紙の本
きれいな写真と絵、簡潔な文章
2020/06/26 12:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄がかつて琉球という国であったことは知っていても、どういう国だったかまで知っている人は実は少ないのではないでしょうか。きれいな写真と絵、簡潔な文章で、琉球がどういう国であったかが分かりやすく解説されているこの本は、そういう人にうってつけだと思います。
首里城正殿の大きな写真を見るとちょっと切なくなりますが…、本書の売上の一部が沖縄美ら島財団「首里城基金」寄付されるそうです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:豆こ - この投稿者のレビュー一覧を見る
写真や図解で、琉球という国がどういう国であったのかをとても分かりやすく書かれている本です。
小学中級からと書かれていますが、琉球の歴史入門として大人も楽しめました。
首里城の再建を心待ちにしております。
紙の本
首里城の事件で……
2020/11/21 03:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
琉球には関心持ったので、読みましたが、期待以上でした。
こんな歴史、あったんですね……。
火事は、仕方のないことですが……。
刻まれた史実は、未来永劫、変わらない。
紙の本
いろんな国に挟まれた小国が生き残る工夫、その歴史がざっと分かる本
2020/03/24 17:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
琉球という国が、中国や日本やアメリカや、いろんな国に挟まれた小国として、どんな風に工夫してきたのか歴史がざっと分かる本。
解説も、写真もイラストもしっかりしているので、また何か調べる時にも使えそう。
首里城が燃えてしまった後に再販されているので、その残念さも伝わる。
投稿元:
レビューを見る
この本の売上の一部は首里城基金に寄付されるそうです。
とても詳しく写真も素晴らしい。児童書に留めておくのはもったいない一冊です。
投稿元:
レビューを見る
「琉球」の歴史を文と写真と絵で紹介する絵本。
元々は2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」がユネスコの世界文化遺産に登録したことを契機に、2012年に月刊「たくさんのふしぎ」として刊行されたもの。
2019年10月の火災で首里城に甚大な被害が出たことを受けて、「たくさんのふしぎ傑作集」版として、ハードカバーで出版された。
再刊にあたり、本文の内容はそのまま残されたが、巻末に著者が寄せた一文が載せられている。
首里城にも見られるように、沖縄の文化は独特である。日本から見ればどこか異国を感じさせる多くの文物がある。
南の島国、沖縄は、日本の本州、あるいは中国や東南アジアの各地を結ぶ地であった。
700年ほど前、中国・元で戦争が起こり、それまで使われていた博多・寧波間の航路が使えなくなったのにしたがい、新たに九州から沖縄を経由して、南の福州などをつなぐ航路が生まれる。その際、港として使われたのが現在の那覇の地であった。この地は浮島という漁村であり、川から淡水が流れ込むためにサンゴ礁が育たず、大きな船も乗り入れやすかったのだという。
やがて各国から人が入ってくるようになり、さまざまな国の文化が持ち込まれた。
中国大陸に明が誕生すると、貢物とその返礼という形で貿易が盛んに行われ、陶磁器や織物、銅銭が数多く入ってくる。貿易の際には、沖縄に住み着いた中国人が大きな役割を果たし、一方で室町幕府との交渉は日本人の僧侶が行った。
「琉球」は中国による沖縄の呼称だが、関係が深まるにつれ、沖縄の人々も自らを琉球と呼ぶようになる。呼称だけではなく、役人の冠や衣服、また暦も中国式のものが用いられた。一方で文字はひらがなが主に用いられていた。
海洋国として、さまざまな文化を取り入れ、独自の文明を作り上げてきたのが琉球だった。
首里城正殿にはかつて、「万国津梁の鐘」と呼ばれる鐘がつるされていたという。
