紙の本
ロスジェネ世代が子を持つと
2022/04/05 14:42
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
好物はコンビニの菓子パン、読みたい本はブックオフで購入、就職氷河期を乗り越えフリーランス… 常雄・みどりの生き方が時代を象徴しています。男女の役割りを押し付けない、これからの夫婦の形が見えてきました。
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作家さんが例えば自身の職業と近い職業の主人公で物語を書くとノンフィクションかな、って思ってしまうのはすごく失礼だと思っているのですが、この方に関しては兼ねているんだろうなとしか思えない。。。
ヒモじゃなくてリボンの男っていう発想は好き。
けど、ご自身のエッセイで何度もご主人の職業や年収について触れ、それを恥じていない気にしていない、自分が稼ぐからいい、女が~男が~、女だから~すべきがおかしい的なこと何度も書かれていたので、きっとまたご自身の考えや経験を基に書かれているんだろうなと思ったら、あまり好きになれない一冊でした。
おもしろくもないけどつまらなくもない。さらっと読めます。
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「リボンの男」 山崎ナオコーラ(著)
2019 12/20 初版 (株)河出書房新社
2019 12/27 読了
初めて手に取る山崎ナオコーラ作品。
戦う女性を村田沙耶香が描いているとするなら
受け入れる男性を描いているのが本作
山崎ナオコーラの「リボンの男」なのかも。
「リボンの騎士」は姫が王子を演じていたけど…
ゆっくりと収束していく世界の深さを発見し
そこで生きていく価値を見いだそうとする男性はとても豊かだ。
悪くない。
いろんな意味で
これからいろんな価値が入れ替わっていくんだろうな。
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おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよ。主夫の常雄が、野川沿いの道を3歳の息子と歩きながら発見した新しい“シュフ”の未来。
子どもとの会話がリアルで、子育てあるあるに共感しまくり!「かがやきとはやぶさとドクターイエローのコップ袋」、男の子が好きなやつー!とか。
ごっこ遊びをしながら、やってほしいことへ誘導したりとか。
妹子(常雄の渾名)とみどりが、それぞれの仕事と家事育児に感謝を示そうとしていて、素敵な夫婦だと思う。
専業シュフについての劣等感が、タイトルの言葉で和らいでいく。
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エッセイ"かわいい夫"で綴っていた考え方がよく表れている一冊でした。
性別にとらわれない夫婦の役割が素敵。"夫だから働き、家族を養わなければいけない"、"妻だから家事をこなし、夫を支えなければいけない"ということはない。
それぞれの家庭で、それぞれの個性や事情から役割を決めれば良いんだ。自分の役割が他の家庭で普通とされているものと違っていても、堂々としていれば良い。
こんな考え方を堂々と綴れるナオコーラさんは、やっぱりかっこいいなあと改めて感じました。
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とてもあっさりと読み終わりました。
でもこの親子いいなぁ。とてもいい。
時間や評価だけの親も沢山いるけど、この心の深さは絶対必要だと思う。
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タイトルとカバーイラストにひかれて。
ナオコーラさんらしい作品。
外で働いてくる人だけが働いている訳じゃない。家事をして子育てをする人も、男性女性問わず、働いている。
そこには、外で働くパートナーへの遠慮や嫉妬のような複雑な気持ちも描かれていた。奥さんももう少し気づいてあげても…と思う部分もあった。
「リボンの男」子供らしいかわいい発想だなと微笑ましくなった。
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“自分の世界はみんなに比べてかなり小さい。でも、もしかしたら、むしろこのまま小ささを極めて、細分化していく道を進んでもいいのかもしれない。”(p.105)
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専業主夫の話。
面白かった。子どもの行動や話し言葉がとてもリアルで、実際に子育てをしている人が書いた話なのだな、ということが伝わってきた。
世界を広げることが成長なら、世界を細分化していくこともまた成長ではないか、という考え方が印象的だった。
たしかに、幼い子どもの行動って、外へ外へ広がっていくばかりではなく、小さな細かいところを追求しようとすることも多い。
外に出て仕事をすること、家で家事育児を担うこと。
色々考えさせられた。
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今やっている家事を時給換算して落ち込む、、、あるあるだわ
主婦(主夫)みたいに性別を特定する職業の呼び方を変えたほうがいい、っていうのは賛成!!
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ナオコーラさんの本は初めて読んだが、読みやすかった。
ビジネス書では時給換算したときの金額を上げる方法を説いている中、「時給かなりマイナスの男」はどのように生活するのか。
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「おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよ」
専業主夫の時給は、いくら?野川沿いの道を3歳のタロウと歩きながら常雄が発見した、新しい"シュフ "の未来
本の帯に釣られて読んでみた。それぞれの立場の生き方が肯定されてて、心安らかに読めました。
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特別に人嫌いではないんだけど、誰とでも上手に合わせるってのが苦手だから、許されるもんなら専業主夫になってみたかった。地縁とかで選り好みできない付き合いはあるとして、仕事での付き合いがなけりゃあ随分と無駄?な付き合いが削れる。社交性なんて不本意なもんはそこそこに、常識的な群居性さえ備えてりゃいい。妹子は主夫であることの卑屈な思いを払えず、主夫業を時給換算してマイナス男だのヒモならぬリボンだのとうだうだ言ってるけど、まだ今の社会通念じゃそうだろうね。ま、みどりの理解があるんだし、タロウもじきに手が離れるんだから、それまででも専業主夫を貫けるってうらやましいよ。
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主人公は主夫の妹子とその息子のタロウ。
妻のみどりは書店の店長をして家計を支えている。
妹子は普通ってこうだよね、って思いながらその普通から自分が外れていることも自覚している。少し後ろめたさも感じてるんだろうけど、妹子にとって「普通」に振る舞うことはとてもエネルギーがいることなんだと思う。
妻のみどりもそんな妹子を認めるわけでもなく、当然として接しているのが深い。認めるってことは、感じてる違和感をそれはそれで良しとするってことで、ふたりの間に違和感があることになる。でも実際そうじゃない。
稼ぎを出さない家事や子育て、すれ違う人との雑談だって後ろめたさを感じることじゃないってみどりは思ってるんだと思う。お金はマイナスかもしれないけど、人の役には立ってる。人の役に立つことに上も下もない。
ヒモでなくリボンいいじゃんっていうところで、今に満足してて幸せなんだろうなと感じた。
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こどもとお父さん(主夫)の交流
あと奥さんとの。
いいなぁ。読んで良かっなぁってホンワカに思った。こどもの歳が近いからってのもあるけど、俯瞰的にも主観的にも読めるから面白かった。
思わず2回連続で読んでしまった。