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とても参考になりました。親しみやすい話題から本格的な内容まで。
コロンとセミコロンの訳し方
「コールテン」か「コーデュロイ」か
a couple of は「2羽ばかり」
漢語と和語
ロングマン英和辞典
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柴田ファンにとっては名言集と言える一冊。
これまでの著作やインタビューの中から選んだ言葉なので、見覚えがあるものも当然あるけれど、「翻訳とは」「翻訳手法」「翻訳という仕事」などカテゴリーに分けてあって、体系的にシバタセンセイの頭の中が分かる構成になっているのが嬉しい。
翻訳家であることの自負を持ちながらも独特のユーモアと自虐的コメントでその自負を煙に巻き、それでいて翻訳の醍醐味をきちんと伝える。
柴田ファンはやめられそうにない。
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いい教師ってどんな教師?と言えば、人によって答えは違うと思いますが、悩んだり迷ったりした時に道標になる様な小さな言葉をたくさん残してくれる教師、ではないかと思います。個人的には。
もちろん、発した時点で受け手の印象に残らない様な言葉はすぐに消えてしまうので、こうやって集められた言葉の数々を読むと、柴田さんと生徒あるいは読者の間の密な時間を、改めて感じます。
あと、こういった趣向の本は編者の並々ならぬ熱意や、著者に対する敬意によって成り立つもので、読むと姿勢を正されるような思いもありますが、読後感はやはり良いです。
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柴田元幸による翻訳による考え方を100個まとめた一冊。いくつかの考え方に柴田元幸のツッコミが入っており、非常に読みやすかった。特に、刺さったのが、「翻訳とは負け戦」ということである。100%の翻訳は不可能だが少しでも近づけるためにはどのように考えたらいいのか、英語が苦手な私でも共感や学びを多く得ることができた。個人的には、知らない単語が多く、洋書の一説を解説する時に、簡単な訳が全てにふられていたらより読みやすかった。英語を多く学び、洋書等を読んでいたら星4であったので、再び読むことがあれば、知識を積んでから読んでみたい。
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翻訳をする人に勇気を与えてくれる本である。翻訳の役に立つポイントもところどころに書かれていて同意する人も多いであろう。ロングマンの英和辞典についてもう一回みなおしてみよう。
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村上春樹の翻訳も監修している筆者の過去のエッセイやインタビューをまとめた一冊。翻訳に関する意見を通してなるほどと強く感じたのは、以下の言葉。
「そもそも人はテロリズムを予防するために他国の文学を学んだりするのではない。(中略)好きだから、そうするのである。」
読書自体もそうで、義務でもなく、教養を得るためでもなく、単に楽しいから読むものだと思い返した。
著者が、初めて通読した洋書を初恋の人の名のように覚えている、という言葉からも伝わってきた。
その他、興味を持ったエピソード。
・「あなたにとって翻訳とは何ですか」と問われたら、迷わず「快感の伝達です」と答える
・学生の誤訳(東大生が、と思うと更に味わいが。)
outfield「外の野原で」
rhythm & blues「律動と憂鬱」
・セミコロン
→カンマとピリオドの間。ちょっと一呼吸あける
・コロン
→「すなわち」「具体的には」
・大和言葉と漢語のせめぎ合い
→英語は主に二つの言語から成り立っている
シンプルなアングロサクソン語(getなど)
征服民族のラテン語、フランス語(acquireなど)
→得る⇔獲得するのように訳し分けている
→オバマの言葉を訳す時は不用意に漢語を使わないようにした
・世界に対する期待が低いと、幸福を感じるのもわりとかんたんなのかもしれない
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翻訳家、柴田元幸さんが今までいろんなメディアで語ってきた話の抜粋集。
「MONKEY」という雑誌の編集長や、サリンジャーや村上春樹といった著名な作家の翻訳を手掛けるベテラン翻訳家ならではの含蓄のある言葉がたくさん登場する。
訳文をどれくらい原文に近づけるか、原文に沿っていても日本語として違和感があってはいけない、という内容が書かれてあり、ただ機械的に翻訳するのではなく半分作家のような立ち位置なのが興味深い。
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https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shizuoka_university/bookdetail/p/KP00030039/
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翻訳家柴田元幸氏が随所に書いた文章や発言から、とっておきの言葉を抜き出してまとめたもの。
翻訳技術に関すること、英語文法に関すること、翻訳に対する心構えのようなものなど、ためになる言葉でいっぱいです。
ちょっとでも翻訳に興味がある人なら絶対におすすめ。
ここの言葉を参考にしながらいつか翻訳に挑戦してみたい。