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「歴史」を こんなふうにとらえる視点を持つと
「歴史」を学ぶことは
もっと 面白く、興味深い学問になっていくことだろう
勝者が自分の都合の良いように
残した(編集された)史実だけの「歴史」ではなく
誰がつくったのかよくわからない
「瓦版」だからこそ
その当時に生きていた人たちが
見聞した史実が読み取れることが
とても 興味深い
ある歌唄いの人が
「僕のつくった歌が 後の世に 残るとしたら
そのころには
誰が創ったなんか わからなくなってしまっていて
なんだか いいなぁ
これは まるで 私(僕)の歌だなぁ
と なっているのが 僕の理想です」
と おっしゃっていた言葉を思い出します
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江戸のゴシップ紙?!庶民を沸かせた大事件簿100!違法出版物として江戸の庶民の好奇心を満たして来た「瓦版」を解説とあわせて掲載。その魅力を初めてビジュアル面から紹介!(アマゾン紹介文)
妖怪を扱っているのは割と見たことがあったけど、そのほかのは初見だけに随分と楽しめた。解説にある、エンタメ全開ってのは知らなくて、良い勉強になりました。
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瓦版って、非合法だったとは知りませんでした。
この本によると、黙認されていたらしいですけど。
いつの時代もみんなスキャンダラスな記事、好きねー。
色恋とか敵討ちとか、トンデモ話も。
でも、これをちゃんと残してくれていたおかげで
当時の風俗とかがわかるのよね。
あと、地震や大火事の詳細な情報や
避難所の案内まで配っていたりしていて驚きました!
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事実と虚実が入り混じった、江戸時代の違法出版物、瓦版。
カラー画像で、当時の江戸庶民の好奇心を搔き立てた記事を紹介。
1 怪異と珍獣 2 黒船来航 3 敵討 4 戊辰戦争
5 江戸の大事件 6 大火と地震 7 美談と奇談
8 見立番付 9 明治の瓦版
凡例、主要参考文献有り。
お江戸庶民の情報源であり、愉しみでもあった、瓦版。
100枚以上がずらりと並んでいます。
急いで刷ったもの、多色刷り、長崎版画、見立番付、判じ絵、
瓦版化した錦絵、死絵、鯰絵等、様々な印刷物が紹介されています。
広告や宣伝、瓦版の海賊版やパロディ、最古の瓦版の模刻も掲載。
大部分が違法出版物だけど、合法のがあるのは、驚き。
仮名垣魯文や河鍋暁斎が関わっているものがあったりします。
生き生きとした姿で描かれた、謎?の生物たち。
黒船来航は、ショータイム。
上方と江戸で異なる、戊辰戦争への視線。
敵討やゴシップ、奇談や美談は、人気バツグン。
幕府が心中の報道を禁止した理由も、なるほど。
売って儲ける欲望が駄々洩れの、出鱈目を盛ったものもあれば、
大火と地震等、得た情報を詳細に伝えるものもあります。
著者が言うように、デザインも秀逸。
絵と文の配置が、読者への興味と読み易さを誘っているようです。
だけど、母娘の敵討は8頁構成の冊子。
どのように販売したのか、気になるところです。
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読みやすくて面白かった。荒い絵から精緻な絵まで色々な視点とジャンルで別れていて、クスッとしたものからハッとさせられるものまであった。とにかく売れれば何でもござれの考え方には何となく現代のゴシップ誌を彷彿とさせた。いやゴシップ誌読んだことないけどこんなんなのかなぁっていう想像?反面震災時の迅速な対応や回覧板みたいな感じの役割とか瓦版って奥が深いと感じた。