津梁とは「架け橋」を指す。銘文には以下のような内容が刻まれる。
琉球は、南の海の恵まれた場所にあり、朝鮮からは優れたところを取り入れ、中国や日本とも大変親しくつきあっている。この日中両国のあいだにある「蓬莱の島」のような琉球は、船によって世界に橋をかけ、めずらしい宝は国内のいたるところに満ちあふれている。
蓬莱の島とは中国の東の海の向こうにあるとされた仙人の住む理想郷のことである。
大海の只中に、1つの島国があった。
国と国を結び、繁栄を謳歌し、独自の文化を発展させた。
美しい写真と細密な絵で、「蓬莱の国」へといざなう1冊である。
投稿元:
レビューを見る
勤め先の学校は、修学旅行で沖縄に行く。
事前学習用の資料として、沖縄の公共図書館の蔵書を検索するなどして、様々な沖縄関連の本を集めている。
今回この本は、またもやフォローしている方のレビューから。本当にありがとうございます。
たくさんのふしぎ傑作集は、20年以上前に購入された蔵書が学校にあるのだが、これはなかった。
沖縄が琉球国となり貿易で栄えた頃のことが詳しく書かれている。
様々な国との交易、中国の明に重用されていたことなどその当時の港の様子がよく分かる。
日本では戦国時代の頃、沖縄は日本とは異なる文化、外交で栄えていた。
江戸幕府になってから、薩摩藩による搾取が始まり、今もなお沖縄の民意は汲み取られない…。
沖縄独立運動があるのも分かる気がした。
2020.6.9
投稿元:
レビューを見る
焼け落ちる前の首里城の写真が表紙と巻頭を飾ります。
琉球という国があったこと、文章としては知っていても、自分はそこに住んでいた人々のことを思うまでにはいたっていなかった。
恥ずかしながら琉球とは沖縄だけだと思っていた。地図を見て、自分のルーツが琉球にあると、この年になって知った。
明と日本をはじめとするアジアの中間貿易で、賑わったかつての島。
各地に遺るグスク(城)とウタキ(御嶽)
島津の侵攻。
絵本では述べられていませんでしたが、なぜ島の人々が重い税を課せられたのか、うかがいしることが出来ました。
首里城が、また海と空の間に美しい朱い姿を見せますように。
もっと、琉球の歴史を学んでいきたいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
琉球の歴史が薩摩藩に征服されたところで終わっている。
その後の中国や日本政府からの扱いや大戦のことは琉球の歴史ではないのだろうか。
それまでの歴史については写真や錦絵などを使い分かりやすく解説されている。
投稿元:
レビューを見る
ああ、おもしろかった。独自の文化を築いてきた沖縄。小さいながらもしたたかに賢く大らかに。その国の生き様が魅力的。戦争での重い歴史も含めてもっと知りたい。訪れたい。首里城がまた復興されますように。今回は借りて読んだがこの本は買おうと思う。
投稿元:
レビューを見る
今まで見たことがある日本のお城と全然ちがって、おどろいた。沖縄がもともと日本じゃなかったこととか、島津がせめていったこととかは知っていたけど、こんなに文化がちがうと思わなかった。お城だけではなくて、住んでいる人とか、宗教とか、服とかが、本当に独自で発展したんだなと思った。
楽しくてにぎわっているふんいきで、いいな。
首里城は炎上しちゃったけど、復興してほしい。ぼくも寄付したいし、そういう気持ちも伝えたい。いつか見てみたい。(小5)
投稿元:
レビューを見る
絵本という形だけど、知らないこともあり、無知だなあと気づく。(沖縄は中国から破格の待遇を得ていたとか、知らなかった) 首里城再建!
投稿元:
レビューを見る
「首里城や琉球王国の歴史を知る入り口に
現在では、47都道府県のなかのひとつである沖縄県ですが、昔は「琉球王国」という、王さまが国を治める独立国で、日本とは別の国でした。東南アジアの国々や中国を相手に貿易で大変栄えていました。琉球王国が繁栄した陰には、明が琉球王国を破格に優遇したという事があります。では、なぜ小さな島国に過ぎない琉球王国を、大国明はそんなに優遇したのでしょうか。昔々の沖縄の歴史をたどり、その秘密にせまります。」