紙の本
日常が非日常になるとき。
2020/03/01 21:50
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投稿者:なまねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず一番初めに「たやすみ」の言葉の意味の説明があるのだが、その説明も律義に短歌になっているところがいい。
個人的にいいなあと思ったのは「ポケットに入れた切符」、「夕方のサービスエリア」、「戦前を生きるとしても」の三首(著作権法上、短歌全文をここにのせてもよいものか迷ったため冒頭のみあげた)。
この三首は時が関わる歌である。
時を意識すると、ひいては自分の残り時間も意識する。
そうして日常が特別なものなのだと気づく瞬間、言葉が短い歌になったのかも。
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自由律短歌って本当に自由なんですね。自分の心象風景を思うがままに短文に書き綴る。
読んでいて自分でも書きたいなとワクワクしました。
装丁も可愛らしく美しく、寝るときに少しづつ読むのにとてもよかった。
気に入った短歌
気づいたら無印にいてうっかりと聴き入っているケルト音楽
駅前に本屋があるということの概念をわれわれは愛そう
抱きしめるのにちょうどいい電柱がこんなにあって誰も抱かない
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とにかく紙ジャケットがきらきらしてきれいなので実物を見てほしい。Twitterで読んだときには結構読みにくいのを気にしない感じになったなと思っていたけど、本で読むとそこまででもなかった。あまり考え込まずにたやすく「気分」を感じればよいというか。「気分」を言いあらわそうとしているところは表現として素直な感じがする。そこが音楽と近いところなのかもしれない。
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ちょいちょい泣きそうになる短歌が詰まってる。
pigに貸したまんまだなぁ、そういえば。
pig、元気にしてるかしら。
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犬を飼っている歌人っていいなと思った。
四季を全て歌っているが、とくに春と初夏の歌が上手い印象を受けた。ピンクと水色と夕方の黄色のイメージ。
今まで木下龍也さんとセットで岡野さんを捉えていた。個人的に木下さんの短歌にいけ好かなさを感じていたので岡野さんも同類として距離を置いていた。しかし、思いのほか自分に合っていた。
情景を想像してぷぷぷっと笑ってしまうような、後に残る短歌が好きだ。喜怒哀楽の間にある感情が歌われていると、短歌初心者の私は短歌の意義を強く感じる。
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著者の関わった本のなかではいちばん好きかもしれない。嫌いなものよりも好きなものを書いた短歌が多いからか、全体的にかわいくてポップだなあという印象。
貼っているカイロのほうが体温で自分がどこかわかりにくいな
どんな広告コピーにも動かない心で書いた詩をメルカリへ
あたりがおもしろかった。毒のないものが多いせいか、たまに毒があるものが紛れているとちょっとくすっとしてしまう。
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世界観は全体的に好きだなと思った。
たやすみなさい(たやすくおやすみなさい)のタイトル通り、寝る前に読むとほっこりします。
なんだか懐かしくなるような、じんわり温かくなるような。
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2020夏の文芸書フェア
所蔵状況の確認はこちらから→
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001010730
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全ての詩がすごく日常的でそこら辺にあるようなお店の名前(企業名)や物を織り交ぜているから外にいかなくても外に行ったような気分になれるし、1人でボソボソ呟いているような詩が多くてなんか面白い
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知らないのに覚えがある、
知っているのに覚えはない でした
写メでしか見てないけれどきみの犬はきみを残して死なないでほしい
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身近なものが題材となっている歌が多くて
何の蟠りも無く心にスッと入ってきた。
一見シンプルな構図から
じわじわ世界が広がっていく感じが癒された。
著者の“特定の企業”推しも面白かった。
「何も死ぬことは無かったのに、という励ましが死語ぞくぞく届く」は、2020年の一連の出来事を経て読むとやるせない気持ちでいっぱい。
遊び心あふれていて
日本語のやわらかさを再確認した一冊。
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お借りした本、すてき。
好きなのは、
本屋さん
おじぎ草
文庫本
初夢 など。
ちょっと関西弁。やさしい。
歌付いている、詠みたい。
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短歌にハマるきっかけになった本。すごく狭い世界の出来事を言葉にしている感じが好きです。言葉そのもの意味だったり、言葉遣いだったり、言葉遊びだったり、それら全てがそっと生活の中にあるような雰囲気です。
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若い歌人の歌集。
寂しさも切なさもときめきもちょうどいい感じで入っていて、なんだかんだと憂鬱になっても、とりあえず明日も会社(学校)に行くっていう人は共感できると思う。
書肆侃侃房の現代歌人シリーズは装丁もいいし、大きさも手になじむし、紙質も薄すぎずいい感じ。
値段はちょっと高いけど、気に入った歌集は小説より読み返すことが多いから、いいんじゃないかなあ。すごく薄い字で書いてあるところやYeah!だけちょっと傾いでいるところなんかとても凝っていると思う。
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3年前くらい、転職したての東京の研修が心細すぎてお守りがわりに持って行った本、大事にしすぎてやっと読み終えた。短歌、あまり馴染みがないけどすごく惹かれるものがあるなあと思う。