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この方の本は一言で言うと好感が持てる。
某空想科学読本シリーズにおける、この怪獣の設定は科学的に言ってあり得ない、というスタンスも解るが、本作の著者は、この作品に登場する何とかいう生物は生物学的に言ってこうだが、ひょっとしてなんちゃら言う仮説も成り立つかもしれない。とあくまで作品世界ありきで展開している。エイリアンの解釈から始まってバルンガ、ルパーツ星人、ソラリスの海からの著者が大好きなドゴラまで愛に溢れた良著である。
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タイトルから「SF映画に登場する地球外生物を題材にして
進化論を語る」本だと思って読んだのだが、第1章の映画
「エイリアン」に登場するクリーチャーに関する話を除けば
どちらかと言うと「生物学者が生物学や進化論を元に書いた
映画・特撮に登場する地球外生命体に関するエッセイ」と
いう本だった。ただ読んでいて楽しくないわけではなく、
事実、読み出したら止まらなくなってしまい、2日ほどで
読破してしまった。エイリアンの話もとても面白かったが、
ライトに読み進めるウルトラ怪獣編もたいへんよろしかった
です、はい。
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農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。
テーマは「進化 : evolution」です。
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29392526
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「地球生物しか知らないのに、いかに異質な生命を作るか?」というクリエイターの苦労や、ときにやっつけ感も感じられて面白い。 エイリアンや怪獣の生態を通して、実在の生物についてフィードバック的に知ることもできる。 「欲しいものに変わる石」「落書きを実体化させるビーム」のようなありふれた舞台装置にしても、深掘りするとこういう解釈になるのか、、、とワクワクした。 架空の生物を扱う特性上、テクスト論や物語の系譜のような、本質的なことにも言及があり読み応えがあった。文学論×生態論。面白いです。手元に置いておきたい本。