない」という縺れを解いていく。
やや謎の構成のために無理のある状況を作ったり可能性を消し切らなかったりする部分があるが、厳密姓を削った分かなりテンポが良く、ドラマ化にも向いていたと言えるだろう。
キャラクターの癖の無さが良いとも悪いとも言えるだろうが、その辺りの補強はドラマで顕著に行われ、やはりドラマを先に観るとそちらに呑まれてしまうところはある。
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アリバイ崩しに特化した短編集ですが、しかしそれだけなのにいろいろな物語を提示してなおかつミステリとしの面白さを感じさせてくれるのはさすがですね。
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短編集のため、とても読みやすかったです。
安楽椅子探偵、系の小説は初めてだったので、探偵が現場にいかないの?!!!と思いもありましたが、読み進めていくうちにすぐに受け入れられました。
ただ短編集のためか、推理が曖昧な、こじつけの様な箇所(犯人は時計を遅らせていた、と言うが証拠がない)がいくつかみられ、少し、ん?、時になるとこもありました。
が、そこを含めても面白い作品でした。
とても読みやすく、人に勧めたい作品でした。
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新米刑事が未解決事件のアリバイを時計屋の美谷に解いてもらう、という形式。
読者への挑戦はないが、美谷の答えを聞く前に自分で考えるという楽しみ方ができる。
開示される情報はフェアだし、アリバイの方法も様々でミステリーとして面白いはずだが、あまりのめり込めなかった。
小説というよりアリバイトリックの問題集というような。
1編が短く、刑事と美谷の関係性や事件の後日談などの掘り下げが少ないためか、物語としてはあっさりし過ぎているように感じた。
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安楽椅子探偵もの。
話は面白いんですが、なんか淡泊にも感じます。もっとミステリーっぽく、もっと事件に入る混むような形の方が、好きかも。
うら若き女性と、若手刑事が登場するので、その後、なにか関係に進展があるのかな?
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正解ではないが部分点は貰えそうな位に当てられるトリックもあったけど、全然分からないアリバイが多数。
アリバイの解明のヒントは文中にはある。しかし、正解してアリバイを見破るには、かなりの空想力を必要とする。
フェアなのかな。アンフェアだと思うと自分の発想力がないことを認めることになる。
淡々とした展開が好みの分かれるところ。